- 比流量
- 河川のある地点における流量を,その地点までの流域面積で割ったもの.これは,ある河川のある地点における流域単位面積あたりの流量で,流量(m^3/s)を流域面積(km^2)で割った値.
農業水文の分野では,渇水期の比流量にその視点が置かれている.
- 渇水期比流量の例
- 四国地方; 0.9〜1.8
- 近畿地方南部;1.0〜1.8
- 山陰地方; 1.8
- 瀬戸内付近; 0.9
- 太平洋沿岸; 1.8 「農業土木ハンドブック」より
- 河状係数
- 河川の年間における最大流量と最小流量との比.この値が小さいほど流量が安定していて利用度が高い.この値が大きいと洪水を起こしやすく,日本の河川は諸外国の河川に比べ,流域面積が小さく勾配が急なので河状係数が大きい傾向にある.
河川名 |
河状係数 |
河川名 |
河状係数 |
北上川 |
260 |
セーヌ(パリ) |
34 |
阿武隈川 |
220 |
ライン(ケルン) |
15 |
最上川 |
304 |
ドナウ(ノイブルグ) |
17 |
信濃川 |
64 |
テムズ(テティントン) |
8 |
吉野川 |
224 |
ナイル(カイロ) |
30 |
筑後川 |
304 |
ミズーリ(カンサス) |
75 |
利根川 |
850 |
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- 水資源賦存量
- 水資源の量を表す指標の一つで、降水量(mm/年)から蒸発散によって失われる量(mm/年)を差し引いた量に、当該地域の面積(km2)を乗じた値
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日本の水資源賦存量 4,348億m3/年
人口1人あたりの水資源賦存量 3,592m3/年・人
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