大山 哲寛

 
   回の旅行は潅漑排水施設の見学が主な目的だったがそれについてはやや期待外れだった.見学量が少なく中途半端な感じがした.それでも普段見過ごしてるような施設をじっくりみられて面白かった.
 回は寧ろ,新しい世界に触れ普段では経験出来ない事を経験した事に意味があった.まず中国と言う国が初めてだったが,その日本と似て非なる国は何もかもが衝撃的だった.とにかく広い事おびただしい,何処へ行くにも遠かった.行けども行けども景色は変わらず,大陸の二文字を実感した.風俗・文化についてもおよそ学部を間違えたかの如く感じる所が沢山あった.実際に街を歩く機会も多分にあったが,何か非常に人間くさい懐かしいものを感じた.日本では中々感じられないものだった.
 向こうの人間に成り切って生活してみて,今まで抱いていた中国に対するイメージと実際との間にかなりのずれがある事に気付いた.例えば中国人は一見非常に不愛想な感じがするが実は優しい人が多かった.中国語が分からず漢字並べて会話したホテルの人など一生懸命答えてくれ,非常な親しみを感じた.
 地の学生とも接したが本当に皆しっかりしていた.その未来を見据えたまなざし,それに向かってひたむきに努力する姿は日本の学生など足元にも及ばないと感じた.そして何より羨ましかったのは,そう言う人達が正当に評価される社会である所だ.
 かし今回一番圧倒されたのはお酒.あんなに飲んだのは生まれて初めて,先日もお酒飲んで酔う夢を見た位である.世の中色んな文化があるものだと唯々あっけにとられていたが,お酒自体は今まで飲んだ中で一番うまかった.現地で買い忘れた事を後悔する毎日である.中国にダンスフロアがあるのにもちょっと驚いたが自分自身も初めて,しかしマドンナ狂の人間にそんな事は関係ない.幸か不幸か病みつきになってしまった.我ながら若いなと思った.
 にも砂漠で裸足は熱かったとか草原の夜は凍えたとか話題は尽きないが,今回は新しい世界に触れ,新しい自分を発見出来た事に大きな意義があった.そして又人との出会いの素晴らしさを再認識した旅でもあった.そんな周りの人々に心から感謝している.

 
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