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鳥取大学 秋場宣吉
サマーセミナーの宿題  「開発」について



 「開発」というものに対して、どうやら自然環境の保全との対比で捉える見方が私のなかでは強かったように思います。しかし、開発の対象となるところが必ずしも自然豊かな「未開の地」のようなところではありません。今日まで行われてきた開発が評価される際、開発を叩くには最高のカードであったことは否定できません。(開発に対する情報を得る手段にもよりますが…。)しかし、それだけでの関係で評価してしまうと、開発することが自然という物差しだけで測られてしまう危険性があり、開発そのものが悪者にされかねません。
 はセミナーの最後の討論で開発反対グループでした。自然環境云々で反対ではありません。開発計画というものに疑問を持っていたからです。我々は上の物差しだけで判断しない賢い開発の見方を身につけていく(深めていく)必要があると思います。例えば、技術的な側面のみならず、社会科学的に見てどうなのかと。そういった意味でサマーセミナーは農業土木を専攻していない、他の学問分野の学生にも声をかけ参加していただけたら良いと思います。
 後、開発は今までの開発されてきたことのメンテナンス程度、すなわち今までよりも少しでも良くありたいという意識はそのままに、それをどう維持していくかという方向に重点が置かれるべきだと考えます。(ちょっと走りすぎた。今一度、市民が考える時間がいただきたい。)また地域住民の一人として、現状をしっかり見つめどうあるべきなのか、もう少し認識しなければならないと思っています。
 マーセミナーでは、自分のなかであやふやになっていた概念を少し整理できたように思います。また同一のキーワードに対しての多くの考えかたに刺激を受けました。しかしながら実際、「開発」に計画段階から関わったことが無いため、現実ばなれした事を考えてしまいそうですが、自分の開発に対する認識はしっかり持ちつづけたいと思います。



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