"主は言った、水の中に大空あれ..." [創世記1:6]今、主が創造した世界は新しかった、そこは水が満ちていた。
水は大地の全てを覆った、全ての隅に浸透した、全ての場所にあった。
朝は緑色、昼は青色、夕の時はピンク色、オレンジ色そして赤色からなる1000の色彩。
ただ水だけ。
しかし、まだ創造されていない人間は、どうやってそこに居るのであろうか?主は言った:“世界にある水を2つに分離しよう、大地のすぐ上に水があるように、そして大地の上方に水があるように、そして水と水の間に大空を造ろう。”
大地の上方の水と、大地のすぐ上にある水とを、大空が分け隔てるであろう。
主は大空を「シャマイム」と名付けた、そして大空は、水と水とを分け隔てた。大空の上方に残った水はとても喜んだ。
見よ、彼らは考えた、いつも主の近くにある、そしてわれわれだけは天からの(主の)良き言葉を全て楽しむ。大地の上に残った水はとても悲しんだ。
見よ、彼らは考えた、(大空は)われわれを遠くに遠くに投げ捨てた、主はわれわれを忘れるであろう、そして われわれには世界で重要な機能が全く無いであろう。
いったい本当に、目から遠い人は、心からもまた遠いのであろうか?主は大地の上の水の悲しみを見た、そして彼らに言った:「地の水よ、心で深く悲しむことはない、なぜならばおまえたちは遠くではない。
わたしが創造する世界の中で、おまえたちにとても重要なことがある。
おまえたちの中に人間が食べ物を見つける事ができるであろう、おまえたちは彼に水を飲ませて仕えるであろう、おまえたちは畑に水を注ぐであろう、そして、おまえたちは人間が土の中で育てた物を成長させるであろう。
おまえたちは人間の舟を大海に浮かすであろう、おまえたちは人間にとって命となるであろう。」
水は、喜びの興奮で騒然となった。主は加えて言った:「そしてさらに知るであろう、地上の水よ。井戸にも川にも海にも泉にもおまえたちがいなければ、すなわちただあるのは砂漠のみであろう、それゆえそこには何も育つことはないであろう。」
大地の上の水は、彼らに与えられた重要な機能について喜んだ。そして彼らの中から幸福の泡で飾られた楽しくそして白色の波々が飛び跳ねた。
その水は、大地の岸々を愛撫した、そして好奇心を持って人間を待った。