Jewish Wisdom

Introduction by Rabbi Joseph Telushkin


Introductionは前半と後半があります。
前半は、なぜこの本を書いたかなど、著者の心境などが述べられています。
後半は、この本の源泉となった古典書物についての簡単な解説です、後半はこちら、なお終了はこちらへ
Since my teenage years,...

私は十代の時からずっと、自分で読んだ本にいつもマークを付けていた。
私を感動させた、あるいは影響を与えた、あるいは私に何か新しいことを教えた、
あるいはちょうど私がずっと忘れていた観点を考えさせる原因となった、
そのような節のまわりに大きなチェックマークあるいは他のしるしを付けていた。
さらに何年間も自分がまた読みたい節のページ番号を、その内容の小さな要約と共に、
本の表紙に書いていた。
私の家の書庫にある3,500冊のJewish books から引き出されたこれらのマークした節は
この本「Jewish Wisdom」の中で引用した大きな割合を構成している。


For me,...

私にとって、「Jewish Wisdom」を書くことが特に事を満足させていた。
私はいつも引用の書物(何年もかかって自分が200以上を集めた)に引かれていた、
そして Judaism の最も洞察力のある、そして霊感を与える文章の編集(compilation)を
組み立てる夢をずっと持っていた。
ある良い引用に私を引きつけるもの何かというと、
それは最も複雑な発行文献を「cut to the core(徹底的に切り取る)」その能力であり、
新鮮で本質的な真実を持って人に見せるその能力である。


Two thousand years ago,...

2,000年前に、ある非ユダヤ人が、ユダヤ教の本質を定義するようにヒレルに尋ねた時に
(ヒレルは、その時代の指導者ラビである)、
ユダヤ人の考えと法律に関する長い演説で、そしてそんなに深遠なシステムを一つの主要な本質
に縮めることは神聖を汚すことであるとの主張で、その賢者は回答することが可能であった。
実際に、彼の時代の(もう一人のラビの)シャマイはその質問者を建設業者の棒で乱暴に追い払った。
しかしヒレルはその男の挑戦に答えた:

  あなたに嫌いなことを、あなたの隣人にしてはいけない。
  これがトーラの全部であり、その残りは注釈です。
  さあ、行って勉強しなさい。

それ以来、これはユダヤ教の本質を定義しているひな型の文章となっている。


As Hillel knew,...

ヒレルが知っていたように、適切な時に適切な言葉は何世代にも人々に霊感を与えることが出来る。
19世紀のシオニズムの創立者 Theodor Herzl は、彼の小説「Altneuland」の終わりに宣言した:

  しかしもしあなたがその意志をもつならば、それは空想ではない。

これらの言葉で、彼は、ユダヤ人の生活の移動を過激な新しい方法で何世代にも助けた刺激を作った。
私が後に説明するように、ヘルツェルの言葉はヘブライ語で

   Im  tirzu,  ein  zoh  agadah 

この言葉はただちに初期のシオニストの開拓者を活気づけた標語となった。
開拓者は以前に未開拓の泥沼を耕して、そして肥沃な土地にそれを変える仕事に精をだした。
この言葉はまたシオニストの活動家たちに、ヘブライ語を近代の会話の言語として再構築する
仕事に動機づけた
(他の「死んだ言語」でかって再構築された言語はなかったけれども)
そしてこの言葉はユダヤ人の活動家たちに、homeland を、そしてそれからパレスチナに国家を
再構築する権利を認めさせるために、非ユダヤ人の指導者たちを院外活動する霊感を与えた。

単純な5つのヘブライ語の単語!
しかし、人々は空想を現実に変えることができるというヘルツェルの主張は、
それ自身が現実を形作った。

/* 単純な5つのヘブライ語の単語「 Im  tirzu,  ein  zoh  agadah 」の解説 */
  Im = if
  tirzu = you_will_wish
  ein = not
  zoh = this_is
  agadah = fable
 つまり
  If you will wish, this is not a fable. 
  もしあなたがその意志をもつならば、それは空想ではない。

/* 解説おわり  */


In Jewish Wisdom,...

「Jewish Wisdom」の中で私は、実際に重要であった、あるいは本当に重要であるべき言葉を、
そして彼らの生活と彼らの歴史の中でキーとなる出版文献に対するユダヤ教とユダヤ人の反応を
形作った句や原文を選ぶことに努力してきた。
この本は、ユダヤ教とユダヤ人の歴史の中で最も重要な概念、出来事、そして人々、その主要な要約
と考察を伝えることを努力して書いた私の「Jewish Literacy」という本の姉妹本を意図している。


What distinguishes Jewish Wisdom from ...

「Jewish Wisdom」が他のほとんど全ての引用文の本と違うところは、引用の多くの次に引き続いて
注釈があること。
その中で私は、いかに引用した言葉がユダヤ教に、ユダヤ人の心に、そしてユダヤ人の歴史に
影響したかを、そしていかにそれらが今日のユダヤ人に求め続けているかを示そうと試みた。
幾つかの場合において、引用は繰り返されている、なぜならばその本の一つの節以上に適切であると
私が見ていたからである。


The words cited in Jewish Wisdom are,...

「Jewish Wisdom」の中で引用した言葉は、大きな物差しで私という人間の種類を私に作る助けと
なった言葉である。

ユダヤ人の考えと歴史の3,000年以上から引き出されたこれらの言葉の多くが、
同様にあなたに聖霊を与え(inspire)、そして精力を与える(energize)であろうことを、
私はただ希望するだけである。

back to this page top

On the Bible, the Talmud, and other Rabbinic writings:
the primary sources of this book.

The Torah in The Bible

聖書とタルムードは、「Jewish Wisdom」の中で引用した最も重要な源泉である。

ヘブライ語の聖書は、トーラの五書で始まり、ユダヤ人の最初の書物を含んでいる。
最初の「創世記」は、神による世界の創造と、そして人類の最も初の世代の物語を述べている、
そして父家長(patriarch)と母家長(matriach)とをユダヤ教が創立してゆく物語を
関係付けて進む。
トーラの他の4つの書は、古代のヘブライ人が奴隷になり、そしてエジプトからの脱出し、
そして砂漠の中でさまよう40年間、についての話である。

その物語に変化を添えて、トーラは、それ以来ユダヤ人の生活を治めていた多くの法律を
差し入れている。
ユダヤ人は最初に命じられている、
  唯一の神を拝むように、両親を敬うように、安息日を守るように、
  「あなた自身のようにあなたの隣人を愛す」ように、正義を「追求する」ように、
そしてもっと多く、こういったことがここに書かれている。


The Prophets and the Writings in The Bible

聖書の残り部分は2つのカテゴリに分かれる、預言書(the Prophets)と諸書。
一般にこれらの書はほとんど法的な命令を含んではいないで、多くの歴史的な物語と道徳的な
訓戒がある。

例えば、「イザヤ書」では、
「国は国に対して剣を上げない、もはや彼らは戦うことを学ばない」(イザヤ書2:4)
というユートピアの世界の古典的なメシア思考を我々は見る。
これは2,500年以上もたって、ニユーヨークにある国連ビルから通りを横切って "Isaiah Wall"
の上に紋章で飾られた言葉である。

紀元前8世紀の預言者「ミカ書」は、
何が神に重要なことかを美しく要約している:
「...正義を行い、そして美徳を愛し、そして神と共に控えめに歩くこと」(ミカ書6:8)

諸書(the Writings)は歴史的な、哲学的な、そして理論的な考えの混合を含んでいる。
最も影響を及ぼす書である「詩編(Psalms)」は、
ユダヤ人の祈祷書である「siddur」の中にある祈り文の多くのソースとなっている。

苦しむ正義の男の物語である「ヨブ」の書は、おそらく我々の時代の感受性に多く語りかけている。
それはまた、この世界の正義について神に挑戦しそして尋ねる、というユダヤ人の伝統を確立する
のに役立った。

そんなに多くの聖書のテキストが「Jewish Wisdom」のいたるところで引用されていることは、
聖書がいかに一面に広がって、歴史のいたるところでユダヤ人の心を形作り、挑戦し、
そして聖霊を与えてきたかに反映している。


The Talmud

紀元後の数世紀の間に書かれ、そして編集されてきたタルムードの文学上のスタイルは著しく
違っている。
(見た目には、しかし、聖書はいろいろなスタイルを利用している、例えば、
サムエル記の2冊はまっすぐに物語であるが、一方で詩編は詩の集まりからなる)

タルムードの多くは、長たらしく、しばしば未解決で、ユダヤ人の法律に関しての論争からなる。
他の部分はすこしも法律の事柄と関係していない、代わりに道徳的な指導、ラビたち(Rabbis)
の生活についての逸話、民間伝説、そして医学的な忠告であったりする。
(この本を通して、私はタルムード時代のラビを引用する時は、大文字の「R」を使う)

英国ユダヤ人の学者 Hyam Maccoby は書いている、
 「(タルムードによって作り出される)全体の印象は共同の文学の努力である、
  それは連続する世代に属す多くの専門家たちが共通の企てで行なってきたところのもの。
  聖書の清めと、毎日の生活へのその応用である。」(Early Rabbinic Writings, page 1)

自由な発言の憲法上の保証がアメリカ人の生活に何を意味しているかを知りたい人は、
関連した最高裁判所の意見と規則を読むでしょう。それとちょうど同じように、
ユダヤ人が「あなたの隣人を愛せ」とか「あなたの両親を尊敬せよ」をどのように理解しているか
を知りたい人は、適切なタルムードとこれらのテキストについてのラビの議論を調べるでしょう。

タルムードには2つの編集がある、
一つは4百年ころにパレスチナの地でラビたちによって最終の形に編集されたもの、
もう一つはその1世紀後にバビロニアのラビたちによって編集されたもの。
それらはそれぞれ、
「 Yerushalmi (英語では the Palestinian Talmud)」と
「Bavli(英語では the Babylonian Talmud)」

バビロニア版の方がより大規模であり、そして権威があるものと考えられるようになった
(すなわち、誰かがタルムードを勉強しているともしあなたが聞くならば、彼または彼女は
ほとんど確かにバビロニア版を勉強しているということ)
しかし近年、特に1948年にイスラエルが建国されて以来、学者や学生たちはパレスチナ版に
より注意を払うようになっている、以前になされていた以上に。

この本の中で引用した全てのタルムードの引用文は、パレスチナ版かあるいはバビロニア版
からのものかを識別している(後者の方からが90%以上である)。
バビロニア版タルムードからの引用文のページはどの読者にも素早くその引用文の位置を
つかむことができる、なぜならば、その全ての版が同じページ番号に忠実であるから。
このように、もしある引用文が「Ketubot 5a」として記述してあるならば、
その「Ketubot」の冊の第5ページの片側(一方の側がa、他方の側がb)にあなたは
その引用文を見つけることができる。


The Mishna

タルムードの文学を含む他の主要な作品のうち、全てがこの本の中に表現されている、
あるものはまったく広範囲に。
最も重要なものは「ミシュナ(Mishna)」である、それは Rabbi Judah the Prince が
西暦2百年ころにその現在の形に編集した。
「ミシュナ」はユダヤ人の法律を63の別個の小冊に区分している。
例えば、
一つの冊「Shabbat」は安息日の法律を24の章で要約している。
三つの冊、「Bava Kamma」、「Bava Mezia」、「Bava Bathra」はユダヤ人のビジネス
の法律と道徳を要約している。
「Kiddushin」は、結婚をすることに関連した手順を説明している、
そして「Gittin」は、離婚について。

最も知られているのが、「Pirkei Avot(英語では Ethics of Fathers)」、
この本の中で20章以上で引用しているが、これは多くの世代の期間を越えて異なるラビたち
の人気のある格言と関連している。


The Tosefta

ミシュナの時代に作られて、その作品の中に入れられなかった多くのラビたちの声明は、
他の重要なしかしより権威が低いラビの文学の作品の中に見つけるられる。
これらの最も重要なものが「Tosefta」である。
これはミシュナの巨大な付録として書かれたのかもしれない、それは長さで4倍あるが。
「Tosefta」からの多くの声明がこの本の中で引用されている。


The Mekhilta, The Sifra, The Sifre

初期のラビの教えで他の重要な編集はこれらを含む:
「Mekhilta」、これは聖書「出エジプト記」でのラビたちの洞察、
「Sifra」、これは聖書「レビ記」に関するラビたちの注解、
「Sifre」、これは聖書「民数記」に関する Rabbi Ishmael 派ラビたち
の注解と、聖書「申命記」に関する Rabbi Akiva 派ラビたちの注解。


The Midrash Rabbah

「Midrash Rabbah」、これはトーラ五書の全てに関して注解、たとえ話、そしてラビたちの
熟考を集めたものであり、特に重要で、この本の中でも広範囲に引用している。

これらの作品のほとんど全ては英語の翻訳ができていて、その書目(bibliography)の始めに
見つけることができる。


The medieval "codes"

この本はまた中世の「法典(codes)」を引用している、
特に「Mishneh Torah」、これは12世紀のマイモニデスの作品であり全てを含み14冊からなり、
ユダヤ人の法律の要約と成文化である。
この作品は、おそらくタルムードの以後に出版された最も影響を及ぼしたユダヤ人の書で、
「Shulkhan Arukh」に強く影響を与えた。

「Shulkhan Arukh」、これは16世紀の偉大なユダヤ人の法典で、
 Rabbi Joseph Karo の作品であり、ラビの資格授与を求め人々にとって要求される知識である。


The responsa literature

またもう一つの重要なソースであるユダヤ人の法律の書は、「responsa」文学である、
これはあらゆる時代にラビたちに宛てられたユダヤ人の法律に関する広範囲な質問と、
それらの回答からなる。

例えば、私の動物に関する章で、
18世紀の Rabbi Yehezkel Landau の回答を引用している、
これは、スポーツで狩に行くことは、ユダヤ人の法律に従うと許されることかどうか
知りたいユダヤ人への回答。


The other texts

全般的に、この本の中で引用した他のテキストは、哲学的で歴史的な書物や出来事から
引き出したもので、それらは自明で説明を要しない。
そうでない時は、私は一般的に引用文に従って、引き続いて自己表現を提供している。

back to this page top magic
戻り back to BokerTov / wisdom /