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東京大学 飯山一平
守山先生



 寸大の農村環境を作り、そこに住まう動植物の生態を観察する、という実験をなさっているというお話には、単純に驚かされました。林や水田、ため池などついて、様々な生物に与える影響を考慮した上で適切な配置を考え出したという部分は、今まで自分が見たことのない具体性を示してもらえたところです。昔の農村環境に近しいものがよいようだ、という結論は、自然の中で人間の活動がどのように営まれるべきかを考える一つの指針となりました。今回のセミナーのテーマにあった、人と自然との新しい関係を考えることへの手がかりとしては十分のものだと思います。
 だ、この環境に住むことが許される人間の数はずいぶん限られそうだと思いました。環境に配慮をしながら大勢の人間を養っていこうというのは、やはり虫の良い考えだということでしょうか? 環境が人間に対して持っている容量について、もっと具体的な知識を持ちたいと思います。


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