Jewish Wisdom: Chapter 25

When I was Young, I Admired Clever People.
Now that I am Old ...

第4回講座


第25章「私が若かったときは、利口な人を賞賛した。私が老いた今では...」 このページ最後へ
Kindness and Compassion

 from Rabbi Heschel

  私が若かったときは、利口な人を賞賛した。
  私が老いた今では、親切な人を賞賛している。
           [ --- Rabbi Abraham joshua Heschel(1907-1972) ]
 
 from The Bible

  なぜならば、私がよろこぶのは親切であって、いけにえの犠牲ではない。
           [ --- Hosea 6:6; speaking in the name of God ]

*      *      *
ユダヤ人にとって同情はかなめの石であり、それほど人間の基本的な要求であるため、
タルムードのラビたちは不親切な人をユダヤ共同社会の外にいると(少なくとも物語の中で)
快く読んでいる。

 from The Talmud

  ユダヤ人は、同情心のある両親の、同情心のある子供たちである。
  そして友人である創造物にあわれみを示さない人は、絶対に
  我々の父であるアブラハムの子孫ではない。
               [ --- Babylonian Talmud, Betzah 32a ]


ユダヤ人の観点からは、不親切な人はおそらく不信仰者である。
聖書の神を信じる者は、いったい同情心をなくして、彼または彼女の仲間の人間を、
全て神のイメージで創造された人としていかに扱うことができるのか?

 from The Bible

  我々は全て、一人の父を持っているではないのか?
  一人の神が我々を創造したのではないのか?
  そのとき、兄弟として互を不忠実に扱うことを、我々はいかにしてできるのか?
                           [ --- Malachi 2:10 ] 


 from a tale orally

  ある古代のユダヤ人の民話が描写している:

  地獄を訪問している男がこんな光景を見て驚いている。
  その住民たちが全て長いテーブルに座っている、そして彼らの前には、
  素晴しいテーブルクロス、美しい銀の食器、そしてたくさんの食べ物がある。
  しかしだれもが食べていないで、彼らの全てがただ待っている。
  彼は近づいてよく見ると、彼らのだれもがひじを曲げることができないのが分かった。
  このように、彼らは食べ物にさわることはできたが、
  だれもが自分の口にそれを持ってくることができなかった。

  その訪問者は、それから天国に行った。
  その光景は全く同じであった。
  長いテーブル、素晴しいテーブルクロス、美しい銀の食器、そしてたくさんの食べ物。
  そしてここでも同様に、人々はひじを曲げることができなかった。
  しかし、だれもが待っていることはなかった、
  ---なぜならば、各々が自分の隣人に給仕していた。

   [--- I have heard this tale orally, but have been unable to find a source for it. ]

  

 from The Ecclesiastes Rabbah

  信心深いAbba Tahnahが肩に重荷をぶらさげて、安息日のたそがれに彼の町に入っていった。
  十字路に横たわって、助けもなく、はれもので苦しんでいる男に出会った。
  その男は彼に言った:
  「旦那さま、私にどうか親切な行いを。その町の中に私を連れて行って下さい。」
  Abba Tahnahは答えた:
  「もし私が私の荷物を放棄するならば、いかにして私と家族は私ら自身を扶養できるのか?
   しかし私がはれものの男を放棄するなら、私は私の命を喪失してしまう。」

  彼は何をしたのか?
  彼は邪悪な衝動を抑えて、良い衝動を働かせた。
  道端に彼の荷物を降ろして、苦しんでいる男をその町に運んだ。
  それから彼は戻ってきて、荷物を持ってその町に再び入って行った。
  その時、すでに太陽の光は地平線に沈んでしまった。
  だれもが驚いた(安息日が始まった時は荷物を運ぶことは禁止されているのに、
  そんな信心深い人が荷物を運んでいるのを見たので)、そして叫んだ:
  「これは本当に信心深いAbba Tahnahであるのか?」

  彼は心に不安を感じて、自分自身に言った:
  「私が安息日の神聖さを汚してしまったことはあり得ることなのでしょうか?」
  その時、
  主なる神が太陽を輝き続けさせた(それゆえにその安息日の開始は遅れた)。

                    [ ---The Ecclesiastes Rabbah 9:7 ]
  

 from a Hasidic saying

  良い人に良い行いをさせなさい、邪悪な人が邪悪な行いをするのと同じ熱心で。
          [ --- Hasidic saying attributed to the Belzer Rebbe, 
                      Shalom Rokeakh(1779-1855) ]

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Three Unexpected Talmudic Heroes: The Saintly of Seemingly Ordinary People

 from The Talmud

 Rabbi Beroca of Hoza は、ペルシャの町 Be Lefet の市場によく通っていた、
 そこでエリヤ(Elijah)がしばしば彼の前に現われた。
 かって、Rabbi Beroca はエリヤに尋ねた、
 「この市場には、来るべき世界(World-to-Come)に場所を持つ人がいるのですか?」
 エリヤは答えた、「いや、いない」

 しばらくして、衣の端に宗教的な房をつけず黒いくつをはいた男がやって来た。
 エリヤは言った、「この男は来るべき世界に場所を持っている」
 Rabbi Beroca はその男の後を追った、そして彼の職業は何だったかを尋ねた。
 その男は答えた、「今日は行って、明日戻ってきなさい」

 次の日、彼は再び尋ねた、「あなたの職業は何ですか?」
 彼は答えた、
 「私は監獄の監視人です、そして男たちを女たちと離しておきます。
  彼らが禁止されていることを行うために来ることができないように、
  私は男たちと女たちとの間に私のベットを置いています。
  異教徒の監視人たちが目を向けていたユダヤ人の女を見た時に、
  私は身の危険を冒して彼女を救った」

 「ある日、婚約している少女の囚人がいた、異教徒は彼女に目を向けていた。
  私は赤ワインのかすをとって、それを彼女のスカートの下の方に投げた、
  そして彼らに彼女は生理中であると言った(生理中の女と関係をもつことは、
  非常に不快なことだと、監視人たちは分かっていたであろう)」
 
 Rabbi Beroca はその男に尋ねた、「なぜあなたは衣の端に宗教的な房をつけない
 のですか?そして、なぜあなたは黒いくつをはくのですか?」
 その男は答えた、
 「私は異教徒たちの中に行ったり来りするためで、彼らが私をユダヤ人だと
  見分けできないように。
  こんな風にして、ユダヤ人に対して厳しい法令が制定される時に、
  (私はそれを聞くことができ、そして)ラビたちに知らせることができる。
  その時、その法令を破棄するようにラビたちは主に祈るのです」

 彼はさらに尋ねた、「あなたの職業は何ですかと尋ねた時に、あなたはなぜ
 『今日は行って、明日戻ってきなさい』と言ったのですか?」
 彼は答えた、
 「彼らがちょうど厳しい法令を制定した、それで自分はまず最初に、
  主に祈ってもらうためにラビたちに知らせようと考えたのです」

 しばらくして、他の二人が歩いてきた。
 エリヤは言った、「彼らもまた来るべき世界に場所を持っている」
 Rabbi Beroca は彼らに尋ねた、「あなたがたの職業は何ですか?」
 彼らは答えた、
 「私たちはコメディアンです。
  落胆している人たちに会った時に、彼らを元気づけます。また
  口論している人たちに会った時に、彼らの間に平和をもたらすよう懸命に努めます」
 
                   [ --- Babylonian Talmud, Ta'anit 22a ]

この霊感的な物語の中で、ただ一つの気落ちさせる要素は、エリヤが感じていた
来るべき世界に場所を持つと定められた人がいかに少ないかということ。

このタルムードが、監獄の監視人の偉大さを明らかに強調していることは、
タルムードの全ての学生たちに、仲間のユダヤ人たちの価値を、彼らの着ている衣装
の基準によってのみ判断しないように思い起こさせることであった。

*      *      *
最後に、15才のアンネ・フランクの言葉、ナチの強制収容所で殺される1年前:

 あなた自身から与えなさい....
 あなたはいつも何かを与えることができる、たとえそれが親切だけであっても.....
 人は誰でも、与えることで貧しくなる人は決していない。

             [ --- The Diary of a Young Girl, March 1944 ]

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