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   隈 研吾:建築と自然との共生 [2005年10月]
                                  -講演会聴講レポート in 慶応MCC夕学五十講

今回の講演者は建築家の隈研吾氏.
この方,知る人ぞ知る名高い建築家.

吉永小百合が出演するシャープの液晶アクオスのCMご存じですか?
シリーズの1つに竹の家がありましたね.あの家を設計したのがこの隈氏
(↓CMはコレ
http://www.sharp.co.jp/products/cm/tv/tv86.html )

そのほかにも数多くの(ある意味)印象的な建築物を設計してます.
彼の最近の設計コンセプトは,「負ける建築」.
すなわち,周りの風景や景観に溶け込むような建物をつくること.けっして建物それ自体が主張しないものをつくること.

そのコンセプトの実践例を,豊富な写真と映像で紹介していました.
とくに彼は,動画による紹介にこだわります.
なぜなら,建築はその中で人が動いていることを前提とする構造物.さまざまに変わる目線,動きの中で,見えてくる印象を大切にしたいから.

なかでも彼自身エポックメイキングな建築物になったという愛媛県大島の展望台は圧巻でした.

普通展望台といえば,小高い山の上に,櫓や塔のようなものが立ってますよね?
でも,大島の展望台は違うんです.山の中に本体が隠れている.
ちょうど要塞のような感じ.

↓のURLで様子が見れます.
http://www1.linkclub.or.jp/~ida-10/ehime1.html


彼の講演は,言葉が少なく,他の講演者に比べて話の内容もちょっと要領を得ない感じではありましたが,百聞は一見にしかず!を地でいく感じが見て取れました.

そういう意味では,実際の彼の作品を通して彼の主張に接してみたいなっと思わせる講演会でした.


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