- 水蒸気圧(water vapor pressure) 空気中の水蒸気の分圧. 水蒸気圧 e[Pa] = (水蒸気の質量 mv / 空気の体積 V )・( 普遍気体定数 R ・空気の温度 T[K] / 水蒸気のモル質量 Mv) 水蒸気圧は,時間によって変わるし,場所や季節によっても変わる. 日本列島ではだいたい北から南の順に水蒸気圧が大きくなって,夏に一番大きくなる.一般に,気温が低いところでは水蒸気圧が小さく,気温が高いところは水蒸気圧が大きい.でも,砂漠では水がないので,気温が高くても水蒸気圧は大きくならない.また,気温の変化の少ないところでは,水蒸気圧の変化も少ない. 海に近いところでは,海面の水蒸気が流れてくるので水蒸気圧が比較的大きく,海から離れるにつれて水蒸気圧が少なくなる. - 比湿(specific humidity) 空気中の水蒸気の質量mvと,空気全体の質量(mv+ma)との比. また比湿q[kg/kg]について,水蒸気圧eは空気の圧力Pに比べて小さいので,近似的に次のように表すことができる. q = 0.622 ・ e/P - 相対湿度(relative humidity) 空気の水蒸気圧eと,同じ温度における飽和水蒸気圧esとの比で,100倍して表す. これは,空気がどの程度乾いているかの目安になる.相対湿度0%の空気は,水蒸気を全く含まない乾燥した空気であるが,地表面から水分の蒸発がある場合,地上の空気が相対湿度0%になることはない.たとえば年降水量1mmの砂漠でも,年平均相対湿度は20%程度になる. - 絶対湿度(absolute humidity) 湿潤大気単位体積の中に含まれている水蒸気量(g/m3) - 湿度に関するインターネット情報源 Online テクニカルノート by第一科学 [前画面に戻る]
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