平成13年12月5日(水曜日) 雨のち曇り。 いつものように、何気なく DOG WITZ に寄っていこうと会社帰りにふぁーざーと立ち寄った。 相変わらず可愛い子たちが迎えてくれたが、その中で、これまでとは違う気を放っている子に会ってしまった。 狆の子犬だった。 今まで狆は何度も見たことがあったが、特に感銘を受けることはなく、飼いたいと思ったことは無かった。 だが、その子は何か私たちの心を捉えて放さないものがあった。 店の戦略か、抱かせてもらうと、その子はぴとっとくっついて、ほとんど動かない。 非常に穏やかでのんびりとしていて、それでいて元気がないかというと健康そう。 何より子犬らしからぬ泰然としたマイペースさがあった。 ぷるぷるしたりしないし、ぼーっとしている。 首を傾げたり、前足をクロスさせたりという、妙な癖もあり可笑しい。 値段はXXXXXX円。 安くはない。 でも、手が出ないこともない。 店長が「とっておきの子も見せましょう」と、同じ兄弟を見せてくれた。 狆のブランドとしてはその子の方が良い犬らしい。でも、私たちはやっぱりあの子が良かった。 狆だからではなく、あの子の個性なのだと思う。こんな風に感じることは不思議な縁なのかもしれない。 どうしよう…と悩みつつ、取りあえずこの日は店を出た。 |
平成13年12月6日(木曜日) 雨のち曇り。 今日は狆のことばかりを考えていた。 名前はどうしよう。 昨夜ネットで狆に付いて調べたら、意外に飼いやすい犬種だと分かった。 体臭がなくほえない。 留守番できるお利口さんで、散歩も特に必要ない。 これは「飼っちゃえ!」ということか?? でも、やっぱり生き物だし、ふぐよりも値段も高いし…。我が家の先住民としてミドリフグがいます。 帰り、ふぁーざーに連れられてまたあの店に行った。 行ってしまったら、もうあの子と離れられない気がした。 それでも会いたかった。 やっぱりあの子は何かが違う。 何が…なのかはよく分からないのだけれど、私もふぁーざーも、何か見えない糸で引っ張られているような縁を感じた。 「パソコン買い換えなくても良いからあの子が欲しい」とふぁーざーが言うくらいだった。 お店の人が抱かせてくれて、やっぱりぴとっとくっついて、今日はちょっとなめてきた。 舌がちろっと出ているのも癖。 こんなに大人しくて歩けるのか?と心配になったほどで、お店の人が歩かせようとしてもあるかないくらい、ナマケモノのような動きだった。 マイペース…。 結局2時間も店で迷って、あげく決めてしまった。 やっぱりうちの子になってもらおう! 迎えに来られるのは土曜日だけれど、それまで待っていておくれ! |