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日本大学 岩田敏靖
サマーセミナーに参加してみて・・・(農業土木と開発のテーマの下で)




 は、今回セミナーに参加してみてテーマについて得た知識も非常に貴重なものだと思っています。ただ、それにもまして、ステューデントサマーセミナーというように学生が自主的に企画して行うというところに、講義を聴くだけとは異なった意味合いを感じずにはいられなかったということを、つたない文章ですがこの感想文に記させてもらおうと思います。
 が今回のサマーセミナーの開催を知ったのは、大変恥ずかしいことに6月に入ってからでした。サマーセミナー自体への参加は、今回で2回目で昨年機会があってサマーセミナーの企画に加わらせてもらったおりに、セミナーの初日に講演の前座セッションを任せていただくこととなって、学生発表をされた方々程ではないだろうけれども、自分なりにサマーセミナーに参加することについて強いインパクトを受けたと同時にセミナーに参加している最中も同じ農業土木を専攻している多くの人々の間で、今までにない考えを持つ様々な意見を少ないキャパながら自分に採り込んでいけることへの新鮮さと、充実感を覚えたことを記憶しています。さらに、前回のセミナー参加では、多くの諸先輩の方とも親しく学問的分野を越え多くの交流を持つことができ、自分の至らない多くの点を自覚させてもらったことに今でも非常に感謝をしています。そして、そのときに私が得た様な体験が、まだ、それを経験していないもっと多くの学生の間に広まっていけば、なんとすばらしいことだろうと感じていたし、自分の可能な範囲で広めていけたらと思っていたということを、今回のサマーセミナー,u毆),
参加に際して思い出します。これは、私が今回もセミナーに参加しようと思った大きな理由の一つだったと思います。
 て、私がこのサマーセミナーの骨子を知る手だてなったのは、今回の企画で中心的な働きを担っていた愛媛大学の竹下君のH.Pでした。このH.Pのおかげで私自身の遅れていたサマーセミナーへの参加意欲がかき立てられたし、その少なからずの助けともなりました。今回のような全員参加全員企画の参加のスタイルは、今回の私のような遅れてセミナー企画の輪の中に参加する者にとって、何もしないということの方がかえって善い場合もあるでしょううけれど(少し言い訳かな?)、ただ当日だけ参加することと比べるならば、今年のセミナーのスタイルが表しているように、(あるいは、参加するだけでもそれは意義のあることであるしその場においての臨機応変な意見の交換などを周囲の参加者とすりあわせながら実行するのもそれはそれで意義深いことだといえる、と言う意見もあると思うが、それにもまして、)僅か3日という限られた時間の中で、多くの参加者がそれぞれの意見を出し合うと言うことを重点に置くなら、今回の予習を行うという形式は非常に意義のある形だったと思います。そして、実際にその通り実行されて実り多いセミナーになったということも、そのスタイルが効果的であることを証明しているのではないかと思います。今回準備の方々によってあらかじめ配布された予習資料によって、私は当日になってからあれこれテーマやセッションの内容について考察をするという時間の無駄も省けたし、多くの参加者の方も当日までに各々の考えをまとめてセッションに臨められたことは、密度の濃い意見の交換ができたことの大きな理由の一つだったと思います。そして、参加者それぞれが、事前に何回か準備を通して意見の交換が行えたことも、今回のセミナーのセッションをより活発で充実したものとした要因だったと思うし、事実そうであったと思います。第1回2回の経験を十二分に発揮しようと企画の皆さんが努力されたことの証明だったであろうし、一つ一つ回を重ねる毎にサマーセミナーがより内容のあるものになっていくことが、目に見える程今回完成度の高い内容のセミナーになった理由だと思います。これは、企画代表の大西君も口にしていたことだけど、やはり参加を前提としている多くの学生が企画に関わっていて、流れを意識して作り上げていったことの効果に違いないことだと思います。企画に参加されたみなさんにこの場をお借りして感謝申し上げます。これは私がセミナーに参加して例年感じることですが(まだ2度目ですが)、何事もそうですけれど、やはりその人一人一人が当事者であるという意識、そしてそれを意識できるセミナーづくりが、今、何よりも農業土木に関わっていくという意識を持つ学生に必要な”当事者”であるという認識・自覚を持つことを得ることにつながってほしいと思っています。つまり、このようなセミナーへの参加を通して自分一人のみではなかなか広く力を及ぼすことは難しいけれども、多くの同じ専攻を持つ者の中でそれぞれの個性を発揮していこうとするスタンス、そしてそれを認識するスタイルを身につけられるところが、一方でひたすらに自分の世界に引きこもって一点を見ているということと異なるところなのではないのかな、と思います。今回のテーマである”農業土木と開発”に関しては、人それぞれに意見があるでしょうし、それらをまた、個々が収受していくことも大切だと思います。今後もこのようなセミナー、というよりむしろスクールを通して、このような人と環境との関わり方を学び生かしていくセンスを多くの方と磨いていけたらと思います。併せて、どなたかが仰られていたようですが、学生の裏学会みたいなものもセッションできたらとも想ったりします(笑)。では、私も今後みなさんと共に,互いにこのセミナーで得ることができたものを活かしていけるようにがんばっていこうと思います。では、また後ほどMLでお会いしましょう。


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