水と砂


"主は言った、大空の下の水は一つの場所に集まるように、そして乾いた地が現れるように..." [創世記1:9]

世界の創造の後、水が世界の全てを覆った。
水は荒れ狂い、流れ飛び上がった。水は静まり、そして太陽で輝いた。
しかし、人間の子孫と動物たちはどこに住むのであろうか?

主は言った:「水は一つの場所に集まるように、海に、川に集まるように、そして乾いた地が現れるように。」
このように世界に秩序があるように--- 水のある所と大地のある所。
水が大地から後退した、そして見よ、水の中から上がってきた乾いた地が現れた。
大地から山や丘が上昇した、その中に谷が下降した、高地が創造された、野道と洞窟、沢と渓谷。

しかしその時に水が入り込んで、たくさんの水で低い場所の全てを洪水にした。
大地は恐れで震えた- いかにしてこのような荒れ狂う力強い水に対して打ち勝つことができるだろうか?
そして、もし再び全てが洪水になると、何があるであろうか?
そして、何のために水が海に集められたのか、水が再び入り込むことができるのか?

主は大地の恐れを見た、そして大地の前に砂の小さな群集を集めて言った。
「行け、そして大地を助けよ。
お前たちは水と大地の間の境界になるように。」
砂の群集は恐れた:「われらが? 我々は砂の小さな群集だ、このように多くて荒れ狂う水の全てに打ち勝ち、そして止めることができるであろうか?我々はどのようにしたら出来るのか?」

より小さな砂からの粒の一つが立ち上がった、そしてせき払いをして、確かな声で言った:
恐れるな、砂の粒の兄弟たちよ。
我々が小さいのは真実だ、しかしもし我らが全て結合すれば - 我々は水に対抗して立つことに成功するであろう。
我々のように多くの結合した粒に対して、多くの水はもはや強くなることが出来ないであろう。
もし受け入れられるならば、成功するであろう、そして我々は水と大地の間の境となるであろう。
「あなたは最初に立ち上がることに同意しますか?」、砂の粒たちが質問した。
「わたしは同意する」、その粒は金の頭をまっすぐに立てた。
彼の兄弟、砂の粒たちは彼の言葉を聞いた、そしてみんなで結合し、一かたまりになって向きを反転した。

水たちはこれを聞き、そして深淵から笑った。
なおも馬鹿な粒に見えた、そして波が次々と彼らに送られた - すでに泡立てて。
その時、水は荒れ狂う波を大地に送った、そして波が次々と海岸に打ち寄せ砕けた。
洪水となり、雷がとどろいた、白いあぶくとなって。

しかし砂の粒たちは壁のようになって水に面して立った、水は選択の余地がなかった、そして続いた戦いの後で、水は海に戻って行った。
水は、小さな砂の粒たちの勇気ある心を見た、そして結合して勇気ある粒たちと競争することはとても困難であることを理解した。
水は海に戻っていった、憤慨と怒りで。

その時から水は、砂を無能にし、そして土地を征服しようと、止むこと無しに何度も繰り返し試みているが、それは出来ていない。


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