吉田 享司

 
  回の研修旅行は、中国内蒙古自治区ということで、私の研究室が従来塩分集積問題について取り組んでいたこともあり、興味深く思い参加させてもらいました。実際には過去3年間にわたって、私の研究室から交換留学生として、内蒙古農牧学院に通学していた人に内蒙古について話を聞かされていましたが、想像が膨らむばかりで、いったいどのようなところなのか自分の目で確かめてみたいというのが、自分の中での今回の旅行の趣旨でありました。全行程は、とても休まる暇のないスケジュールで、裏をかえせば充実したツアーだったように思いました。食事面では、最初に日本でイメージしていた中華料理とは違い、とまどいがありましたが、最後に向かうにつれ好き嫌い無く食べられるようになりました。つくづく人間の慣れは恐ろしいと感じました。農牧学院見学、交流パーティでは現地学生と話してみて、日本の学生よりも真面目で、勤勉だと率直に感じました。その晩には、お酒を飲みすぎてみなさんには多大の迷惑をかけましたが、自分にとってよい経験になり、皆に名前を覚えてもらい、なんとか次の日にはツアーに参加でき、今思うと逆に良かったと思います。河套灌区では、潅漑排水システムや塩分集積問題について紹介していただき、決して農業に適した環境とはいえませんが、移動のバスから畑を眺めると、ところどころに塩分集積による被害がみうけけられましたが、スイカ、トマト、キュウリなどが豊富にとれていました。そこでどのような環境でも生活できるということを教えられたように思いました。また黄河やゴビ砂漠や鳥梁素海や草原のように壮大な風景に遭遇し、日本では無かったゆとりのある考えが持てたように思えました。しかしそのような土地でも問題は生じていて、鳥梁素海では、農業排水の最終地点であるため、塩分濃度はますます大きくなるばかりで、いまだ対策法が見つかっていないらしく、今後の環境悪化に不安を感じました。全体を通してみて、日本と内蒙古とは文化、考え方の違いがたくさんあったように思えました。日本での生活を客観的に見て、身の回りに必要なものは何でも揃えられ、不自由無く生活でき、なんて良い国なんだろうと思いましたが、逆に平和ぼけしているなあと思いました。今回のツアーで学んだり、感じたことは、自分の中で大きな財産となり、少しでも今後につなげたいと思いました。

 
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