アラビア語とヘブライ語との比較研究です。 使用している文字は全く違った形で発音も違いますが、どちらもセム系の言語であり、言語的にはそれほど違いはなさそうです。
まず簡単そうなテキストを使って調べてみます。 「アラビア文字の第一歩」国際語学社、この付録にあったアラビア語の例文「雄牛とラクダ」から引用。
●ヘブライ語のテキスト: ヘブライ語とアラビア語の対訳
●比較研究(1) 単語の順序など、文章の構成上に違いがあるか?
このテキスト例文について言えば、単語の順序など文章の構成上に関して、アラビア語とヘブライ語は「完全一致」なことが分かる。 つまり単語の順序をいっさい変えずに、単語だけを置き換えれば他方の言語に変換できると思われる。
●比較研究(2) 単語が語根(ルート)において類似性があるか?
本テキストに現れた単語について、こちらに単語一覧、があります。 このテキスト例文について言えば、動詞と名詞の単語について半分以上で語根が一致している。 つまり、アラビア語とヘブライ語の単語は、その語根(ルート)においてかなりの類似性があることが分かります。
●比較研究(3) セム系特有と思われる文法上の類似性は?
アラビア語とヘブライ語の文法上の類似性は幾つもありますが、名詞の連語形と人称代名詞、の類似性について例示しておきます。