エアガン/ガス・ブローバック/SMG、その他 その他(WE)AIR GUN エアガン ガス・ブローバック SMG、その他
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FN P90TR BLACK (WE)
1980年代、NATO諸国とワルシャワ条約機構各国との緊張関係は頂点に達していた。もし戦争となれば戦場となるのはヨーロッパであろうと想定されていた。
特に旧ソ連軍の特殊部隊"スペツナズ"と圧倒的な人数を誇る強力な機甲部隊の存在は、NATO軍にとって大きな脅威となっていた。そこで1980年代半ばから全く新しいコンセプトの小型かつ強力な武器の開発がスタートした。小型・軽量で扱いやすい上にメンテナンス性も高く、大量生産に対応出来、ボディ・アーマー、ヘルメットを貫通させる能力を有する。といったかなり欲張りな条件が提示されていた。
ヨーロッパの各有数メーカーが開発に名乗りを挙げ、その中でベルギーの名門銃器メーカーであるF.N.社(ファブリック・ナショナル社)がP−90(プロジェクト90)を完成させた。
全長はわずか504o、総部品数69点中27点が特殊プラスチック製である事から、高い生産性と構造のシンプルさが窺える。使用弾薬は新開発の5.7o*28弾であり、鉄板やボディ・アーマーに対しては抜群の貫通力を示しながら人体などに対するストッピング・パワーも最良とされる。しかも本体上部にセットされた大型のマガジンには50発の装弾が出来、サイトに関しては容易に照準が決められ、あらゆる射撃ポジションに対応可能な「コリメーター・サイト」が標準装備される。この従来のどのカテゴリーにも属さないP−90 は、全く新しい分野の小火器として全世界の注目を集めた。
その後、東西冷戦の終結という軍事的な情勢の変革を受け、このP−90も一時は過去に葬られたかに思えた。しかし、その間にもP−90は各種のサイティング・モジユールの内臓やピカティニー規格20oウェポンマウント及びサイレンサーの装着といった「特殊部隊向けウェポンへの転身」を着実に進めていたのである。
1997年4月22日、まだ記録に新しい「ペルー日本大使館人質篭城事件」の特殊部隊の強行突入による人質救出作戦「チャビン・デ・ワンタル作戦」に於いてサイレンサーを装着したP−90を持つ特殊部隊隊員の姿が我々一般人の目に初めて映し出された。これは、これまで謎に包まれていたP−90の特殊部隊装備がニュース映像に初めて登場した瞬間でもあった。
(ABS)強化プラスチックモデル
(HOP)可変ホップアップ機能
セミ/フル セレクティブモデル
20o幅3面レイル装備
全 長:510mm
重 量:2,216g
装弾数:50発
意欲的なモデルを数多くリリースする海外メーカーのWEより、ついにこのモデルが登場となった。かなり以前より発売は予告されていたものの諸般の事情によって一度は頓挫した経緯はあるだけにようやくという感じがする。
兎に角、今回のモデルはメカニズムが特殊となっている。"P90"の構造上マガジンは銃本体の上面に取り付けられているが、パワーソースとして使用するガスはその性質上、上から下へは流れない。ならばという事で採用したのが、銃本体にサブとなるガスタンクを設置した事である。加えて、そのサブタンクにはガスの放出を行うバルブも設置されており、言ってしまえば本来の機能的には銃本体のみでブローバックのシステムは完結している。思い切りの良い構造である。
だが見かけ上はあくまで通常のガスブローバックと同じくリキッドチャージ式のマガジンとなっている為に、操作方法はこのまでのモデルと変わる所がない。そのままマガジンにガスとBB弾を充填する形となっている。
こうしたトンデモな構造のモデルではあるが、造りは丁寧に行われ、実銃と同じ通常分解を行える点、ツーステージトリガーの機能あり、とトイガンしての完成度も高いのが嬉しい点である。
作動に付いては、ブルパップ構造の為に反動はマイルドになっているが、その分扱い易く思った以上に集弾する。マガジンがむき出しの為に寒い時期は冷えが早い構造となっているのが多少残念だが、50発の大容量の装弾数と大きなガスタンクにより動作の安定性は高いのが特徴である。
珍しいブルパップ型のブローバックであり、且つ日本のメーカーはまず間違いなく手を出さないだろうこのモデル、その斬新さは外観だけではなく内部メカニズムも合わせてである。
標準価格 73,224円(税込) 当店価格 69,562円(税込)
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