- アリス(以下A).
- 「イナバくーん！ 事件よ事件よ事件よーっ！」
- イナバくん(以下I).
- 「アリス！ また"ハッタリ全象"が不思議の村に現れたんですかっ!?」
- 「ちがうのよっ、あれこれしかじかの」
- 「かくかくうまうまですか・・・・・・えーっ!? あの、村一番のドケチで欲張りなウルフさんに負けず劣らずドケチで欲張りなあの人のところに、そんな素晴らしいプレゼントがっっ!?」
旭工房製カスタムガスガン 「センチニアル」
人物紹介
- アリス(A.)
- 不思議の村に住む夢見る少女。花屋の一人娘で、店の二階に居候する「江戸川社六探偵事務所」を「アリス探偵局」と勝手に改称し、その事件に首をつっこんではひっかき回し解決に導く。
- イナバくん(I.)
- 名探偵を目指すウサギ少年。名探偵・江戸川社六の助手として奔走しつつ、アリスに引きずり回される。
- アリス(A.)
-
「センチニアルは根強いファンも多いけど、トイガンでは量産されていないし・・・・・・知らない人も多いと思うから、イナバ君、説明おねがいねっ」
- 「
はいっ！ えーと、S&W社は1852年にホーレス・スミスとダニエル・ウェッソンによって創業され、ダブルアクション・リボルバーの分野では、大きい順にN・L・K・Jの４つの基本フレームサイズを設定して、これらに各種の材質、口径、銃身長、照準器など組み合わせることで多岐に渡るバリエーションを展開しています。」
「最小の"Jフレーム"は1950年に登場し、その第一号機種はM36チーフスペシャルと名付けられ、.38スペシャル弾5発を装填する軽量・小型のデザインで、刑事など私服で拳銃を携帯する人々に好評を受けました。」
「さて、1952年にS&W社は創立百周年を迎え、それを記念して作られたのが"センチニアル"です！」
「M36同様、Jフレームで.38スペシャル弾5発を装填しますが、ハンマーをすっぽり内蔵し、グリップセフティを追加したデザインで、全スティール製をM40、アルミフレームのをM42と呼びます。ハンマー内蔵なので、ポケットや上着の裾にハンマーがひっかからないのが利点です。が、グリップセフティは不要という意見もあり、ハンマースパーの上端だけが露出した"ボディガード"がデビューするのに伴い、1974年に製造中止となりました。」
「しかし、1990年代に入り、護身用の小型ハンドガンの需要が増してきた状況から、S&W社ではトム・キャンベルが新たに製図、少改良を加えたステンレス製のリメイク版、M640が登場。現在では口径バリエーションも増えています」
-
「箱はマルシンのＭ649ボディガードですか。ベースガンはチーフだと思ってましたけど、違うんですね」
-
「ヨークやトリガーなどの金属パーツ類はシルバーのメッキがかかっているから、ＨＷのＭ49やＭ36じゃない事は確かなようね。という事は、フレームやシリンダーのメッキ剥離のうえでカスタムしたって事よね！」
-
「材質的にも、そちらの方が加工しやすくて強度も出るでしょうけど、電気メッキの剥離はかなり大変な作業でしょうね」
-
「コクサイのＭ60チーフと比較してみましょ。同じＪフレームでもずいぶんイメージが違うわね！」
-
「ホントは同じマルシンのチーフかボディガードがあればよかったんですけど・・・・・・。でも、確かに"カバーがついただけ"ではないんですよね・・・・・・かなり手の込んだ作業ですけど、それを感じさせないのが凄いですね」
-
「メーカーの製品って言われたら信じちゃうわよ！ カスタム品だって判ってても、ものすごくきめ細かでソツのない仕上がりなんですもの」
-
「だから、カスタムガンなんですけどね」
-
「センチニアルの真骨頂といえば、このフレーム後部のラインよね！ イナバ君」
-
「ボディガードのハンマーカバーとも、チーフのライトニンググリップやデホーンドとも違う優雅なライン・・・・・・くどくど説明するより、画像を見ていただいた方が早いですね」
-
「塗装仕上げもキメ細かくて、派手さはないけど落ち着いたカンジでステキね！」
-
「マットシルバー塗装で、グリップセフティの無いタイプなのでステンレスのリメイク版Ｍ640という事になりますね。全体的に平面出しされて、エッジもくっきり立っています」
(続く・・・かな？)
（Ｎ○Ｋ教育の「天才て○びくん」を知らない人には、すっごく不親切な解説になってしまいましたが・・・・・・うう）