Diary of Piano Lessons

平成27年6月分

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第595回 Piano Lesson(平成27年6月5日)

6月は、久しぶりに国府弘子さんのアレンジ曲を演習したいと思います。

    「国府弘子のステップアップ・ジャズピアノ」by 国府弘子
     ヤマハ・ミュージックメディア株式会社(2012年11月)

     この中から、「アイ・ラブ・ユー ( I Love You ) ♪」を演習、
     Sax奏者のコール・ポータ(Cole Poter) のスタンダード曲です。

さて、I Love You ♪ 曲のメロディは元々はこんな感じです。



これに、国府弘子さんがアレンジをしてゆくわけですが、その際のワン・ポイント・アドバイスが読者に
分かりやすく丁寧に紹介されています。これについても、ちょっとだけかいつまんで触れるつもりです。


まずイントロから紹介します。





ワン・ポイント・アドバイス(その1)

    この譜面の後半8小節は、ヴァンプといわれるリズムパターンで、両手で弾いてまず安定させておき、
    メロディが出てきたらこのパターンを左手だけでがんばるという方法を伝授。
この譜面の最後の小節からメロディが始まるので、そこからは左手でコードを弾くことになります。



ここでは、I Love You ♪ 曲のメロディ冒頭の部分8小節だけをとりあえず紹介します。





ワン・ポイント・アドバイス(その2)

    ここからメロディが始まりますが、しばらくはベース音が「ずっとC」ということになります。
    「低いC音をキープして、その上にコードの変化を乗せる」ことで何か緊張感のようなものが継続し、
    その後の譜面[B]の部分に心地よい開放感が生まれます。これ業界用語で「Cペダルで」と言う。


ここまで 譜面[Intro] - 譜面[A1]の前半 までを、パソコンMIDI演奏で聴いてみます。


なお、譜面[A1]は16小節なんですが、後半の8小節は . . .

次回にまた!


第596回 Piano Lesson(平成27年6月12日)

I Love You ♪ 曲の主メロディが譜面[A1]で、全16小節です。






「Cペタル」のベース音がつづいていますが、この譜面の最後の4小節は少し違っています。実は、この曲
I Love You ♪でこの部分4小節が「転調」しているのです。このことは、次回に例を使って説明します。



I Love You ♪ 曲の主メロディの後に、この曲のサビである譜面[B1]、8小節がつづきます。





ワン・ポイント・アドバイス(その3)

    この曲全体は4/4つまり4拍子で書かれていますが、譜面[A]と譜面[C]のメロディ部分の演奏は、実は
    「1, 2, 3, 4」と1拍ずつ数えるよりも「1と2と」というように2拍子で大きくとらえるとノリが出ます。
    そして譜面[B]の部分は「1, 2, 3, 4」と細かく感じることで、同じテンポの中で何やら変化したような
    動きが出るのです。拍の感じ方が、演奏のノリを出すということです。


I Love You ♪ 曲のサビの後に、再び主メロディの譜面[C1]、8小節に戻ります。





なお、国府弘子さんのアレンジでは、譜面[A] - 譜面[B] - 譜面[C] までで曲が終了しています。これだけでは
少し物足りないので、もう1コーラス分を追加して演習を続けます。それでこの譜面[C1]には、次コーラス
へのつなぎを考えて少々アレンジを加えてあります。


ここまで 譜面[A1] - 譜面[B1] - 譜面[C1] までを、パソコンMIDI演奏で聴いてみましょう。





次回に!


第597回 Piano Lesson(平成27年6月19日)

今週は、 I Love You ♪曲のつづき、第2コーラスなんですが、別のアレンジ譜面を使って演習します。

    「 Play the Alto Saxophone for Beginners 」by 菊地康正
     中央アート出版社(1995年)

     この中から、「アイ・ラブ・ユー ( I Love You ) ♪」を演習、
     Sax奏者のコール・ポータ(Cole Poter) のスタンダード曲です。
     本楽譜は、Sax 練習用の譜面なのでピアノ伴奏パートはありません。
これは昔、Flute の練習用に使っていた楽譜ですが、今回はピアノ・ソロ演習なので伴奏パートが必要です。
それで、先週まで演習してきた国府さんの伴奏譜面を、ほぼそのままの形で伴奏パートとして拝借します。


曲 I Love You ♪ 「第2コーラス」の前半16小節、譜面[A2]を紹介します。



本譜面[A2]のピアノ伴奏パートは、譜面[A1]と基本的に同じです。それでコード記号は省略しました。


ワン・ポイント・アドバイス(その4)

    この譜面の最後の4小節は、「転調」されているのです。
    実際、この曲の作者である コール・ポータは、この部分だけ転調してSaxを演奏しているということ。
    本演習の譜面では、曲の全体が「 F Majorスケール」ですが、 「 A Majorスケール」に転調している。
もう少し具体的に説明します。



一般的に、ピアノなどではコードを同時に押さえて弾くことができますが、 Saxとかの楽器では、ひとつ
一つの音を連続して吹いてコードを表現します。曲の調(コード・スケール)を表現するときも同じです。



Saxとかでは、「コード・スケール」を意識して「ド レ ミ . . . 」と頭の中で歌いながら演奏します。
例えば、こんな風に . . . 転調する時も意識して、頭の中を切り替え . . .



このように、 「 F Majorスケール → A Majorスケール → F Majorスケール」と転調することで、
譜面[A]から[B]に向けてのダイナミックな変化を狙っていると考える。



では、曲 I Love You ♪ 「第2コーラス」前半部分だけ

    譜面[A2] だけですが、パソコンMIDI演奏で聴いてみます。
    転調しているところを意識して聞いてみましょう。

    MIDI=3kbyte (0'32")



次回に!


第598回 Piano Lesson(平成27年6月26日)

I Love You ♪曲、第2コーラスの後半です。
サビの部分の譜面[B2]、本譜面のピアノ伴奏パートの方は、譜面[B1]と基本的に同じです。




再び主メロディの譜面[C2]に戻ります。





では、曲 I Love You ♪ 「第2コーラス」後半部分だけ




曲 I Love You ♪ エンディング譜面[Ending]です。実は、この前の譜面[C2]で終わりの小節あたりからすでに
エンディングが始まっています。ここは国府さんのアレンジ譜面から持ってきたエンディングの譜面です。
イントロ譜面にもあったと同じ「ヴァンプといわれるリズムパターン」ですね。





そして最後の小節は、シャレ気のある国府さんが持って来たエンデイングなんですが、どこかで聞いたことが
あるメロディーですね ... ちょいと調べて見ました。これですね!

    Lと書いたら Look at me Oと書いたら O.K. Vはやさしい文字 Very good Eと結べば愛の字 L-O-V-E
    Love は世界の言葉、Love は二人の宝、愛し合えば明日も明るい
    Love, Love, You Love, I Love You
    ベルトケンフェルト作曲「 L-O-V-E 」


では、曲 I Love You ♪ 「第2コーラス」を通して
    譜面[A2] - 譜面[B2] - 譜面[C2] - 譜面[Ending] までをパソコンMIDI演奏で聴いてみます。

    MIDI=3kbyte (1'25")


曲 I Love You ♪の曲の構成を確認しておきます。

    演習譜面国府弘子のピアノ譜面より菊地康正の Sax 譜面より
    イントロ譜面[Intro]15小節イントロ-
    第1コーラス譜面[A1]16小節譜面[A]-
    譜面[B1]8小節譜面[B]-
    譜面[C1]8小節譜面[C]( 譜面[C]の一部 )
    第2コーラス譜面[A2]16小節-譜面[A]
    譜面[B2]8小節-譜面[B]
    譜面[C2]10小節( 譜面[C]の一部 )譜面[C]
    エンディング譜面[Ending]10小節エンディング-



これで演習は終わりです。

    I Love You ♪
    「イントロ」+「第1コーラス」+「第2コーラス」+「エンディング」
    までを通してパソコンMIDI演奏で聴いてみます。

    MIDI=8kbyte (2'51")

      「国府弘子のステップアップ・ジャズピアノ」by 国府弘子
       ヤマハ・ミュージックメディア株式会社(2012年11月)

       「 I Love You ♪」
      「 Play the Alto Saxophone for Beginners 」by 菊地康正
       中央アート出版社(1995年)

       「 I Love You ♪」

次回に!


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