「開発」
「開発」とは何か.それを考えようとセミナーに参加した.出た結果は「何かの目的を果たすために行い,かつ,その影響を被る人々が利益を受けることができる行為」である.参加する前は,「乱開発」などの否定的なイメージが先行した.「農業土木」と「開発」は切っても切れない関係にあり,常に問い続けなければならない問題である.しかし,なぜか真剣に考えようとしてこなかった.恐らくマスコミなどの影響を大きく受けていてそれを信じ込んでいたか,答えのでない問に取り組むことが億劫だったのかもしれない.
では,「開発」は賛成か,反対か.国内,海外のどちらかという問題もあるが,基本的に開発はある程度必要だと思う.ただし,それは対象となるものの摂理を十分理解した上で,いろいろな意見・利益の調整をして行うべきだと考える.セミナーで出た「開発」についてのキーワードは,「住民参加」,「時間的・空間的スケールの拡大」,「意識改革,教育」,「実行力」…などだった.文章に直すと,「開発の影響を受ける人々,つまりそこに住む人が恩恵を被ることができるように開発は行うべきである.ただしこれからの開発は目先の利益に終始することなく時間的,空間的スケールを広くしなければならない.そのためには,国民1人1人が視野を広く持てるように意識を新たにした人が考えを広めていく必要がある.そして,この理論を実現するためにまず一歩を踏み出すことが何よりも大切である.」となるだろうか.
では,具体的にどうしたらいいだろうか.これについての答えはまだ出ていない.以上3つの問は簡単に答が出るものではなく,また出すべきものではないのかもしれない.心の片隅で常に考え続けること自体が大切なのだろう.
私はサマーセミナーに参加するのは,去年に続き2回目である.去年は全く自分の意見を人前で述べることができず悔しい思いをし,周りの人に触発されて帰った.今年はそれに比べると随分進歩したものだと自己満足している.このような機会は普段の生活では得ることができない.また,セミナーに参加すると全国に農業土木を専攻する友達の輪が広がる.講演や討論ばかりでなく今回はバーベキューやアリドドームを見学したりといった楽しいこともある.このセミナーの存在を知らない,または知っていても参加を躊躇している学生の方々におすすめしてセミナーの感想文としたいと思う.
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