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大阪府立大 清水 克之
守山先生の発表の感想文



 園風景に自然を感じる人は多いと思う.私自身,一種の和み,安らぎを感じる.しかし,そういった農村での生態系については何も知っておらず,ムラ・ノラ・ヤマの配置で昔の生態系を取り戻すことができるというのは非常に興味深かった.また,昔の人たちは知ってか知らずか農村に棲む生物との共存できるようにしていたということが興味深かった.後から思ったが,なぜ現在,昔の農村とは違う配置にしてしまったのだろうか?昔の配置にもどすことによって生態系が回復されるが,それによって農村の住民が何か失う物はないのだろうか?
 発のあり方について先生の仰られた「自然の攪乱の範囲内で行われるのであればよい」というのは今ひとつよく理解できなかった.自然に起こりうる状態の範囲内であれば,…と考えると,どこまで許されるのだろうか?非常に狭くまた,広い範囲に思われる.自然災害によって焼失する森林もあれば,数十年,百年の周期で繰り返し維持される森林もある.人為的行為が行われなくても生態系が変わってしまうことも起こりうるだろう.結局範囲というのがよく分からない.分からないことだらけで,そのとき質問しなかった自分が悔やまれる.


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