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   西川りゅうじん:変化を捉えて活かす情報力養成講座 [2005年5月]
                                  -講演会聴講レポート in 慶応MCC夕学五十講

今日の演者は,商業開発研究所レゾン所長でマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏.古くはウォークマンやジュリアナ東京に始まり最近では,つく ばエクスプレス地域PRスーパーバイザーなどでのPR・マーケティングで活躍している方である.また,アッシーやジモティなどの独特の造語の作者としても 有名.

いろ〜んなおやじギャグ風の造語をちりばめながら,ユーモアあふれる内容で,“ドッグイヤー”と表される変化の早い,現代を生き抜く方法について語っていた.

キーワードは,「価値組=勝ち組」

この10数年.さまざまな時代の流れがあったけれども,結局残っているのは,“客にとって見て価値のあるものを提供できたところ”である.ということをマクドナルドやユニクロの失敗,日産の再生,ベンツの強さなどの例をもとに説いていた.

センスとクオリティ.

勝ち負けはマーケットが決める.
物事には論理的なものと感性的なものがある.
本質的に必要なものを見つけるのがneeds.
本来必要でないけれども,欲しいものがwants.すなわちセンスである.
個人が持っているさまざまな価値を見いだすこと.これが大切なことである.

同様のことを前回の演者:松井道夫氏がいっていたことを思い出す.

必要なのは客層を選ぶこと.哲学・文化・物語をもつこと.
しっかりと客層(価値層)を選ぶことが結果的に選ばれることになる.
人が最大のメディア.本物は伝わっていく.

でも,実はこれは江戸時代の商人達の心意気“三方良し”の精神である.
今一度“儲”という字の意味をかみしめよう.そう締めくくっていた.

西川氏の興が乗ってしまって,時間オーバーではあったものの,幸運なことにわずかな質疑応答の時間に私の質問に答えてくれた.

質問したのはこんなこと.
“若いのに,現状にすぐ満足してしまい,変化に対応しようとしない若者が多いように感じているが,そういう若者にもしアドバイスするとしたら?”

その返答は,こういうものでした.

打たれ弱い人が増えている.
立ち直れないほどの大きな失敗はよくないが,小さな失敗をたくさんさせ,悔しい想いをさせつつ,同時に成功体験を積み上げていく.
そういうことを仕掛けていくのがいい.そして私自身もそうすること.“流行性感動”感動体験を伝播させていく.それに勝るアドバイスはない.

うむ.うむ.なるほど.
ダイレクトに私の心に響いた返答でした.
明日から少しずつでも,流行性感動を実践していこうかな♪


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