Jewish Wisdom: Chapter 6

You Must Pay Him His Wages on The Same Day

第16回講座


第6章「その日に賃金を支払わなければならない」
従業員と雇い主との間で このページ最後へ
An Emplyer's Obligations to his or her Emproyees
従業員に対する雇い主の責任

from The Bible

 同胞(ユダヤ人)であれ、あなたの町に寄留している者(非ユダヤ人)であれ、
 貧しくて乏しい雇人を搾取してはならない。
 賃金はその日のうちに、日没の前に支払わねばならない、
 なぜならば、彼は貧しく、その賃金を当てにしているからである。
 さもなければ、彼があなたを主に訴えて、あなたは罪を負うことになるでしょう。
                                [  申命記 24:14-15 ]


 「なぜならば彼は貧しく、その賃金を当てにしているからである」----
 なぜこの作業者は(家を建てるために)階段を登ったのか、
 (果実を取るために)木にぶらさがったのか、
 そして死ぬ危険を冒したのか?
 それは彼の賃金のためではなかったのか?
                [ --- Babylonian Talmud, Bava Mezia 112a ]


上の法律は、日雇いの労働者、近代的な言葉で言えば、家事の作業者、便利屋、あるいは
同様な仕事をする人たちに適用する。
なぜならば、そんな人々はただちに賃金を必要とするので、支払いを遅らすのは重大な罪である。
(ユダヤ人の法律は、週または月で補償される人々に関して、雇い主が彼らに、
週または月の最後の日の日没より遅く支払うことがないように義務付けている。
もし雇い主が前もって同意した協定に入っていなければ。)

不幸にも、多くの人々はこの法律を軽視している。
トロツキーの自叙伝の中に、彼の父について言うことができる唯一の「良い」ことは、
彼が無神論者で、どんな聖書の法律にも自分自身を縛ることを明らかに考えていない人、
であった書いている。
彼の父が、ある貧しい小百姓の女に1ルーブルの賃金を支払うことについて、
彼女に7マイルの距離を二度も歩いて来るようにいかに強要したかを、思い出している。
(参照:Hayim Greenberg,  "Leon Trotsky", in his The Inner Eye, Vol.II, page 238) 


トロツキーの父よりも立派な性格の人々がしばしばこの事柄で罪を犯している。
ある友人が、私の母の貧しい Brookln の子供時代の話をしていた:

彼女の母がドレスを縫って修繕している間に、私の母の友人でもある彼女の娘が配達役であった。
彼女の母のお客の多くは豊かであったが、何人かは「宗教的」であることを批判した。
彼女は私の母に言った、
「あなたは知ってショックを受けるでしょう。
彼らはお金を用意できなかったといかに何度私に言ったことか、
それが僅かな金額であった時でさえも、そしてそれから、
一日か二日後にそれを集めに戻って来るように私に言ったものです。」

重要なことに、これらの人々の誰もが、
そのドレスメーカーの家に自分から金を持って行こうとは提案しなかった。
彼らは時間どおりには支払わなかったばかりではなく、
またその少女に、正当に彼女のものである金を集めるために、
再び来るように強要することで屈辱を与えた。
聖書は教えている:

 あなたの仲間に、「出直してくれ、明日あげよう」、と言ってはならない、
 あなたが今持っているならば。
                      (箴言3:28)


貧しい人に、彼または彼女の賃金をただちに支払わないという邪悪は、
ラビのたとえ話に強調されている:

 「なぜならば彼は貧しく、その賃金を当てにしているからである。」
 それはこの男の場合のようである:
 男は穀物の束を買って肩の上の乗せた、そしてそれから、
 彼はそれを食べたくてしょうがなかった彼のロバの前を歩いた。
 しかしその所有者は何をしたでしょか?
 彼が家に着いた時に、彼はロバの上の方に高くその束を縛り付けた、
 それでその動物はそれを食べることが出来なかった。
 人々は彼に言った、
 「あなたは残酷な男だ----その動物はその束のために全道を歩いてきた、
  そして今あなたは彼にそれを与えることを拒んでいる。」
 それは労働者についてもそうである。
 一日中、彼は骨を折り、汗を流して、その賃金を期待していた、そして
 あなたは空の手で彼を送り返した。
                  [ --- Tanhuma Mishpatim #10 ]


財政的な正直さとともに、ユダヤ人の法律は雇い主が公正であることを要求している、
たとえこれが彼または彼女の配偶者の緊張を導くとしても:

 Rabbi Issai の妻は彼女の従女と口論をした、
 そしてその従女の前で、Rabbi Issai は彼女の妻が正しいことを否定した。
 彼女は彼に、「なぜ私の従女の前で私を悪いと宣言するのですか?」と聞いた時に、
 彼はこう答えた、
 「ヨブがこう言わなかったですか?
   わたしの奴隷たちが、男か女であろうが、私に不平を言った時に、
   わたしが無視したことがあったでしょうか?
   (もしあると言うなら)神が裁きに立たれる時にわたしが何をしえようか、
   神が調べる時に何と答えるべきであろうか?(ヨブ記31:13-14)」
                      [ --- Genesis Rabbah 48:3 ]

言い換えると、
彼または彼女の社会的に下位の者たちに向けて、ごう慢にそして不正に行動する人は、
あらゆる人に超越した神によって、尊厳と正義とに等しいだけ欠けて扱われること
を期待すべきであるということ。

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Employees' Obligations to Employers
雇い主に対する従業員の責任

from The Talmud

 男は夜に彼の雄牛で耕してはならない、そしてそれを日中に賃貸ししてはならない、
 あるいは夜に彼自身で仕事をしてはならない、そして日中に彼自身を賃貸ししてはならない。
 そして彼は断食や他の難業苦業を引き受けてはならない、
 なぜならば弱さを確実にすることは、
 彼が雇い主のために実行できる仕事の量を減少させるであろうから。

 Rabbi Yochanan はある場所に行って、学校の先生が疲労しているのを見つけた。
 彼はその理由を聞いた。
 人々は彼に言った、「彼は断食をしている。」
 彼はその男に言った、「あなたはこんな方法で行動することは禁止されている。」
                      [ --- Palestinan Talmud, Demai 7:4 ]

普通の賃金を支払われることを期待している労働者は、
普通の労働者の労働の負荷を実行すべきことを、正直さが要求している。
このように、
睡眠の欠乏から気分が悪い状態あるいは酒酔の状態で仕事に来ることは、
人の雇い主から泥棒をする形である。
しかし、もし人が彼あるいは彼女の雇い主に、彼の過剰な労働の負荷を知らせており、
そして雇い主が同意しているならば、その時は不正直さの争点はない。
ユダヤ人の法律は原則として、「たとえその日の真ん中でさえも」、
いつでも仕事を止めるという労働者の権利を認めている一方で、
実行上でこの権利を制限している:

 この原則(労働者はいつでも止めてよい)はいつ適用するのか?
 その損失が、直すことができない損失でない時にのみである。
 しかし直すことができない損失の場合とは、例えば、
 池に浸してある亜麻を引き上げるとか、
 葬式や結婚式に使うパイプを運ぶために雇われるロバと同様な環境の時は、
 日雇い労働者や請負人はその仕事を止めてはいけない。
 ただし突然な家族の中での事故や死亡の理由では除外。
  [ --- Shulkhan Arukh, Hoshen Mishpat 333:3;  I have followed, 
    with minor variations, the translation of Norman Frimer, 
    A Jewish Quest for Religious Meaning, page 103 ]

もし作業者たちが止めて、
そして雇い主が彼らに代わって賃金を払う人々に支払を強要されるならば、
止めた作業者たちへの賃金から雇い主が支払を強要される分だけ、
彼は追加の料金を差し引いてよい。
しかし、もし雇い主が同じ支払の料金で新しい労働者を雇うことができるならば、
その止めた労働者は反則とならない。

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