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   清宮克幸:勝つチーム,勝てるリーダー [2006年7月]
                                  -講演会聴講レポート in 慶応MCC夕学五十講
現・サントリーラグビー部の監督の清宮克幸氏が今回の講演者でした.
というよりも,早稲田大学ラグビー部を復活させた監督といった方がピンとくるかもしれませんね.その業績のおかげか最近メディアでもよく見かけますね.


冒頭.清宮氏はサッカーワールドカップの日本代表に言及した.フィジカルの弱さよりもメンタリティーの弱さが際だっていたと.そして,リーダーとされる中田についても,一人ピッチに倒れ込む姿,試合後に引退を表明する姿は,真の「リーダー」ではなかったと清宮氏は言う.

リーダーとしてチームを大事にするならば,一人倒れ込むよりも声をかける方が大切だったのでは?試合後に引退表明するよりも,試合前に引退表明しておく方が,チームはよりそのメッセージに耳を傾けるのでは?そう今回のフランス代表のように.

all for one. one for all.
というようにラグビーは,とにかくチーム作りが大切.
そして,そのチームに欠かせないのがリーダー.

戦略的なものを練り上げたチームに,ほんの少しずつのプラス要素を積み重ねる役目を負うのがリーダーなのだという.

っと,話はリーダー論へと行くと思いきや,清宮氏の話題はリーダーではなく,早稲田大学ラグビー部監督に就任してから,トヨタラグビー部に勝つま での道のりを語っていました.どうやら,チームの中にいるキャプテンとしてのリーダーではなく,監督=チームのリーダーという位置づけのようす.

であれば,冒頭の中田と清宮氏の立場はまたちょっと違うような気がするのですが・・・.まぁ,そこはさておき,とにかく監督として大事なのは,

・言うことがぶれないこと
・疑問が生まれるようなアプローチをすること
・厳しくあたるばあいは,逃げ場を用意しておくこと
・下位チームの底上げをすることで,上位チームを動揺させること
・ある部分を儀式化するなどして,上を目指すモチベーションを刺激すること
・とにかく情熱を引き出すこと

といったことであると言う.とにかくラグビーを通して,世の中に感動を与えたい.そういう思いを熱く語って話を締めくくりました.

ポツポツと,思い出を語るような感じで話をされていました.話が断片的で,繋がりがイメージしづらく,講演としてはちょっと失敗していたと思います.けれども,ラグビーを愛する心だけは伝わってきた講演会でした.

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