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鳥取大学 大東 信仁
セミナーの感想文



 は、研究室の先輩から「鳥取でセミナーといって学生が集まるので参加しないか」と誘ってもらったのでセミナーがある事を知り、いろんな人と会えるのと地元鳥取にてせっかく開かれるのだからと軽い気持ちでの参加でした。
 催前に配られたパンフレットに目を通すと皆さんのいろいろな意見があり、正直なにも知らない自分というものに気づかされました。そして、テーマである『農業土木と開発 人と自然の新しい関係を求めて』について自分なりに考えましたが、生活を楽に安定したものにしようと昔から努力してき、それを開発と言えば必ず必要なものであり、この今の生活もその開発に支えられているのなら否定は開発を否定できない事実には気づけても、自然との開発というものは相反するものであるという今までの私の認識では、自然を壊さず環境破壊を起こらせないためには開発を止めるしか手段は無いように思え、また開発を止めることも今の生活水準を維持するためには出来ない。と、このテーマに対して結論を持たないままセミナーに望んでしまいました。
 ミナーに参加し、さまざまな人の意見を聞くうちに「誰のための」開発であるか、「住民の、技術者の、会社の、自然の、」が明確になれば開発と一言であっても自然との関係が明確になるのではないかと、そして環境問題が叫ばれている今、環境保全のための開発ということが少なくとも日本では今後の開発になるのではないかと思いました。今までは少なからず、開発に対する合理的説明の不在.不明確さが開発をわかりにくくしてきたのではないだろうか。何のために・なぜ・誰が・何処を・いつ・どのようにという事が説明できる開発であれば自然と環境との関係も説明でき、今後の開発とはこのようでなければならないと思いました。そして、その問いかけを常にする姿勢こそが重要で、開発を行う時に良くみすえることが必要なのではないかと考えます。
 して、何よりもこのような場を皆さんと共有できて、しかも様々な大学の4年生から上は博士課程や先生方と幅の広い人々が集まり様々な意見交換や楽しくお酒を飲みながら話せたこと知り合えたことが私にとって最大の収穫でした。実際に、セミナー議論の時は少しでも発言すべきと考えて数回発言しましたが、その時、発言しながらいかに自分の考えていることをわかりやすく他の人に伝えることが難しいか思い知らされました。しかし、難しさをあじわうと共になかなか得ることが出来ない良い経験になったと思います。
 回は、この自分が味わえた良い経験を更に多くの方と共に経験したいです。


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