2005.6.01(Wed)-6.30(Thr)


6.01

前日遅くなったのと、精神的に足が向かなかったこともあり(?)、10時起き11時過ぎ出社。やるべき作業もこれまでのバックアップをとる、くらいしかないので、こんな事態に至った理由を紙に書いて考えてみる事に。前々から意見を聞かれて急に頭が真っ白になったり、食後に咳き込んで痰も出て苦しくなったり、今の部屋に居てどんどん無口になったりと、病気じゃないのかという意識はあったのでネットで調べたりして昼過ぎまで過ごす。パーティションの向こうの3人はちゃんと仕事していて、水野さんが夕方まで出て来なかった事もあり、部屋に窓もない密室なせいかどんどん精神的に追い詰められて行き、しまいにはパーティションの向こうから聞こえて来る声が全て自分の悪口のように聞こえて来たり・・・元々打たれ弱い性格な事もあり、明日明後日もこの状況では、まず部屋の他のメンバーに申し訳ないとも思ったので課長の後藤さんに相談して月曜の面談まで休ませて欲しい、その後の事も退職か休職を考えていて、明日精神科にも相談しに行くと話して了解をもらう。部屋に戻って今まで作ったもののバックアップをいくらかやって、19時半に上がる。会社に働いて5年とちょっと、今日程会社に居るのが辛い日はなかったかも。赤坂に移って次の年の1月も、体調不良と失敗続きのダブルショックで辛かったが、今回は体がまだ大丈夫な分、持て余し気味・・・。少しでもリラックスしたかったので帰りに高幡「あんず村」に寄って食べて、帰宅は23時。こんな時でもイラスト描きには励めるのか、深夜までズルズルと。(6.03に記述)

6.02

9時45分起床。精神科に行く予定だったので、11時までの初診受付に間に合わせるべく、慌てて家を出る。手続きと予備問診、待ちで3時間あまりかかり、受診までにやたらと時間がかかる。つい先日の事からそれに遡る背景まで説明はしたが、医師の判断は「病気かどうかはわからないし、今の段階で即断で大きい決断をしない方がいい」という内容で、もっと深刻で一度も仕事に就けず何もできない様な患者もいるのだから、すぐに退職は待った方がいいし、暫く休めば解決するかもしれないから、薬と診断書だけ出しますね、という形で片付く。う〜ん、これでよかったのか? よくわからないが今日はこのまま1日外でリフレッシュしてみようか、という気分になり、新宿のブックファーストに行って「ぴあ」を立ち読みしながら夕方の予定を立てる。いつもの「くくる」で明石焼き食べて、「精神科」つながり(?)で選んだ松尾スズキ主演の映画「イン・ザ・プール」をテアトル新宿で見る。登場人物は皆悩ましい「癖」やら「症状」やらの持ち主なのだが、幸いコメディだったので、逆にスッキリした。決して誰が見ても楽しめる大作、ではないが、いい時に見たかも。映画館を出た後は漫画喫茶「ゲラゲラ」に入ってちょっとネット。会社の同期飲みが20時半からで、まだ時間があったので前から絵の雰囲気が良くて気になっていた瀬尾公治「涼風」を2巻目まで読む。また例によって恋愛分の足りない私がその嗅覚で恋愛ものを選んでしまったような気もしますが、話も結構面白く、序盤では全くビジョンの無い主人公がどう成長するかも含めて先が楽しみ!なのでこれは買ってしまうかも。「ゲラゲラ」を出た後は五反田に直行し、集合時間に着いた桶本と「周の家」へ。間もなくして退職して別の会社で働いている近藤が着き、彼の近況と僕の状況の話あたりから話は進んで行く。最終的にメンバーは菊田・濱・鈴木・三浦と揃って7人になり、何人かが絡んでいる夏のイベントの話とかになってお開きに。元々は桶本と近藤の飲みに桶本が他の同期を誘った、っていう飲みだったのだが、いいタイミングだったよ桶ちゃん・・・今日一日あったおかげで、精神的には落ち込みモードから(いい意味で)どうでもいいかモードになったし。京王線の終電で帰れたので帰宅は25時過ぎ。(6.03に記述)

6.03

13時くらいに一度目が覚めるが、今日はいいか、と思ってしまい昼食の後も1日お休みコース。夜になってホームページに手を付け出した以外は、ベットでゴロゴロ状態で何もしてなかったかも。で、ページの各コーナー更新する前に、日記を今日のとこまで持って行っとかないと、と思い、とりあえず日記タイム。ひさびさにリアルタイムに追いついたわけだし、これから当分暇だろうから、マメに書かないとね。ってことで

6.04

(3週間滞納したのでもはやあまり記憶にないし、実はコペンハーゲン行きの機内で書いているので全然日記モードではないのだけれど・・・)昼過ぎまで寝て、性懲りもなくHP更新作業に従事した、らしい。三角関係ものの分析・相関図作りなんぞ始めてハマった、らしいのだが、あまりおぼえてない。(6.26に記述)

6.05

前日同様昼過ぎまでダラダラ寝て、創作のネタ作り、というか資料の読みあさりとHPの体裁作り。外出の証拠品がないので多分そのまま夜になって「義経」「太平記」は見たと思うのですが・・・。(6.26に記述)

6.06

夜に高幡のコンビニに寄った形跡があるので昼間どこかに出掛けたらしいのだが、さっぱりおぼえてない・・・。夜は家でイラスト描きに突っ走り例によって明け方まで、って具合だと思う。以上。(6.26に記述)

6.07

出掛けた形跡がなくHPのUPもしていないので、部屋の整理に取り掛かった、のか? ビデオテープをえらいため込んでていくらか無造作になってたんで、服装の整理と同時にやった、んだっけ?(6.26に記述)

6.08

部屋の整理が果てしなくてHP更新に逃げた1日だった、のではなかろうか。記憶も記録もないのでもはや知る由もなし。(6.26に記述)

6.09

これまた外出記録がないので1日家で過ごした、か? う〜ん、確証がもてない。(6.26に記述)

6.10

前日会社から手続きに来るように呼ばれていて、昼行く予定だったが諸々の行き違いで夕方に。4,5月とお世話になった面々に差し入れ持っていったらびっくりされる等々ありつつ、荷物整理やら休暇申請やらやって、結局夜になる。新宿のいつもの寄り道コースにも寄り、22時だか23時だかの帰宅。(6.26に記述)

6.11

通院の日だったので9時過ぎに起き、相変わらずギリギリで慶應病院へ。前回と違う先生(精神科でそれは成り立つのか?)だったが経緯は把握してくれてて、とりあえず遅寝遅起きは治して下さい、ということで精神安定剤(多分)と入眠剤をもらう。対処に関しては鬱病に関する本を2冊程紹介されたが、これって自分で治せって事? 医療費ちゃんと払ってるのに・・・まあそんな甘えはこの手の病気にはよくないわけで(これも多分)、早速買って薬が出るまでの間読んでみる。再確認にはなったかなぁ、鬱病の説明に関する所を読み切ったところで薬が出来てしまったので、治療の所までは読めなかったけど。帰りはいつもの新宿「くくる」ではなく、久々に思う所あって日吉の馴染みの店に行く。といっても大学出てから5年行ってなかったんだけれど。「ひよし家」という定食屋で、大学時代は週に1回は行っていた店だが、正直まだ続けてるか不安・・・記憶を頼りに行ってみると、ありました! が、定食屋ではなくラーメン屋になってました。店の奥さん(?)いわく主人が元々ラーメン屋をやりたかったらしく、3年前に変わったとのこと。いやおどろいた。定食屋時代の定番「牛スジ」が「ミニ牛スジ丼」としてメニューに残ってたのは感激。ラーメンの方もスープはきれい系で賛否割れる所だろうが麺もおいしく、久々に来た甲斐はありました。更に出掛けついでで映画を見て帰るつもりだったのでスターバックス(いつ日吉に出来たんだ?)で「ぴあ」見つつどこに出ようか考え、結局近場の立川へ。シネマシティで「劇場版Zガンダム」を見る。テレビアニメと新作画のブレンド、一部声優交代ということでキャラクターには違和感があったが、新作画の戦闘シーンは大画面で見た甲斐あった、かな? 更にノルテの「オリオン書房」で太平記関連の本と旅行のガイドを買い、帰ってから近くの自転車屋に行ってサイクリング用の自転車を買い、買った勢いで多摩川・浅川とサイクリング(浅川でTVカメラ持ってる人を見かけた気がするが、今思えば木村拓也主演のドラマ「エンジン」のロケ中だったか?)、と1日盛り沢山な日を過ごしたとさ(なんのこっちゃ)。(6.26に記述)

6.12

自転車自転車!ってことでサイクリング。昼過ぎに起きて多摩川を是政橋まで下って、稲城から鶴川街道を下り若葉台から一気に坂を登って多摩東公園で休憩、関戸から高幡、で戻ってくるルート。正直疲れた。(6.26に記述)

6.13〜15

(さて、この3日間何も記録になるものが残っていません。部屋の片付けと料理中心に家事手伝い、次週の旅行の計画をやってたと思うのですが・・・一体部屋の片付けに何日かかってるんだ? ということでここは「落とし」ます。)(6.26に記述)

6.16

14時前に起きる。昼食の後、いい加減旅行の件を動かないと間に合わないと思い、本で調べた旅行業者(奇しくも?場所は田町の慶大の前)に行く。いつも国内旅行を前日手配で行く強行軍をやるのだが海外はさすがにそうはいかなかった。自分で組んだ「ノルウェー・ロホーテン諸島4泊6日、6/19-24」のプランは頭の成田-コペンハーゲン(中継地のデンマーク)の飛行機が取れず即効OUT。旅行代理店の方の代替案を加えた「ノルウェー・ベルゲン&デンマーク・コペンハーゲン3泊5日、6/26-30」を選ぶ事に(まさに今乗ってるコースですね)。即決でとれる所はとってもらい、後は再度連絡しますという事で旅行会社をあとにする。帰りは新宿のいつも行くような所でちょこちょこ買い物して・・・って飛ばそうとしたけど、デカい買い物したわ。一眼デジカメ。元々買おうと思ってたのを引っ張ってただけだが。夕食時には帰るが、結局カメラには触らずじまい。(6.26に記述)

6.17

旅行の準備で慌ただしく過ごす予定の日だったのが1週伸びたので、来週どう過ごすか、なんてのが頭にありつつ、結局サイクリング。昨日の買い物でPS2のゲームを買って帰るつもりが何も買わなかったので、それも込みで八王子へ。昨夜何をやるかあたりはつけていたものの八王子市街では買えず結局立川へ。今日も疲れた・・・。深夜は買ってきたソフト(性懲りもなくギャルゲー「Piaキャロット3」です。「みんなのGOLF4」も買ったけど)に没頭し。結局朝方までやってバッドエンド・・・この手のゲームのセンスないかも。ギャルゲーについて書き出すと鬱に入りそうなのでこの辺で。(6.26に記述)

6.18

昼過ぎに起きて前日続きでゲーム、と、部屋片付けがまたちょっと進んだか。っていうか自室に物あり過ぎ。(6.26に記述)

6.19

多分前日と同じ。6月一杯の休みのうちにやろうと思っていた事が間に合わなくなりそうな予感は、このあたりで現実味を帯びてきた気が・・・おまけに創作活動の必需品Macが発熱のせいかメモリがイカれ、結局翌日外出せざるをえない状況になる。(6.26に記述)

6.20

昼過ぎ起きは変わらず。これだけがどうにもならない。どうにかしてくれ。メモリ購入&クレジットカードの手続き諸々で新宿へ出掛け、それで1日ほぼ終了。想定外の1日でした・・・。(6.26に記述)

6.21

昼起きで部屋整理、ゲーム、ギター。その辺だと思います。夜はHP更新始めだして例によって夜更かし。「モンスター」「攻殻」「いちご」も例によって見る。(6.26に記述)

6.22

相変わらず行動開始が15時なのだから事が進まない。部屋整理をいくらかやって、夕食の準備に駆り出されて1日終了。部屋整理と言いつつ買いだめしておいた「涼風」のコミックスを今まで出ている全巻読んだりもしたので、今日はあまり進まなかった、はず。(6.26に記述)

6.23

変わらず13時半くらいに起きて15時行動開始。壊れてたシンセを修理に出しに近所の宅急便の事業所に出しに言ったのとスーパーにお使いとで結構かかり、帰って来てから部屋整理に(珍しく)没頭したので夕方予定していた床屋に行かずじまい。(6.26に記述)

6.24

前日続きで部屋整理。やってて埃やら何やらで気持ち悪くなるまでやってたのは、相変わらず。燃え尽きやすいというか加減を知らないというか・・・。延べ何日かかったかわかっったものではないが見た目はようやくまとも(相変わらず物は多い)になり、まずまず満足。部屋整理の他に何やったか・・・何だったっけ?(6.26に記述)

6.25

2週ぶりの病院の為9時起床・・・できず9時半起き。出るのにぐずつき結局病院には3分遅れ、今日の再診は消化試合の様相。遅れてきたんだからしょうがない。前回同様遅寝は入眠剤で改善を、という事だけで終わる。帰りは新宿サウス「紀伊国屋」三丁目「伊勢丹」西口小田急「くくる」と寄り、高幡「あんず村」で遅めの昼食。帰宅後車で長沼「Baju」に行き一昨日行きそびれたカットを済ませ、八王子「ヨドバシ」で買い忘れの物(デジカメ用のケース)を買って帰宅。旅行準備に時間がかかり結局寝たのは27時か28時か。(6.26に記述)

ここから29日分まで、ノルウェー&デンマーク旅行の特別編です・・・

6.26

6時半起床・・・って無茶苦茶眠い。おまけに入眠剤が抜け切ってないのかこれまでの清掃でため込んだ埃のせいか、ダルい。最悪な体調で家を出て、一路成田へ。バスは苦手なので京王線で新宿、そこからNEXで成田空港第2ビルへ。なにしろ初の海外なので成田でも慣れてなくてまあ汗かく汗かく。デンマーク・コペンハーゲン行きの便は整備に時間がかかったらしく搭乗手続きが予定時刻に始まらず、離陸も結局20分遅れ。飛行機の遅刻ってやっぱ日常的にあるんだ・・・。離陸後は飛んでる場所の情報なんかも席のモニタに出せるのだが、1時間経っても日本上空をを北上するだけでなかなか先に進まない(ホントはえらいスピードなんだろうが)、飛行機の長旅って楽な分、逆に疲れるかも。そんなこんなで現地時刻の夕刻、デンマークのケペンハウン(デンマーク語ではこう言うらしい)・カストロップ空港に11時間のフライトの末、到着。長い事溜めてた日記が書き終わった後は、寝たり起きたりで何もしていないのに、疲れだけが残ったかも。カストロップ空港ですが、なにしろスッキリしたイメージ。さすが北欧芸術の発信地(多分)だけに洗練されてる印象でした。荷物チェックを済ませて到着ロビーでボケーっとしてたら入国審査(と言っても査証欄に印を押されただけだったが)を済ませるのを忘れてて、慌てて済ませて出発側(?)のロビーへ。次のベルゲン行きの出発ゲートが決まっていなかったので、30分ぐらいベンチでまたボーっとする。次の飛行機も結局搭乗手続きが15分くらい遅れ、出発も10分くらい遅くなった。さすがに地方都市行きなので大型のエアバスとはいかず中型機、離陸のGのかかり具合とか違って、飲み物も飲めずにフライト中の1時間緊張しっぱなしだったかも。現地時間(デンマークと同じ)19時頃にベルゲン・フレスランド空港に到着。ここで第1の悲劇が・・・。シェンゲン条約加盟国同士の渡航という事で入国審査もなくすんなり出られたものの、フレスランドは郊外なので街の中心部までバスで行かなければならず、現地通貨が必要・・・ところがどっこい、空港の自動両替機が何度やっても日本円の1万円を受け付けず(インフォメーションに日本円がちゃんと入っているのにダメでした。まさか新札になった事に対して未対応なのか?)、日曜のしかも夜なのでカウンターはクローズ・・・マジで途方に暮れました。

問題のベルゲン空港
問題のベルゲン空港の自動両替機(後日撮影)
うげ、人かぶった・・・こんなの1枚しか撮ってないって。

1時間くらい悩んだ挙げ句、背に腹は変えられない状況だったので金額無視してクレジットカードでタクシーに乗る。フレスランドからベルゲンのホテルまで、結局20分かかってジャスト300NOK。

(20台以上の方は、世界まるごとHOWマッチのアシスタント、西村さんのナレーションで脳内再現して下さい)
ノルウェーの通貨はノルウェークローネ、1クローネ(NOK)=約20円になります。

いきなり痛い出費でした。ホテルのチェックインは片言の英語で何とか済ませて、部屋へ。とりあえず両替どこでやればいいんだろう、食事をどうしようかということで、あてがないまま外へ出る。ここで第2の悲劇が。ホテルのフロントで、手数料は多めに取られるものの円からNOKに両替が出来たのでした(翌朝はじめてフロントに相談してわかったのだが)。それに気が付かず出てしまったのが運のツキ。もはやパニック状態だったのでカードで食べるなどという考えに至らず、銀行探してことごとく閉まってて(日本だって日曜は大体閉まってるんだから当然といえば当然だが)、1時間くらい散歩?迷走?の末、翌朝まで何もしないのが吉だろうという判断になりホテルに戻る。結局ホテルの部屋のファンタ1本飲んだだけで寝てしまう。それでも23時過ぎくらいだったか。明るいので深夜になったという感覚が持てないまま、ベッドに入る・・・ものの飛行機で寝たり起きたりしたのが災いし、結局ここでも何度か目が覚めた。とまあそんな最悪な旅行初日でした。(途中から6.28に記述)

グランド・ホテル・テルミヌス
宿泊先のグランド・ホテル・テルミヌス
ベルゲン駅の真ん前にあり好立地!です。

ノルウェーまめ知識1
夏至近くのベルゲンは白夜とまでは行かないもののかなり北緯が高い位置にあるので24時過ぎまで日が落ちません。そのかわり年中雨が降ったり止んだりでなかなか晴れません。実際ベルゲン周辺は初日の着陸時も3日目の離陸時も雲に覆われっぱなしでしたし、市街を歩いている際も何度も途中で雨に降られたりしました。

ノルウェーまめ知識2
ノルウェーでボトルや缶で売られている飲み物は、水(一部炭酸水)・コーラ(場所によってはコークライトや、ペプシもある)・ファンタ(北欧でファンタといえばオレンジしかないみたい)・スプライトと果汁系のジュースが1,2種、あとは味付きの紅茶(レモン,ピーチ)くらいしかなく、本当にバリエーションがありません(デンマークもそういう意味では大差なかった)。どうなってんだこの地域は?

6.27

両替しなきゃという不安感が残りつつ7時起床、シャワーを浴びてからホテルの朝食をとる。ここで第3の悲劇が・・・。バイキング形式で色々選べたのだが、ゆで卵(ボイルなんとかと入れ物の器には書いてあった)を取ったところ殻がなかなか割れず、机の角に思い切りぶつけたところ、白身は確かにゆでて硬くなっていたものの中身の黄味がトロトロで膝元で大氾濫。不幸にも白のジーンズで行動していたので膝上あたりがまっ黄色に・・・これってどう食べるのが正解だったんだ?割る道具とかもなかったし。納得いかないものの他の食べ物が美味しかった(特に多分ニシンの、塩漬けやトマトソース煮にしたものが濃い味だったが美味しかった!)ので、まあ喜び半分、悲しみ半分といったところか。部屋に戻って必死に黄色くなったところを洗い、部屋内に干しておきつつ出かける(同じところに2泊でよかった)。両替の件をフロントに相談したところ(これまた英語はいまいち、ノルウェー語もできないのでえらい難渋したが)、ここでOKですよという話になり、ようやく前日からの悩みが解決。でもよくよく考えたら、レートは1NOK=20円では済まなかったかも・・・まあ差額は勉強代という事にしておこう。今日は唯一予定が決まっている日で、鉄道で山間部に向かいフィヨルドを見てまわるコースになっていたので、予定表通りの電車に乗るべく、ベルゲン駅へ。8時40分発のミュルダールという首都オスロに向かう途中までの電車に乗る・・・が、発車時刻を過ぎてもなかなか出ない。途中アナウンスが1,2回あったが、30分経っても出ず、周囲の客もどうなってるんだと動き出したところ、音もなく電車が発車。どうなってるんだここの常識は。観光客をなめてるのか、と思ったものの途中駅から乗ってくる明らかに地元の客らしき人も居て・・・う〜んわからん。ともあれ若干(ほんとに数分)遅れは取り戻しつつ、車窓の景色はあっというまに森と湾だか湖だかわからん水辺と、ポツンと家があるような風景に変わっていく。車内はさすがにヨーロッパの方が多かったが、途中のヴォスという街で台湾の団体さん一行がわんさか乗ってくるという椿事に見舞われたりしつつ、電車は2時間弱でミュルダールに到着(結局20分遅れたまま)。次に乗るフロム鉄道はさすがに観光専用線(もともとは鉱山線らしいが)なだけに待っていてくれて、すぐに出発。途中滝の前で暫く停車するなんていうのもありつつ、1時間強でフィヨルドの谷間の先のひとつである、フロムに到着。

ショスフォッセン
ショスフォッセン(ショスの滝)
電車が数分止まり、降りて楽しむ事が出来ます。

フロムはとてものどかな所で、ここで昼食をとるにも選択肢は限られていて駅前の数件ある店でとるしかないのですが・・・やっぱり観光地価格でした。サンド2つとドリンク(例によって炭酸で甘いものしか選択肢がない)で130NOK強。早めに出て買って持っていった方がまだ安かったかも。フロムからは観光船での移動になり、フィヨルドの断崖絶壁や合間や岸辺にある集落を見ながら進んでいきました。自然の雄大さとその中のわずかな隙間(?)にある人工物というバランスには感動しました。が、ここでも第4の悲劇が。フロムを出た時にはちょっと暑いくらいの日差しだったのですが、フィヨルドを進んでいくにつれどんどん肌寒くなり、しまいには屋外ではまともに座っていられない状況に。眺めのいい場所に陣取ったのですが周囲もどんどん風の直接当たらない場所へ退散していき、自分も限界を感じ脱出・・・した時にはすっかり凍えてました。終盤はとっとと到着してくれという気分になりつつ、グドヴァンゲンというフロム以上にこじんまりした岸辺の集落に到着。

グドヴァンゲン
観光船から、グドヴァンゲンの景色
この周辺、家がある所はどこもこんな感じです。
正直言ってここに着くあたりは、寒くて景色どころではなかった!

グドヴァンゲンからは、電車は通っていないのでバスで、行きに通り過ぎたヴォスという街へ。途中フィヨルドの崖を強引にジグザグに登るような道(ホントにここを大型バスで登るのかよ!ってくらいな道だった)を進んで、山頂(?)のスタルハイムという集落でちょっと止まり、あとはヴォスに向かって、水辺の道をまっしぐら(スタルハイムから降りた記憶はないのだが・・・どこの水辺だったんだ?)。

スタルハイムから崖下を見下ろす
スタルハイムから、登ってきた方向を望んだ景色
いやホント、冗談になってない高低差でした。

ヴォスでは駅で1時間程待ち、ベルゲンからの折り返しの電車に乗る。今度は途中から客が増えることもたいしてなく、1時間ちょっとの道のりでベルゲンに戻る。19時を回っていたのだが翌日は朝ベルゲンを出る事になっていたので、一旦ホテルに戻った後、市内観光と夕食の店探しで再び出掛ける。ブリッゲンという木造家屋が立ち並ぶ地域を散策(ここでも雨が降ったり止んだりにやられ続けた)した後、下調べしていた店が見当たらなかったので、近くのステーキショップに入る。

ベルゲン・ブリッゲン地区
ベルゲン・ブリッゲン地区
日本人観光客、たくさん居ました。あえて裏通りの写真でいきます・・・。

ここが第5の悲劇。前菜(スープをチョイス)・ステーキ・デザート(ケーキ)で304NOKかかった割にスープは熱くて味が濃いわ、ステーキがちょっとなのに付け合わせのポテトは山盛り持って来るわでもう最悪。最後のケーキに付け合わせであったキウイも皮付きで出して来るし・・・名誉の為店名は出せませんが正直言って不満満々でした。とりあえず腹一杯にはなってひと休みしたかったのと、雨が上がったのとで、これは眺めのいい所に行くべきだろうということで、市街地からすぐの山、フロイエンにケーブルカー(フロイバンエン)で登る。22時を回ろうという時間だったがまだまだ日の入り前で、日の入りを待とうかな・・・と思ったものの無茶苦茶寒くて15分くらいで断念。そもそも日の入りまで待ってたら、終車の24時を過ぎてしまってたかも。折り返しで山を降りてからはセブンイレブン(世界共通の合い言葉!と言いたい所だが相違点あり!)に寄り道してホテルに戻る。とても疲れた1日だったので日記を書く気力も挫け、24時過ぎに就寝。(6.28に記述)

ノルウェーまめ知識3
連泊する時の荷物やカギは、置きっぱなし持ちっぱなしでOKでした(僕が泊まったホテルがそうだった、というだけかもしれないので、心配な方はやっぱり確認した方がいいかも)。勿論タグを出さない限り、部屋には清掃が入りますが。

ノルウェーまめ知識4
北欧は物価が高いと言われますが、ジュース1本の値段で比較を。駅やコンビニで20NOK程度、フロムのような観光地ではコップ1杯(と言っても大きめサイズの0.4lですが)で22NOK、ボトルと同じ0.5lで25NOKでした。とはいえ生活レベルではそれほどでもないらしく、駅近くのショッピングセンターにあった自販機ではペプシがボトルで10NOKでした。要は場所場所で価格差があり、日本の2倍の感覚が適切なところかもしれません。それより高くなった場合は何らかの意図が含まれてその額になっていると思った方がよいのかもしれません。

ノルウェーまめ知識5
ノルウェーのセブンイレブンですが、ボトルの飲み物(種類はまめ知識2を参照)、お菓子(スナック、チョコ、ビーンズ、タブレット、アイスクリームなど)、雑誌、といったところで、生活雑貨や弁当はありませんが、日本だとミニストップで売っているような軽食が楽しめます(席はありませんが)。環境と福祉重視の社会らしく(?)ビニール袋は全くもってくれないので、たくさん買う時は要注意。

6.28

昨日同様7時に起きてまず朝風呂(普通に日本の感覚で浴槽に湯を張ってしまいました。こんなに使っても良かったのか?)。続いて朝食。昨日の反省から卵はパスし、事なきを得る(?)。チェックアウトを早々に済ませ(フロントのおそらく僕より若い女性の方、英語もまともにできない使えない客ですいませんでした!)、駅近くのブススタショーン(バスステーション)からフレスランド空港行きのバスに乗る。時間ギリギリだったが何とか乗せてもらい、また20分以上かかって空港に着く。例によって(?)搭乗開始が10分くらい遅れ、5分遅れくらいで出発。行きと違う機種で機体の搭乗口が空港の搭乗口に横付けできないタイプで、中の小クラスの機体だと思うのですが、乗った印象は行きよりも安定していて安心できたという不思議な結果が。まあ、中型機に乗り慣れたというのはあるかもしれませんが。飛行機はほぼ予定通り1時間ちょっとで行きにも寄った、ケペンハウン・カストロップ空港に到着。ここで第6の悲劇が・・・400NOKを紙幣で、41NOKを硬貨で残してデンマークに入った所、両替が硬貨を受け付けてくれず(2箇所ともそうだったのでおそらく無理なのでしょう、海外旅行経験者には常識か?)、41NOKが「使えないお金」として浮く事に。そこそこな額なのに。手数料を引かれて333.25DKKをとりあえずのスタートにする事に。

(ここで再び、20台以上の方は、世界まるごとHOWマッチのアシスタント、西村さんのナレーションで脳内再現して下さい)
デンマークの通貨はデンマーククローネ、1クローネ(DKK)=約22円になります。
ちなみに、1クローネ(NOK)=0.9クローネ(DKK)でご計算下さい。


カストロップからは電車でケペンハウン・ホブドゥバンゴード(コペンハーゲン中央駅)へ向かう。毎度毎度の事ながら発車時刻になっても電車が出ず「まだ出ませんが、ケペンハウンには数分で着きます」というナメてんのか、と言わずにはいられないアナウンスが流れる(日本人、とりわけ東京近郊の住人はちょっとの電車の遅れでもすぐキれるというのに、ヨーロッパの人たちはなんて寛容な人たちなんだ)。そんなこんなで10分以上遅れて電車は発車、言われた通り3駅目であっという間にコペンハーゲン中央駅に電車は到着。えらい人の往来の激しい駅だが、それでも出入りはフリーパス、というのもヨーロッパらしいと言うかなんと言うか。着いてまずは、空港での両替額がちょっと心配になってきたので日本円からの両替もするべく、駅内にある両替コーナーへ。41NOKの硬貨の両替も再び尋ねてみたがここでも断られ、結局目的は半分しか達成されず。次にチェックインまでまだ時間があったものの大きい荷物をもっての移動は困難だと判断し、コインロッカーを探す。駅をほぼ1周した挙げ句1箇所しかない事がわかり、その場所に向かう。ここがまたロッカーがダーッと並んでいるある意味恐ろしい場所で、オペレーションモニタは日本語も選択できた(無茶苦茶不自然なカタカナの説明文ではあったが)。身軽になった後は食事どころの見極め(!)と午後の散策ルートはほぼ決めていたので、その目的に沿って、エストー(近郊電車)とミートロ(地下鉄)を乗り継いでコンゲンス・ニュートーゥの駅を目指す。ところが地下鉄で第7の悲劇が・・・逆方向に乗ってしまいました。両方の終点が頭文字が同じで似たような名前(デンマークの人は絶対そうは思わないだろうが)で、しかも日本の地下鉄と上下線の向きが基本的に逆(のはず)だった事が災いしたのですが、まあ次第に悲劇の度合いも軽くなってきているので、まあいいか(えっ?)。コンゲンス・ニュートーゥからは歩いてすぐの、ニューハウンという(多分)有名な場所に向かって歩く。

ニューハウン地区
ケペンハウン・ニューハウン地区
ここに限らず、とても全体の景観が統一されている街だと思います。

ニューハウンにはオープンカフェスタイルの店が軒を並べているのだが、丁度お昼時でどこも混んでる・・・仕方なく周辺ぐるっと歩いてみるかという気分になり、フラフラと散策。どの建物もレトロで品のある建物でいい雰囲気なのだが、逆にいうと景観保持の為新築できず補修をしている建物があちこちにあり、建物と建物の間や補修中の建物に前にどこも同じようなコンテナが並んでいたのも印象的だった。1時間弱徘徊した挙げ句元のニューハウンに戻ってきてしまい、さすがに15時前で空いてきたところでニューハウンの並びにある店でフロコスト(ランチ)のプレートを食べる。魚のフライとゆでた小海老、ポテトにサラダという内容で、これにボトルのアイスティを足して134DKK。ノルウェーで得た「日本の2倍」感覚でいくと妥当な額か。味もまずまず良かったし。ゆっくり食事をとった後はニューハウンから出ている運河めぐりのボートに乗る。観光客向けに岸沿いの建物や有名な「人魚姫の像」の前で止まってくれて、1時間弱で1周ぐるっと回る内容だった。今日のケペンハウンは天気も良く、ひなたぼっこがてらきれいな景観を見て回る船上はなかなかいい気分だった。

船上からの
運河めぐりのボートより、クリスチャンハウン地区を眺める
ホントに運河沿いでのほほんと過ごしている人の多かった事多かった事。

ニューハウンに戻ってからは船上ではまともに写真が撮れなかった「人魚姫の像」を目指して散策。場所が郊外なので結構歩いたかも・・・。途中にも様々なきれいな建物が並び、カステレット要塞跡というまるで五稜郭みたいな掘がめぐらされた公園に入り、人魚姫の像に到着。像の前ではさすがに人だかりが出来ていました。

アマリエンボー王宮前
ニューハウンから人魚姫の像へ向かう途中、アマリエンボー王宮前にて
たまたまこんな光景に出くわしてしまいました。


人魚姫の像
人魚姫の像
約100年の歴史の中、童話の人魚姫並に可哀想な目に何度か遭ったとか。

公園からは最寄りのオスターポートという駅に数分着いたが、普通の市街を歩くのもいいかなと思い住宅街から市街地へとひたすら歩く。ガイドには書いてあったが自転車の行き交う数の多さにびっくり。ここは北京か大阪か?というくらいに街中に自転車があふれている。コンゲンス・ニュートーゥ近くのデパート、マガシン の前にも自転車ががっつり止めてあったし。
ローゼンボー宮殿周辺
ローゼンボー宮殿周辺。自転車、自転車、また自転車。
老若男女乗ってます。2輪のカゴ付けたお母さんとかも・・・。

市街地でちょっと迷った挙げ句なんとか中央駅方面へ向かう遊歩道、ストロイエにたどり着く。事前に場所を調べておいた本屋「ガド」でアンデルセンの本を買う。さすがにデンマーク語はさっぱりなので英語で挿し絵の多いものを選んだが、269DKKと高かった・・・。ここで18時を回っていて街中の店々も閉まってくる一方だったので中央駅に戻り、重い荷物を持って宿泊先のホテル・マーメイドへ(ホテルの写真撮り忘れた!)。比較的クラシックな建物で、外見は趣があるのだが・・・部屋も結構レトロで悩んだ。完全にオープンにできる窓がない(換気用の小さい窓があるだけ)のと、蛇口から水が出なかった(シャワーは問題なかったのと、「蛇口から水が出ない!」を英語にもデンマーク語にもできなかったのでフロントに結局言わなかったが)。仕方なく諦める所は諦めて、夕食に出掛ける。昨日の失敗があったので予算セーブで今日はストロイエを歩いてて見つけた、マクドナルドに行く。ここでもカルチャーショックがあって、ドリンクが例のコーク系3種しかなく、セットだとLサイズなのと、バーガー・ビックマックの基本メニューの他に「ピタマック」というのがメインメニューでフィーチャーされてたのが印象に残った。結局ピタマック・キリン(キリン=チキン)とポテト(これはさすがに世界共通だが、ウィンナーの選択肢があった)、ドリンクのセットで49.75DKK、まあ食費ケチるにはよかったのか、というところ。セブンイレブンで飲み物だけ買ってすぐホテルに戻り、25時くらいまで旅行日記の前半を書いて寝ることに。(途中から6.30に記述)

マクドナルド
マクドナルドのシート
ピタマック、ビーフ・チキン・ベジタブルの3種類。
右はNOKIAの宣伝。後述しますがホントNOKIAの宣伝だらけ・・・。


ノルウェーまめ知識6
ノルウェーでは信号は都市部の人が行き交う場所にしかないようで、郊外の交差点はほとんどがロータリーになっていて、勝手に譲り合ってどうにかしろ、という国の姿勢がうかがえます。タクシーとバスに乗った時の感想としては「俺が俺が」でニアミスになる事もあり、どうなんだろうという印象が・・・迂闊にドライバーがスピードを出しまくらないようにしたり、居眠り運転の予防としては、ちょこちょこロータリーがあるのはいいかとも思うのですが。


デンマークまめ知識1
ノルウェーは山国ですがデンマークは大陸続きの半島と島で構成されており、平地だらけな事も手伝って自転車の普及率が高い。ケペンハウン周辺の首都圏では歩行者以上に自転車に乗った人を見かけるぐらいで、近郊電車のエストー、地方路線共に自転車乗り入れOKという徹底ぶり(さすがに地下鉄はダメみたいですが)。老いも若きも男も女も、子供連れでも自転車に乗る国民性たるや、驚くべきものがあります。


デンマークまめ知識2
ノルウェーもそうだったのですが、電車の駅はフリーパス。別に電車に乗らなくても駅構内に入り、売店等の施設を使う事が出来ます。電車の切符の買い方は都市部の場合ゾーン制で、何ゾーンの移動をするかで切符を買う事になり、地方列車・エストー・ミートロとも同じ切符で乗り継ぐ事ができるのですが、エストー・ミートロは検札に来るような素振りもなく、正直言って性善説で動かしているような感があります。日本の都市部では考えられない事実ですが・・・。


デンマークまめ知識3
デンマークでは公衆便所が有料という文化があるようです。かろうじて中央駅のトイレはタダで使えましたが(それでも併設のシャワーは有料、手洗い以外で水道を使う場合金を払って下さい、とか出てた・・・)、街中にあるトイレは2DKK、所によってはお金を入れないと戸が開かない、なんてのもあります。天気がいいからといって、あまり羽目を外して市街地で暴飲、などはするべきでないかもしれませんね・・・。

6.29

前日遅めになったのと、飛行機の時間までを市内で過ごすだけで出るのが遅くて構わなかったので、7時半起床。のんびりとシャワー浴びたりテレビ見たりして(アメコミ調の番組をやっていたが結局内容はあまりわからなかった)、8時半に朝食。食事はノルウェーのホテルとほぼ同じバイキング形式のパンやらハムやらチーズやら、っていう内容だったのでおいしくいただく事が出来、9時過ぎにホテルを出る。重い荷物があると全く動けないので前日同様中央駅のロッカーに預けてしまい、身軽な状態にチェンジ。今日は行く候補地が4つくらいあったが、13時過ぎには出たかったので場所を絞り、まず中心部からちょっと離れた所(中央駅からエストーで2駅、乗り換えてミートロで3つのソルブジェ)にあるロイヤルコペンハーゲン・ウェルカムセンターを訪れる。1年前まで工場のあった所だったのだが移転してしまい、現在は観光用の施設と直営店が残っているのみの場所で、ロイヤルコペンハーゲンのルーツを紹介したビデオを見たり、実際無地の皿の記事に色を塗っていく実演を見たりした。参考の図を見ながら手描きで色をつけていくという手の込んだ所と、飾られている製品に2D(絵のみで描かれている箇所)と3D(生地で形作られた上に、さらに色が塗られている箇所)をブレンドして駆使したものの調和感には感動しました。直営店の方では折角来て何も買わないのも何だったので、シンプルで割れにくそうでいて、お手頃な値段の皿を買う(それでも237DKKかかったのだが・・・)。

ロイヤルコペンハーゲン
ロイヤルコペンハーゲン・ウェルカムセンター
工場は移転してしまいましたが、建物に名残り?は感じられます。

ここで11時を過ぎていたのでその他の見て回るポイントは諦め、「デンマークの音楽事情を知る」目的で再び地下鉄に乗ってコンゲンス・ニュートーゥに向かい、ストロイエにあるフォナという日本でいうとヨドバシカメラ?のような店に入る。CDチャートのコーナーがあり、この中からとりあえずデンマーク以外と思われるアーティストはパスし、選んだのが「VAE(正しくはAとEのくっついた字)RSGO2」というコンピレーションアルバム(多分)を買う(6位に置いてありました・・・)。ジャケ買いなので感想は後日・・・。ここで昼食をとる事にするが下調べした候補のいくつかがどれも見当たらず、ストロイエ周辺をグルグルした挙げ句、候補の1つだったサモスという店に入る。バイキング形式でちょっとしたおかずものとフルーツ・ケーキをちょこちょこっとずつ選び、49DKK。味はお世辞にも誉められたものではなかったが、値段に免じてまずまずの評価、としておきましょうか。店員さんも自分の下手な英語にちゃんと対応してくれたし。食事の後は一路帰路に入り、コペンハーゲン中央駅に戻る。

どこ行ってもノキア
コペンハーゲン中央駅近くにて。
このNOKIAのポスターがケペンハウンの至る所にありました。この人何者?

中央駅から空港のあるカストロップへは、行きと同じようながっちりした列車に乗り、あっという間に到着。空港での手配もベルゲンで慣れてたので順調に行き、ここまでで買えなかった食べ物系の土産も買ってさあ搭乗口へ・・・というところで最後の最後に番狂わせが? 自分を含め席番未定の客が何人か居て、自分もどうなってるのかとカウンターに聞いたら「翌日まで待てるか」とか「ドイツ経由で帰れないか」らしき事をカウンターの人が言って来て唖然。いや、直行便だからこそこの便のチケット取ったんだけど・・・。ちょっと待ってくれないか、という話になり、暫く近くの椅子で待っていると、同じようなやりとりをしている客が何人か・・・まさかオーバーブッキングか? 早速洗礼くらいました。それでも初海外の手前予定外の行動は自信がなかった事もあり「席はとれますか?」と暫くして再度聞くと、なんとか発券してくれた。1日待つ事になった人、ドイツ回りになった人、すいません! 次同じ事が起きたら自分考えます、って事で。搭乗手続き済ませて席に着いたら、フライトアテンダントさんの席の目の前でトイレも目の前という人通りの激しいポジションになっていて、最後に駆け込みでねじ込んだ感ありあり。まあひとり旅だし、予定通り帰れるだけ良かったという事で。11時間のフライトは長く、前半はノルウェーつながりで持ってきた文庫「ノルウェーの森」の上巻を読破、後半は仮眠で過ごす。それにしても何もしないのに疲れる。姿勢維持が辛くて終止胃は落ち着かなかったし。そんなこんなで何とか日本時間の9時半、成田に到着。慌てて乗ったNEXで車両を間違えて、とった席に座れなかったなんていうトラブルに最後まで見舞われつつなんとか12時半に自宅につきました。おつかれさまでした・・・。これを時差ボケというのかわからないが、昼食とった後無性に眠たくなり、夕方過ぎまで寝てしまいました。

デンマークまめ知識4
デンマークの地下鉄には、時刻表がありません。案内に「〜行きがあと何分で来る」ということしか出ていないのです。そもそも途中分岐の2路線で、それぞれ3分も待てば次が来る、その代わり長さが3両しかないというピストン輸送方式のようです。これって効率的なのか無駄が多いのか、改札がないのと同様の「謎」です。

ノルウェー/デンマークへ旅行される方へ

英語か現地語(ノルウェー語/デンマーク語)、どちらかはそこそこ話せるようになっておく事をお勧めします。というか、黄色人種は所詮英語が使えるか使えないかくらいだろう、という読みが現地の人にはあるので、見返せるくらいになっておく事がコミュニケーションをとる上で有意性のある事だと思います。ただ英語ができれば100% OKかというと、街中に溢れている文字に関しては英語の並記がなかったりする事もあるので、ちょっと注意が必要です。まあ、いかにもな観光名所をめぐるだけなら、フロムの観光船やロイヤルコペンハーゲンでは日本語ガイドもあったりしたので、ちょっとの英語でどうにかなるとは思います(現に自分がそうだった)。物価が高い、という以外は安全で文化に大きな違いがある訳ではないので、比較的お金に余裕のある海外旅行初心者には、うってつけの地域なんじゃないでしょうか。

Tak (Thanks)

無理繰りな日程を手配していただきました、フィンツアーの桜井さん、ありがとうございました。初の海外でちょっと痛い目にも遭いましたが、楽しい旅行をすることができました。
会社の皆様、療養休暇の最後の1週間を使って遊びに行ってしまい、すいませんでした。おかげでやっと仕事の方も割り切って出来そうな気がします(するだけだったらすいません)。

今回日程都合で行けなかったロフォーテン諸島やオスロ、日程で消化できなかったケペンハウンの各施設にも行ってみたいので、是非またノルウェー・デンマークを訪問したいものです。(05.6.30に記述)

(以降通常モードに戻ります・・・)

6.30

12時半くらいに帰ってきて、有り合わせの昼食をとった後、旅行の疲れがたまってて眠かったので寝てしまう。19時過ぎに夕食で起きる。会社から電話がかかってきていたので折り返すと、翌日は面談をしたいので13時には来てほしいという内容だった。まだ明日から社会復帰という実感がないが、身構えてしまうよりはまあいいか。食事のあとは録っておいたビデオを見たり、旅行中分の日記の続きを書いたりしている内に26時になってしまったので、寝る。(7.01に記述)
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