テラの家では、アブラムの父が偶像を造り、それを市場で売っていた。
テラの息子たちは彼の仕事を手伝っていた。
ある日、父を助け、偶像を市場で売るためのアブラムの順番がやって来た。
アブラムは偶像の売台のそばに立った、そしてお客がやって来るのを待った。背が高く勇敢で強い男がやって来た、そしてアブラムに言った:「私のような勇敢で強い神を与えてくれ。」
アブラムは彼に大きな偶像を与えた、それは全ての偶像でもっとも背の高いもの。
その男は笑って、アブラムに支払い、そして行く道に進んで行った。
アブラムは彼に言った:「すみませんが、ご主人、あなたの歳はいくつですか?」
男はその奇妙な質問に驚いたが、答えた:「私は70歳です。」
アブラムは言った:「ああ、70歳の人にとって、たった昨日に造られた偶像にひれ伏すとは何ということか!」
その男はアブラムの言葉に怒った、その偶像を突っ返し、金を返すよう要求した、そして自分の道に進んだ。そういった後に、貧しく惨じめな女がアブラムにやって来た。
その女は言った:「私のように惨じめで貧しい偶像を与えてください。」
アブラムは、全ての中で下の方にある小さな偶像の一つを取って、その女に与えた。
その女は支払い、その偶像を取って行く道に進んでいった。
アブラムは彼女に言った:「すみませんが、ご婦人、あなたの歳はいくつですか?」
その女は奇妙な質問に驚いたが、答えた:「私は多くの歳をとっています。」
アブラムは言った:「ああ、多くの歳をとった女にとって、たった昨日に造られた偶像にひれ伏すとは何ということか!」
その女はアブラムの言葉に怒った、その偶像を突っ返し、金を返すよう要求した、そして自分の道に進んだ。テラは、アブラムが偶像を売ることに成功していないのを見た。
テラはアブラムに言った:「偶像を売る代わりに、偶像を守って、それらを世話しなさい。
偶像に食事を与え、きれいにして、偶像がおまえに要求することは全て行いなさい。」アブラムは偶像に食事と飲み物を奉仕した、そして偶像に言った:「取って食べよ!取って飲めよ!」
偶像はそこに座ったままで、動かなかった。
アブラムは偶像を見つめて、そしてあざけって言った:
「彼らには、口があるのに話せない、目があるのに見えない、耳があるのに聞こえない、鼻があるのに嗅げない、手があるのに触れない、足があるのに歩けない。」そして見よ、一人の女がやって来た、偶像に奉仕するために手には小麦粉のボールを持っていた。
その女は言った:「偶像のために奉仕しなさい。これを彼らが食べるために与えて下さい、彼らのために特別に準備したものです。」
アブラムは偶像に小麦粉を奉仕した。
それから、アブラムは手に棒を取って、全ての偶像を壊して砕いてしまった。
その後で、彼はどの棒を最も大きな偶像の手に置いた、そして隅に座り、あざけって偶像を観察した。アブラムの父のテラが来た、そして全ての偶像が壊されていて、アブラムが座って唇に笑いを浮かべてそれを眺めているのを見た。
テラは叫んだ:「ああ誰がこんな虐待をしたのか?
誰がこの偶像の全てを壊したのか?」
アブラムは言った:「一人の女がやって来た、そして手には小麦粉のボールを持っていた。
私が、偶像に小麦粉を食べるために与えた、しかし彼らの間に口論が始まった。
一人が言う「私が最初に食べる」、そして他の一人が言う「私が最初に食べる。」
突然に、この大きな偶像が部屋の隅にあった棒を取り、それで全ての偶像を壊したのです。」
テラは奇妙なアブラムを観察した、そして彼に言った:「アブラムよ、おまえは私をばかにするのか?
見よ、偶像がそんなことをすることは出来ない!」
アブラムは彼に答えた:「お父さん、あなたは自分の言葉を聞いていますか?
いかにしてあなたは、何も出来ない偶像を売ることができるのですか?」テラは、彼の息子アブラムを怒った、そして彼のことを王であるニムロデに知らせた。