「そしてノアと、彼と共に箱舟の中にいたものだけが残った」 [創世記7:23]40日と40夜、洪水は続いた。そしてノアと彼の家族および動物たちが箱舟の中にいた。
箱舟の中に動物がいることは簡単なことではなかった。 動物たちが互いに引き裂かないように分離する必要があったし、そして餌を与え、ミルクを飲まし、世話をする必要があった。その仕事はとても厳しかった。それで、ノアが箱舟の中にいた全ての日の間、ノアと彼の家族である息子たちは働き、準備し、掃除することを止めることがなかった。
その仕事はとても多く、彼らにとって自由な時間はたとえ夜であってもほとんど残っていなかった。
またノアの家族の息子たちは厳しく働いた、そして多くの動物の世話をすることで彼の父を助けた。そしてノアは忠実にそして愛を込めて全てを世話した。
家畜は普通昼に食べる --- 昼に食べる言い伝えがあった。
猛獣は普通夜に食べる --- 夜に食べる言い伝えがあった。
全ての生きる物は、まだ洪水がなかった時に食べていた食物を与えられた。箱舟の暗いひとつの角に、カメレオンが住んでいた。
ノアはそのカメレオンに何を食べさせてよいか知らなかった。
ノアは、動物たちが食べた後に、カメレオンに違った食物を与える努力をした、しかしその食物は期待する保証がなかった:葉っぱではなく、肉でもなく、わらでもなく、ミルクでもなかった。
ある日、ノアが厳しい仕事から休むために座って、ザクロを食べた。
突然、ザクロの実の中から小さな虫が落ちた。
カメレオンは、その虫の方に急いで飛びはねて、それを美味しそうに飲み込んだ。
その日から、ノアはカメレオンに何を食べさせてよいかを知った。