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   大谷由里子:元気になる「大谷流」コーチング [2005年7月]
                                  -講演会聴講レポート in 慶応MCC夕学五十講

今回は,故・横山やすしさんをはじめとする,大助・花子など吉本タレントのマネージャーを務めた後,イベント会社を興し,その後新たに人材育成を行う志縁塾を営んでいる大谷由里子氏のお話でした.

吉本興業の新入社員でありながら,いきなりあの故・横山やすしさんのマネージャーをさせられたことから,多くのことを学んだという彼女は,このときのエピソードから話を始めた.

ここで学んだ自分を動かすコツ・人を動かすコツとは,

“自分の性格は変えられないが,行動は変えられる”
“つねに自分が言われて嬉しい言葉を意識する”
“人は変わらない.けども,相手を気持ちよくさせれたら動かせる”

といったことを意識するコトであるという.

ここから,話はコーチングへとうつっていく.

ティーチングは,問う側に答えがある.
コーチングには,相手の側に答えがある.
だから相手を認めて,引き出して,応援する必要があるという.

人は自分と同じタイプを作りたがって,それに失敗しイライラする.
相手を自分とは違うのだということを認め,相手と接するための技術としてコーチングを捉えること.
昨今のコーチングブームの中,一見,コーチングとは部下をうまく使うor育てる技術とされているが,実は相手を認めて自分のイライラをなくすためのもの.
それは,自分の心の余裕を生み出すための技術・手段なのだという.

心の余裕ができて,はじめて人を育てようという気が起きてくるのだと.


また,彼女は阪神大震災の時の経験から,自分の命の使い方.すなわち“使命”について意識し始めたという彼女は,いま,人を元気にさせること.とくに若者に元気を与えることに熱心だ.

苦労の無い人生なんてあり得ない.素直に壁を認める力.
落ち込んだときの立ち直り方・気分の切り替え方を学ぶこと.
若者が失敗しても良い場所を与えること

人に知識をいれても元気にならない.人は何かを思いついたときに,元気になる.
そこを引き出すこと,その気づきの時をうまくとらえることで,人は,若者は,動きだすのだという.

キーワードは,【心の余裕】

ちょっといまの自分を,まわりを振り返って,心の余裕がないなと感じたら,まずは
タイムマネジメントすることを薦めていた.

忙しすぎるとどんな技をつかったってダメなのだという.
日頃から,タイムマネジメントをすることが大切.

「作業」「刺激」「表現」「充電」4つのフェイズを意識すること.
往々にして作業が多いはず.そこを意識して変えること.

“性格は変わらない,でも,行動は変えられる.そこから余裕が生まれてくる.”
そういうことなのだと.


はじめから終わりまで,とにかく笑顔を絶やさない姿が印象的でした.
自分の成功体験を,大阪のおばちゃんといった感じでまくし立てていく彼女のトークは,正直ちょっとだけ辟易してしまいましたが,印象に残るフレーズも多く,実りのある講演であることは確かでした.


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