新製品案内AIR GUN エアガン ガス・ブローバック ハンドガン
商品は18歳以上対象です。
MAUSER M712 GBB (ARMORER WORKS)
1895年、モーゼルが得たパテント90430号(ドイツ帝国パテント)のピストルは翌年からテスト生産を開始した。
当時モーゼル社は社内でこのミリタリーピストル(単にミリタリーピストルの名称で販売されていた。)をC96(コンストラクション96)と名付けており、1897年以降C96は様々なヴァリエーションを展開したが、その全てはC96の名称で統一され、各クライアントの名称、例えば「トルコ向けC96」と名付ける形で区別をしていたと言われている。アメリカのコレクターは"モーゼル・ミリタリー M1900"等と名付け、各モデルを年式で区別しているが、モーゼル社の記録では年式をモデル名にしているミリタリー・ピストルは極少数に過ぎなかった。
1914年に始まった第一次世界大戦ではドイツ軍用としてこのモデルは制式採用はされなかったが、口径をドイツ軍制式の9mm*19に改造したモデルが軍用制式のP−08の不足を補う為に採用された。
そして第一次世界大戦後の1924年に中断されていたモーゼルミリタリー・ピストルの生産が再開され、当時最大のマーケットであったアジア、特に中国を筆頭に中南米向けの輸出を開始し、1928年には年生産5万挺を達成した。中国軍はこのモデルを将校用制式ピストルとして、南米では国家警察部隊用に代用カービン銃として多数採用された。
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合金製アウターバレル/ボルト
(ABS)強化プラスチックモデル:レシーバー部
(HOP)可変ホップアップ機能
セミ/フル セレクティブ・モデル
ストックホルスター付属
全 長:280mm
重 量:986g
装弾数:26発
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また、モーゼルミリタリー・ピストルのアジアや中南米における成功はこのモデルのコピー製品を出現させる事となる。その中でもスペイン製のコピーは"アストラ"、"ロイヤル"、"アスール"等の名称でモーゼルミリタリー・ピストルのマーケットに続々と輸出された。本家モーゼル製品に先駆けてスペイン製のコピーはフル・オート射撃も出来るセレクティブ・ファイア・ピストルを完成させ輸出を開始、モーゼル社の最大のマーケットである中国でこのコピー製品の大成功が本家モーゼル社にセレクティブ・ファイア仕様のミリタリー・ピストルの完成を迫る事となった。
モーゼル社はオーストリアの銃器発明家ヨゼフ・ニッケルにフル・オート・ピストルの設計を依頼、同氏は1930年末に試作機を完成し、パテントを得た。
モーゼル社はスペイン製コピーに対抗すべくこの新モデルを1930年末に生産を開始、この新モデルは一般に"ライエンフォイヤー・モデル713"もしくは"R713"と呼ばれていた(ライエンフォイヤーはドイツ語でフル・オートマチック・ファイアを意味する)。しかし、ライエンフォイヤー・モデル713は急遽開発モデルの為にセレクター・レバーが射撃中に動いてしまい、作動不良の原因となってしまう欠点が出てしまった。
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そこで、モーゼル社はこの欠点を改良すべくカール・ヴェスティンガーに担当させ、1932年初頭に改良したセレクターが完成した。ヴェスティンガーのセレクターにはセレクター・レバーの中央にプレス・ボタン・タイプのロックが追加され、これにより切り換え操作が複雑化したが、射撃中や使用中の御操作によってレバー位置のずれる事故防止に繋がった。
この改良型は「シューネルフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストル」もしくは「ライエンフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストル」と呼ばれ、アメリカでもニューヨークにあったストーガー社が輸入し「モデル712」の名称で販売された。シューネルフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストルは1932年から1938年(一説には1940年)まで生産が続けられ、その生産数は98,000挺に上った。
生産されたシューネルフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストルの多くは中国を始めとする14カ国以上に輸出され、原産国ドイツでも兵器不足に悩むドイツ空軍や武装親衛隊(バッフェンSS)によって採用された。
最大量を購入した中国で現在も多くのシューネルフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストルのフレーム左側面、マガジン・ハウジング部に"徳国製"(中国語でドイツ製を意味する)の刻印の物が数多く見られる。また、ごく最近までブラジルの国家警察にシューネルフォイヤー・モーゼル・ミリタリー・ピストルが制式採用されていたのは有名な話である。
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ARMORER WORKS、聞き慣れないメーカーではあるが、実際は台湾メーカーであるWEの別ブランドである。元々、WE製M712(WE712)は上下共に金属製で作られたモデルであったが、日本では違法となる為にそれを回避する為、レシーバー部分をプラスチック製として発売する運びとなった。言うならば日本仕様の特別モデルである。
基本的にはコピー元であるマルシン製M712とほぼ同じである。但し、外観に付いてはフロントサイトが角張っている点や無刻印となっている点等々、細かな点ではやはり劣る事となる。
しかし、作動面では別である。まずボルトストップが掛かる点、そして別売りショートマガジンでも確実に撃ち切れる点、そしてトリガーのキレが良く、セミオート時にフルオートにならない点と、M712でここまで出来るのかと思う程快調に作動する。概ね、このモデルはこの作動こそが最大のウリである。これまでの海外製品は日本製よりも動きが渋いのが常であったが、このモデルに関しては日本製よりも快調動作する。
なお、レシーバー部に付いては加工が必要だが、マルシン製の物が流用可能である。つまりマルシン製のM712とニコイチとしてより完成度の高いM712も作る事が可能である。また、HOP関係に付いては東京マルイ製のHOPチャンバーと互換性がある為にそちらに変更するとより高い集弾性を得られるだろう。
兎に角、良く動くガスブローバックM712。ボルトストップが掛かる、この一点だけでも喜ぶファンの人も多くいるのではないかと思うモデルである。なお、数は異常に少ないので次の入荷は何時になるか全くの未定である。
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当店価格 24,840円(税込)
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