梅津 玲

 
   回の研修旅行では、本当に貴重な体験をさせていただきました。砂漠を含め、乾燥地帯の空気を肌で感じること、現地学生と直接交流できた事、何もかもが初めての事で、とまどう事も多かったけれど、これらの経験は、とても意義あるものだったと思います。
 月25日 研修旅行の2日目に、内蒙古農牧学院を訪れ、現地の学生と出会いました。ここで一番痛感したのが、農牧学院の学生の学習意欲と目的意識の高さ、それに語学の堪能さです。中学校、高校、そして大学の1,2年、計8年間、英語を勉強しているはずなのに、世間話さえまともにできない自分が情けなくてなりませんでした。このときほど自分の語学能力のなさを悔やんだ事はありません。しかし彼らはゆっくりと話してくれたり、筆談に応じてくれたりと、とても親切でした。今回、日本の学生は、語学の面で彼らに甘えっぱなしだったかもしれません。
 月28日 中国の食事にも慣れてきた4日目は、この研修旅行のメインともいえる河套灌区灌漑排水システムの見学でした。厳しい半乾燥という気候の中での農地は、私の中で強う印象に残っています。日本とは比べものにならない程、広大な土地。そして土壌条件も厳しい河套灌区で農業を営むことは、想像以上に難しい事でしょう。そんな中でけなげに生きているヒマワリなどはとても感動的でした。しかし塩害によって表面が白く植物が育たなくなっている土地もあり、私は農業土木の必要性を改めて感じました。日本ではいかに自然を保護するか、という環境保全が大切であり、開発の段階は終わりつつあります。しかし河套灌区では、今、まさに開発の段階なのです。河套灌区のように条件の厳しい土地での農地整備は、農業土木の今後の大きな課題といえるでしょう。この日の見学によって、普段義務のようにうけている学校の講義内容が、中国をはじめ、アジア諸国での土地改良に対してどんな意味を持っているかが、分かったような気がします。
 の後、29日、30日、草原に行って素晴らしい星空を眺めたり、フホホト市内の観光を行ったりしました。本当に楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。
 回の研修旅行で経験した事は、すべて大切な思い出です。こんなに素晴らしい旅行ができたのは、引率していただいた佐藤先生、中村先生。通訳をしていただいた陳さん、冀さん。いろいろ教えて下さった農牧学院の学生の方々。そして一緒に行動した学生の皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。

 
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