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   Nature Policy Plan of the Netherlands [1997年]

Introduction

 オランダにおける自然政策プランは、約30年間の国家機関による自然・景観政策のアウトラインと目標の出発点となっている。特にこの機関の政策要素は、来る8年間での実現を目指している。  

Reason
 オランダでの動植物の数はいまだに減少を続けている。過去数年にわたる政策努力にも拘わらず。これは希少種だけに当てはまるわけではなく、全般的に減少している。自然破壊は、破壊程度が減少する事がないので特に深刻である。  それとは反対の努力にも拘わらず、野生動植物のすみかは減少し続けている。生態学的に高い価値のある地域のエーカーあたりの広さや、その自然の構成要素は減少している。加えて、新たな防護柵を設けることは、多くの動植物の居住地を分散させるおそれがある。この危惧は現存し続けている。自然の多様性は、それに逆行する様々な事柄に影響される。生態学的に高い価値のある地域で、土壌を経由して、汚染物質の影響が増加すると、水や空気に深刻な問題を与える。特により弱いものを犠牲にしている。これらの影響は、これまで影響がほとんどなかった表面水や、生態学的に価値の高い場所を脅かすこととなる。安定的で油断のならない自然環境で、有害な物質が増加することは、特別な兆しを生み出す。
 景観もまた、自然破壊の影響を受け、より画一的になる。個性や特徴的なものは、その結果として失われて続けている。その主要な原因は、土地利用の大変な変化とその景観への影響である。特に戦後の農業の発展は、景観に重大な影響をもたらした。  

Main Objective
 それらの発展の結果、自然や景観分野における現在の政策努力の効果は、はっきりしていない。持続的な生態系と景観の価値は保証されていない。
 自然政策プランが発表されたのはなぜか。プランにより定式化された自然政策の主な目的は、持続的開発と持続的な生態系・景観価値の回復である。これはオランダにおいて初めて適用されたが、国際的な自然政策としてもまた果たされた。国家レベルでの目標は、特別な生態系・景観価値と同様に、かなり一般的な生態系・景観価値にも求められることである。    

Other Plans
 自然政策プランは別として、多くの他の政府機関による政策プランが自然政策の目標の実現と関連している。自然政策プランと農業構造規約は、農村地域全体を考慮し、農林・自然管理・漁業大臣によって導き出され、統合された政策の重要な柱である。
 自然政策プランもまた、国家環境政策プラン(とその補足)、水管理における第三国家政策文書(とその補足)そして物理的計画の4次報告といったような他の政府プランと調和している。とりわけ重要なものは、土地開発、アウトドアレクリエーションのための緑の構造計画の改訂や、自然・景観の保護であり、またそれは農業、自然、アウトドアレクリエーションのためのある種の構造プランへと統合されるだろう。物理的計画上の政策のひとつの手段としての自然政策プランは、他のものと混じって始められるだろう。  

Co−Operation
 自然政策は、補完的な政策である。つまり国民政府と国の当局の両方が重要な仕事をする。補完的な政策状況での政府機関は、国際的にも国内的にも重要な生態系や価値のある景観に関して、政策を作り、実施する場面での主導権を得る責任を持たされている。局所的、部分的に重要な価値−生態系や価値のある景観全般−に関しての主導権は、国または地方自治体の当該局個々によって与えられる。
 国の政府機関は、生態系や価値のある景観全般の発展と保護に、大きな評価を与える。それらは自然政策のベースであり、また判断を下すにあたって大変重要である。政府機関の政策は、適切な環境と水に関する政策を評価することによって、また自然・景観政策の実際の使用に関する評価を指示することによって、生態系や価値のある景観全般の保護に関し、ふさわしい状態を作り出すことを目指している。
 政府機関の政策は、この仕事の将来の見通しをたてることと、情報、研究、シミュレーションに関しての評価を得ることを目指している。その地域の体系である自然は、またそれらの関心の中心として含まれている。

Special Ecological And Landscape Values
 特に特別な生態系と価値を有する景観は、強力な圧力のもとにおかれている。それ故に政策の強化は、必要である。限られた財源は、明確な優先順位を設けることを要求している。
 価値ある生態系が、一番である。重点は以下に示すような点での事業である。
―サウスリンバーガー丘で:小川、粗末な草原、灌木地帯、チョーク土の半天然林地帯、自然の泉の周りにある森林地帯
―高地の砂質土壌で:砂の変化、荒野と沼沢、沼、脆弱な草原、小川、湿地と古い森
―河川域や特にMaasに横たわる冬季、大河に突き出た土地で:カットオフした曲がりくねった流れ、洗掘された穴、湿地、草原、森林
―低地の泥炭地域で:草原(横溝を含めた)、湿地と水たまりと水路
―海の粘土域で:湿性草原、湿地と森林地帯
―奥地の砂丘地で:若い砂丘、同様の貧しい草原、灌木と森
―切り取られた湾と河口
―干潮域
―北海  

 地質学的価値との関連した政策は、自然政策プランの焦点でもあり定式化されている。そしてその構成や過程は、国内的(国際的にも)にまれで、かけがえのないものであり、現在において重要性を発生しているものである。
 文化的、歴史的価値に関しても、政府は、(国際的に)国内的に希少であること、多様な景色をもっているということ、統合された機能をしっかりと保持していることなどをその判断基準に用いている。
 最後に美術的価値との関連についても政府は、伝統的な小空間模様やいまだに無傷なエリア、大空間の開かれた模様を有するエリアに優先順位を与えた。  

National Ecological Network
 自然政策プランで一番重要なのは、自然生態ネットワークの実現である。自然生態ネットワークはエリアにおけるネットワークの密接な結びつきである。そしてそれは国内的(国際的)に重要とみなされる種やエコシステムのための耐久性のある基礎を形作るであろう。生態ネットワークは核となるエリアと自然発展エリア、生態学的回廊からなる。これらの持続可能な発展は、政策緩衝域の移転を目的としたり、核となるエリアの永久的な影響を最小限にすることによって与えられる。
 Core areasとは、国内的にも国際的にも重要な生態学的価値を持ったエリアである。コアエリアには、森や広大な水域、農業地域同様の北海も含まれる。他に10万ヘクタールを加えることによって環境に敏感なエリアを広げようとしている。オランダや、国際的にも大変重要で、特徴的な動物種のビオトープもまた、コアエリアに含まれている。コアエリアを重要なものとしてしている政策は、防護手段をおこなうことと生態学的価値を増大させることをねらいとしている。無益な開発は反対させられるだろうし、必要とされる管理は実行されるだろう。コアエリアにおける無益な開発への反対に関して、自然政策プランはそれらのエリアを守るための基本的なかたちを導く。評価は土地や表流水の質の悪化を妨げるだろうし、水の自然への悪影響を管理することで変化を防ぐことができるだろう。
  Nature Development Areasは国際的、国内的に重要な生態学的価値の開発と、現存する生態学的価値を確実に増加させるために特別な将来の見通しを提供するエリアである。それらの地域を保護するための基本的なフォームは、上述と同様に導かれるだろう。自然開発エリアの発展は、区域内の高い生態学的価値を持つ湿地のネットワークを持ってくることである。これは湿原の鎖を国際的に結合させ、オランダの位置を調和させることである。それはまたオランダを通り越して、”ウェットアクシス”と、物理的計画第4次報告で強調されているものを調和し、ECとの関係を発展させる。
 Ecological Corridorsは、構造上の配置や移住の可能性を与え、様々なコアエリア間の種を再交換させるエリアである。回廊とは、(狭い)通路か、様々なサイズの飛び石の様な感じだろう。限りある様々な種、すなわち、カワウソ、アナグマ、赤鹿、ある種の魚類(シートラウト、ブラウントラウト、サーモン)のために生態学的回廊を線引きすることもあり得る。それらの種のための条項は、コアエリアで生息している他の種にとっても有益であろう。
 自然生態ネットワークの実現には、多くの手段によって援助されなければならない。以下のようなものがあげられる:

―自然生態ネットワークの高い生態学的価値を持つエリアでの自然保護活動の組織的適用
―高い生態学的価値を持つ森や私有地(40000ha)の地域を買い上げることによる生態ネットワークの完成
―自然開発のための土地(50000ha)の買収
―他の100000haによる環境変化に敏感な地域の拡張
―エリアの拡張は、丘陵と山地の農民との規定によってカバーする
―自然生態ネットワークの高い生態学的価値のある広い地域で、自然公園システムをさらに実現させること

Landscape
 多くのエリアでは特殊な地質や、文化-歴史的または美術的価値を選択されている。そしてそれはオランダの、非常に多様な景観を保存するうえで特に重要である。それらの地域では、自然生態ネットワークと部分的に性質が一致する。特別な景観価値を有するそれらのエリアにおける政策は、保存と、修復そしてそれらの地域の構造や容貌の特性開発を目指している。  

Species Policy
 自然生態ネットワーク政策は、植物や動物種の危機がおこるまえに行われる。特定の方法はまた、数多くの種を生存させる。動物種はこの種政策によっておおわれる。

―ほ乳類:コウモリ、アナグマ、カワウソ、アザラシ、いるか、ツンドラハタネズミ
―鳥類:ヘラサギ、メンフクロウ、ガチョウ、カワセミ、グレーヤマウズラ、ツル、クロライチョウ、ウズラクイナ
―両生類や爬虫類:おくびょうがえる、じょさんふがえる、キガエル、おおとさかイモリ、カベトカゲ、ガラガラヘビ
―魚類:ウェザーフィッシュ、スピネッドドジョウ、さけ、シートラウト、ブラウントラウト、パイク、ライ、ドッグフィッシュ
―無脊椎動物:チョウチョウオ、タツノオトシゴ、ザリガニ
―植物:耕地マリファナ、湿地性マリーゴールド、ウォーターソルジャー、スネークヘッドユリ、バードフィールドセイタカセイヨウサクラソウ、イチイ、ライム、蘭、ムーラルプラント、チャンタレイ  

 種の保存計画は、数多くのそれらの種のために整えられる。種の政策は、種の管理活動や情報活動の発展を奨励すること、それから研究によって綿密に仕上げられるだろう。

Influence
 自然政策プランを形作っている自然政策は、他の社会活動上の政策に影響を及ぼすはずである。要求される活動は、自然政策プランによって描き出される。同様に各自治体の評価が影響を与えるため、自治体の自然政策プランの発展が、奨励されるだろう。
 自然政策のためのサポートが、かなり広きに渡ることもまた重要である。個人の第一歩が、この実現のためには不可欠である。個人個人の自然保護意識が、確実になることによって、農業、自然管理、漁業の大臣のサポートが続けられることになる。
 その上、自然政策プランで、農業地域での様々な経営者に関係する特別焦点グループ政策を導入することが重要となる。このアイデアは、経営者のバランスによる経営方法の拡大、変化を通じて、いまあるものよりも、生態学的価値が保護され、また発展されるために、より多くそれが寄与されるというものである。  

International
 オランダの自然と生態学的に高い価値を持つエリア、そして自然保護分野で国際的な責任の関係を定義することで、自然政策プランは、国際的な自然政策の範囲内での活動を与えられる。エコシステムと種の政策の中心は:

―地球上の自然の多様性に大きく寄与し、深刻に脅迫する。
―オランダ自然政策との直接的な関係をもつ。
―オランダ人の活動を通して影響を与えることができる。

 より重要であるのは、湿原、熱帯林、沖合、海岸域、移住性の鳥、クジラのような大型動物である。より注意を要するのは、エコロジーと発展的協力との関係を監視していくことであろう。

Implementation
 自然政策プランでの政策の出発は、だいたい30年の範囲をもっている。最初の期間で自然生態ネットワークは、実現され、37のプロジェクトと42の計画活動は実行されるだろう。プロジェクトと計画活動は、自然政策プランによって詳細に描き出されている。履行外様範囲での各年の報告は、多年自然・景観プログラムとして発効されるだろう。  

Finance
 自然政策プランの政策は、土地の買収、管理、発展的な仕事、研究補助、プロジェクトや国際的組織に関して、財務上の尽力が加えられる必要がある。1990年からの農業、自然管理、漁業大臣による強大な政策尽力は、1990年、トータルでDFL41,000,000の配分を1994年にはDFL155,000,000に押し上げた。この増大は、主に、自然生態ネットワーク、種政策、一般の自然・景観政策そして国際自然政策の基礎となる保護地域をねらいとしている。

 


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