エミュレータを楽しもう(Old PC)


 私が初めてMSXエミュレータ(fMSX)を知ってからもう6年ほど経ったわけですが、 昨年あたりから急速にPCエミュレータの環境が整ってきました。
 一番大きかったのはSHARPさんがX68000のBIOS、OS、開発環境を公開した事でしょうか。
 そんなわけで、今まではあえてコンテンツとして扱っていなかったエミュレータですが、 そろそろ扱ってみようと思います。
 ちなみに、ここではあくまで紹介するだけですので、 最新情報が知りたい方はRetro PC Networkに、 それ以外の謎な方はこちらでどーぞ。
 検索に強くなると、よいことがあるかもしれませんし、ないかもしれません。まぁ、世の中は広いという事ですね。 地球には日本以外の国もあるわけですし。

 それでは、スタート(画像はクリックすると拡大して見られます)

EGG

 EGGというプロジェクトが、エミュレータを利用したPC88やPC98、FM77AVなどのゲームの販売を開始しました。
 これは各ソフトハウスの協力の下に行われているので、マニュアルのPDFなども手に入りますし、 もちろん正規版です(謎)。なにより、1本あたり300〜400円程度でソフトが手に入るという事が大きいですね。
 当時は小遣いが限られた中学・高校生だったので、年に数本しかソフトを買えませんでしたから。 ついついあれも欲しかった、これも欲しかった、どうせならこれもやってみようかな…などと、使える時間を無視して 買うだけ買ってしまいそうな自分がいたりして。
 エミュレータ自体はソフトと一体となっているので汎用性はありませんが、あまり問題ではないでしょう。 買ったソフトをプレイするためのものですから。
 ちなみに、エミュレータ自体は既に存在している奴のカスタマイズ版のようです。
 使用方法などはEGGのページを見てください。Biglobe会員の人は簡単ですが、それ以外の人は購入時に気を付ける 必要があるようです。
EGGのページ
PC8801エミュレータ

 私が一番思い入れのあるPCといったらPC88シリーズでしょうか。
 MSXを始めた触ったのと同時期にPC8801mkIIを触ったのが最初ですが、これがパソコンかぁ〜と、目を輝かせていた… と思う。やっぱMSXやファミコンの家庭用TVと専用ディスプレィは解像度が違うもんね。
 何をしていたかといえば、もっぱら友人の家のmkIIでゲームでしたけども(苦笑)
 その後ずっとPC88との縁は切れずに現在まで至るわけですが(今でも100V供給されているので電源ONすれば…)

 さて、PC88のエミュレータにはWindows用やPC98用などがあります。
 PC98用が最初にでまして、PC98とPC88のハードの差がさほど大きくないのを活かし、486マシンでも快適に動作します。
 その後出てきたのがWIndows用ですが、既にほぼ完成されています。使いやすく、愛用の一品です。
 M88 (Windows用)
 P88SR (PC98用)
 これらを使うには当然実機とソフトを所有していないと出来ません。
 所有していない人はあきらめるか、EGGを利用するか、中古で購入しましょう。使わなくなった友人から譲り受けるのも いいかもしれないですね。
 ちなみに、私はPC8801MA2所有ですので、そちらを使って実機ROMやソフトのイメージ化などを行います(実際のイメージ化には PC9801BS2を用いましたが…)
 あ、5インチフロッピーはそろそろ限界でしょうから、早めに処理する事をオススメします。使えなくなったらただのゴミに なっちゃいますし(それも有害な?)
 用意が終わったらエミュレータソフトを実行するわけですが、ここからは簡単ですね。特にM88は設定がわかりやすいので、 色々と試してみる事をお勧めします。
 さて、エミュレータが動き出してもソフトが無いのでは意味がありません。
 幸い、PC88で同人ソフトを発表されていたサークルの一部が、当時のソフトのイメージファイルを公開しています。
 大半はフリーとして配布されているので、ぜひ入手しておきたいですね。私なんか当時からTSUKKAさんとこの100円ソフト のファンだったので、ウレシかったり。
 TSUKKAsoftware
 ONION software
 ほかにもありますので、探して見てください。
 ちなみに、こんな場所もあります。PC88.gr
 MacユーザーやPocetPCの人も安心してください。ちゃんとあります。一番上のRetroPCからどーぞ。 って、PocetPCではまだ実用に時間かかりそうですが。
M88でSRのデモ M88で英雄伝説II
PC9801エミュレータ

 国民機とまで言われたPC98シリーズをエミュレートしましょう。なんといっても、そのソフトの多さは魅力的ですし、 いまでも十二分に楽しめるソフトも多いです。
 PC98エミュも当初は実機ROMが必要でしたので実機の所有が必須条件でしたが、最近のエミュは実機ROM相当のプログラムも 入るようになったので、必ずしも動作させるのに実機が必要ではなくなったようです。
 ただ、実機ROMのエミュレートも完全ではないので、実機を所有してそのROMを利用した方がより完璧なエミュレートと なるようです。
 エミュレータは書籍に付属してくるものもあります(Wizardry本とかエミュ本)が、より最新のバージョンとするために ダウンロードしてきましょう。ちなみに、T98Nextは386以降のPC98(21)エミュで、Neko Project IIは286のPC98エミュです ね(現在は)
 それぞれに長所・短所があるので好みで使い分けるのもよろしいかと。
 T98-Next
 Neko Project II
 上のPC88エミュに比べ要求スペックが上がってますので気を付けてください。 まー、現行機種なら実用レベルで動くはずですが。
 そうそう。DOSを用意しないとならんわけですが…実機ユーザーは所有しているでしょうから、問題無しとして、 未所有ユーザーはフリーのDOSを入手しないと使えません。
 どっかにあったような気がしますが、実機ユーザーですので覚えてなくてゴメンナサイ。頑張って探してください。
 なんとかDOS環境を入手したらHDDイメージをフォーマットし、環境を構築してください。 メモリ周りなど、色々と設定(config.sysとautoexec.bat)してやる必要がありますが、そのあたりは各サイトにTipsが ありますので参考にしてください(試行錯誤する事も大切だしね)
 環境が整ったら色々なソフトを入れて動かすわけですが、PC98のDOS用ソフトはそこら中に転がってます。 同人なんかは上のPC88の同人さんのところにもありますし、他にも色々と転がっている事と思います。
 あとは定番中の定番、Vectorさんところですね。
T98メニュー T98でFD動作中
MSXエミュレータ

 公式エミュ(MSXプレーヤ?)が発表されてからずいぶんと経ちますが、いまだに姿がみえないところはあそこだから でしょうかねぇ。
 しかしながら、いまだに世界中で根強いファンを持つMSX。公開されれば色々な動きが期待できるのでは? と思っています。
 ちなみに、私が一番最初に触ったのはPC98用fMSXだったかな?。当時高速なエミュで十二分に堪能しました。
 MSXの実機で最初にプレイしたのがグラディウス。それ以来MSXといえばグラディウスな私だったりするのですが、 さすがに実機もカートリッジもへたってきます。そんな時に現れたfMSXは感動モノでしたね。
 PC98を使っていた頃は思いっきり楽しんでいたのですが、Win時代になってからはあまりチェックしていません。
 コレ!というエミュってなんだろう。シェアなエミュってあまり好きではなかったりするので(苦笑)
 まー、今はこのあたり(RuMSX)かなぁとは思ってますが。  
MSX版グラ2
X680x0エミュレータ

 さすがSHARPといったところでしょうか。実機BIOSからOS、開発言語まで公開されています。
 グレーゾーン一切無しで利用できる状況はホント、素晴らしいと思います。入手などは RetroPCからどうぞ。
 市販ゲームも一部ゲーム会社が公開していますので、入手&プレイ可能です。 ZOOM ON LINE INFOMATIONとか。
 エミュレータ自体は次のあたりがお勧めです。
 EX68
 WinX68k高速版
EX68でSX-WINDOW
Macエミュレータ

 唯一Appleを評価しているのは過去のOSを無償公開している点。
 これのおかげで漢字Talk7.5.5までは導入できます。とはいっても実機ROMが必要なので、実機所有が前提ですが。
 しかし、このエミュ出来がいいですわ。ぱっと見Macになっちゃうもんなぁ。写真はFIVA206VLで実行中のものですが、 十二分にサクサク動きます。なかなか。
 Basilisk II
 ほかにもこんなの(vMac)があります。
 日本語の解説ページはこちらへ
Macミニノート?

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Yoshiyuki Kobayashi / ぐらでぃ