BONO's page -> マイ・研究室 -> 保管ページ ->

   八塩圭子:自分を磨く,自分を拓く [2006年12月]
                                  -講演会聴講レポート in 慶応MCC夕学五十講
今回は「めざましどようび」などでおなじみのアナウンサー八塩圭子さん.
今年4月からは関西学院大学の助教授に着任して,講義も行っているそうです.

なのでフリーのアナウンサー,大学教員,そして妻として三足の草鞋をはいてのめまぐるしい毎日を過ごしているそうです.

きっかけは,順調にアナウンサーとしてキャリアを積んでいた頃.30才になって,世の中にはたくさんの選択肢があるのに,自分がアナウンサーで居 続けることを納得できずにいた.これで良いのかを迷っていたという.ちょうど「株と経済」の番組をやっていたので,法政大学の夜間大学院へ通うことを決意 した.

二足の草鞋の忙しい時間の中で,「学ぶということは,考え方の角度を変える」ということを実感.今までできなかったことができるようになる感覚が 面白かった.学びの過程がとにかく面白かった.過程を大切にすること.毎日の仕事の中から学び,目的を持って自分の中にとどめること.それが心が豊かにな る要素.

また社会人大学院なので,幅広い業界・年齢層の人々と触れあうことで,社会における自分の位置を再確認することができたという.それぞれが目的を思って学びに来ていた.

自分の時間と,自分のお金を使って大学院に行く.
自分さえがんばれば何とかなる.という感覚.
だからこそ,その過程を楽しめる.

いま自分のやっている仕事や事柄に対して,その道を自分で「あえて選んで」やっているという感覚をもつことが大切.今ある自分をいかに選択し続けるか.そこが大切なのだという.

在学中に結婚をし,修士論文がひろく学会でも評価されたおかげで,大学教員という道をも歩むことになった八塩さん.

そんな彼女は二つのことを大切にしているという.ひとつは「船が来たら乗れ」:人に誘ってもらったらできるだけ乗ること.もう二度とその船は来ないかも知れない.
もうひとつは「常に種をまいておく」:やりたいこと,自分ができることを常に表現しておく.そうするといずれ船がやってくる.

そういって,講演を終えました.

八塩さんは,とても美しい方ですね.TVの中とはまた違った感じで,とても魅力的な方でした.とくに笑顔がすばらしい.
こんな人が大学の先生だったら学生達はどんな気分なんでしょうね.


そうそうその大学生について,TV東京時代に就職の面接官を何度も務めた経験と,今現在学生に接している中で感じたこととして,こんな事を言っていました.

「圧倒的にコミュニケーションが不足している」と.

相手の質問に答えることができない.というより相手が何を聞こうとしているか,相手が何を望んでいるのかを読むことができない.相手の話をキャッチしていない.自分の球を投げることをコミュニケーションだと思っている.
今は教員として,学生にいかにコミュニケーション能力を付けさせるかを考えながら授業をしているのだとか.
アナウンサーとしての経験をどう授業に活かしているのか,とても気になりました.

関連書籍等


[前画面に戻る]

▲ページトップへ

Copyright(C)1998 Shinichi Takeshita(竹下伸一).All Rights Reserved.