名前: | 野口寧代(のぐちやすよ) |
大学&学年: | 京都大学,M2 |
研究テーマまたは興味のある研究テーマ: | ため池の底泥特性 |
趣味&特技: | 少し前までは万歩計をつけて歩くことでしたが、最近はさぼり気味です。 |
出身: | 長崎県 |
その他: | |
テーマについて各自の考えや思うことなど、自由に書いてください: |
「開発」という言葉を聞いて私がとっさに思い浮かべたのは「乱開発」という否定的なイメージの言葉でした.これは,マスコミ(主に新聞)が言っていることを鵜呑みにして,今まで本質について深く考えてこなかったことの証拠であるように思います.先日読んだ「環境経済学への招待」(植田和弘著,丸善ライブラリー)では,「開発」について「資源や人間の潜在的な可能性を発見し,引き出して,社会の発展を促進する過程」という肯定的な意味で捉えられていました.「農業土木と開発」というテーマについて考える上で,まず「開発」が何を意味するのか考えてみる必要があるでしょう. 上のような肯定的な意味で「開発」を捉えると,人間が生きていく上でそれは不可欠です.問題となるのは「どのように」,「どの程度まで」行うかなのでしょう.何事も「過ぎたるは…」と言いますし.1か0かの極端な話ではなく,「開発」と「保全」とのバランスをどうとっていくかが,今問われていることなのでしょう.バランスをどうとっていくかは,国民の一致した意見などといった普遍的な方針と,地域などのケースバイケースごとの具体的方策とによって決まると思います.勉強不足で具体的事例についての知識はほとんどありません.そこで,今回のセミナーでは後者の例を講師の先生方のお話から学び,前者の大きな方向性を考えていきたいと思います. |