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Memo
- 稲の作期と品種
[2008年01月]
○稲にまつわる豆知識や基本的事項のメモ
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気象条件とイネの作期
作期:
作物を田や畑に作付けして栽培する期間
イネは高温・多湿を好むので,日本ではふつう春にたねまきして秋に収穫する.
田植えが可能となる最低気温は
13℃
登熟が停止する最低気温は
15℃
生育可能日数は北海道・旭川で約110日間,九州・鹿児島で約220日間となる.
イネは気象の影響を受けやすい生育時期があるため,作期はイネの危険期と気象災害がかさならないようにする.
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栽培
早期栽培
暖地にて,普通栽培の品種よりもさらに早生の品種を用いて早い時期に移植し,8月中旬に収穫する場合.
台風の被害を避けることを目的とするほか,早期に出荷することによって販売を有利にする.またイネの収穫後に他の作物を栽培することもできる.
晩期栽培
真夏のころに極早生の品種を遅植えする方法.
飼料作物や野菜などの後に栽培して,土地利用度を高める効果をねらう.
霜が降りないうちに登熟が終わるように,出穂期を遅らせないことが重要となる.
出穂期の限界は,南九州で9月25日頃,北九州で9月20日頃,東海地方で9月15日頃
2期作
早期栽培と晩期栽培とを組み合わせて,1年に2度イネを栽培すること.
年間の平均気温が16℃以上の地方で行われている.
第1期作は,寒冷地の早生種をもちいて3月上・中旬にたねまきし,4月上・中旬に移植,7月中に収穫する.
第2期作は,その地方の品種を用いて,7月中・下旬にたねまきし,8月中・下旬に移植し,10月下旬から11月上旬に収穫する.
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品種の早晩性
栄養成長期間の長短によって品種の早晩性が決まる.
高温・短日で育てられると出穂が早まる.
たねまきから幼穂分化までの期間を,
栄養成長
という.
栄養成長のなかから基本栄養成長を除いた期間を
可消栄養成長
という.
可消栄養成長期間は,短日によって早まる部分(
感光性
)と,高温によって早まる部分(
感温性
)とにわかれる.
感光性と感温性の程度は品種によって異なる.
品種の早晩性は,基本栄養成長の長短と,感光性・感温性の大小によって決まる.
一般に・・・
極早生品種:
基本栄養成長期間−短
感光性−小
感温性−大
早生品種:
基本栄養成長期間−長
感光性−小
感温性−大
中生・晩生品種:
基本栄養成長期間−短
感光性−大
感温性−小
寒冷地では,感光性ができるだけ小さく,夏の高温で穂が出るような感温性の高い品種が適している.
暖地では,逆に感温性が小さく,感光性が大きい品種が適している.暖地で感温性の高い品種を栽培すると,
夏の高温のため,栄養成長を充分行わないうちに幼穂が形成されてしまい,穂数が少なくなってしまう.
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関連書籍や情報源
作物栽培の基礎 農文協
memo 稲のあれこれ
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