「そして主は彼を外に連れ出して言った:さあ空を見よ、そして星を数えてみよ、もしそれらを数えられるならば。そして彼に言った:あなたの子孫はこのようになる。」 [創世記15:5]主はアブラムを祝福した、全てにおいて、しかしただ彼には息子がいなかった。
多くの物、そして多くの財産について、アブラムは放棄する準備ができていた。
もし息子を得る機会があったなら、彼の道を進めたであろう。主はアブラムの心の願いを聞いた、そして彼にはただ一人の息子ばかりではなくと約束した。
主は彼に言った:「見よ空を、あなたの子孫はあの多くの星のように多いであろう。見よ大地を、あなたの子孫は海岸の砂粒のように多いであろう。」
主はアブラムが勇気つけられたのを見て、続けた:「空にある星を誰も数えることが出来ないと同じに、海岸にある砂粒を誰も数えることが出来ないと同じに、アブラムの多くの子孫を誰も数えることが出来ないであろう。」
その時、主はアブラムにさらに約束した、彼の多くの子孫は、父であるアブラムの振るまいと似ているであろう。この約束について賢者たちは言った:この約束は何に譬えられるであろうか?
砂漠の中を歩いていた一人の男に(譬えられる)。彼は一日歩き、次の日も歩き、その次の日も歩き、そうして10日間も砂漠の中を歩いた。
彼は旅をした全ての日の中で、彼は休むに適した良い場所を見つけることが出来なかった。
彼は、陰に座るための木を見なかったし、水も見つからなかった。
彼は、また、助けてくれる人間さえも見つからなかった。
そして見よ、暑さと深い絶望の中から、彼は遠くに木を見た。
彼は心の中で言った:私はその木に近づこう、おそらくその木の下に水があるだろう。
その男は残りの力をしぼってその木の方に急いだ、そして見よ、その木は泉の良い水の近くに生えていた。
彼は見た:その木は立派で、その果実は甘く、その枝は立派で、そして多くの影を与えている。
その男は、その木の影に座って休んだ。そしてその果実を食べ、泉から(冷たい)水を飲んだ。その男は、彼の旅を続けるために立ち上がる前に、心の中で考えた:
木よ、木よ、私はあなたを何といって祝福したらよいのか?
それは、あなたが立派であるように? - あなたはすでに立派である。
それは、あなたの影が多くなるように? - あなたの影はすでに多きい。
それは、あなたのために果実が甘くなるように? - あなたの果実はすでに甘い。
それは、あなたが愛しき場所に立つように? - あなたは愛しき場所に立っている。私はあなたをこのように祝福しよう:「あなたから出て来るであろう全ての木々が、あなたのように素晴らしくなることを願う。」