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京都大学 栗原 由畿
サマーセミナーの感想文




 のセミナーのことを研究室の先輩から話を聞き,面白そうだなと思っていたのですが,参加を決めたのは京都での準備会が終わってからでした.それまでは,開発というものに対して,漠然とした考えしか持っていませんでしたので,参加するにあたって,プロフィールの中で文章化する時にはかなり考えさせられました.開発に対する考え方は,セミナーに参加する前とした後でほとんど変化しませんでしたが,より深く考えるいい機会となりました.
 は,開発はある程度は必要であると思います.自然の状態に何らかの手を加えること自体を開発と捕らえていたので,そういう意味での開発という行為は,人間が生活していくためには必要不可欠な事だからです.ただ,開発を行うことによって周囲の環境に何らかの影響が現れてしまうのですから,その開発が本当に必要であるなら,その影響について前もって調査し,地域の人々にきちんと説明すべきであると思います.「何のために」「誰のために」「どうして」「どのような」開発を行うのか,ということを.また,どのようなメリットがあるかということだけでなく,どのようなデメリットがあるのか,ということも前もって説明したうえで開発を行うべきであると思います.ただ,これからは,さらに新しく何かをつくりだすといったものよりも,現在あるものに少し手を加えて改善するといったことの方を優先的に行うべきだと思います.守山先生の講演の魚道の例にあったように,生態系の知識を生かして,ちょっとした工夫を加えるだけで,環境にやさしい開発というものが実現可能になると考えれるのですから….
 のセミナーに参加して,いろんな意味でいい刺激を受けることができ,また,同じ農業土木という分野での友人ができたことを,大変嬉しく思います.そして,もともと苦手ではあったのですが,限られた時間で自分の考えをまとめることの難しさというものを改めて痛感させられました.ただ,残念なことは,最終日に体調を崩してしまって全体討論に参加できず,ほとんど何の発言もできなかったことです.これからもこのような機会があればどんどん参加して,次回こそは自分の意見をしっかりと発表できるようになりたいと思います.


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