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WALTHER PPQ M2 （UMAREX）
外観は'P99'そのものなのに別モデルとして2011年に発売となった"PPQ"、トリガーシステムの大幅な変更による別モデルという位置付けという事になってはいるが、実際の所は2008年に登場した'P99Q'の民間バージョンというのが正しい理解ではないかと思われる。
'P99'自体は1996年にワルサー社の新時代のモデルとして相当な入れ込みようで発売されたが商業的には振るわず、2004年には第2世代として「P99 DAO」や「SW P99」等のマイナーチェンジモデルも発売され、盛り返す事となる。
2008年に登場した第3世代とも言える'P99Q'は、ドイツ警察より依頼を受けて警察納入向けとして開発されたモデルである。その際にトリガーシステムの変更やデコッカーの廃止等が行われる。本来、この第3世代はドイツ警察が開発に参加した事あり、当初は民間バージョンを発売する予定はなかったが、それが2011年には別モデルである"PPQ"として民間市場に投入された。
経緯的には芸能人が芸名を変えて再デビューした様な哀愁を感じる。尚、この"PPQ"の名称の由来は「007」であるという。
更に、2013年にはマガジンキャッチがこれまでのレバー式から左右入り変え可能なボタン式に変更となり、"M2"となった。
20mm幅アンダーレイル標準装備
全 長：180mm
(金)メタルスライドモデル
(ABS)強化プラスチック:フレーム部
(HOP)可変ホップアップ機能
金属アウターバレル
重 量：630g
装弾数：22発
何だかマルゼンのお家芸を取られた気もしないではないが、この度海外メーカーのUMAREXより新型"P99"とも言えるこのモデルが発売となった。
これまでと同じ様にUMAREXは販売メーカーであり、製造メーカーはStarkArmsという台湾のメーカーである。とても分かり難いが、銃本体に張ってあるシールである"MADE IN TAIWAN"は製造メーカーを指しており、ドイツに本社のあるUMAREXを指していないので注意して欲しい。だが、販売がUMAREXとなっている為に版権問題がクリアされ、リアル刻印仕様となっている。
その為、やはりこのモデルの特徴は、これでもかという程"Walther"バナーが使用されている点である。スライド、チャンバーカバー、マカジンと簡単に目に付く筈である。それ以外の刻印もフレームは勿論バックストラップを含めて遠慮なく入っており、正式契約ならではの仕上がりとなっている。
また、今回は台湾製らしくアルミ製のスライドが採用されており、金属製のアウターバレルと併せて手に心地良い重量を伝えてくれる。且つ耐久性も兼ねているのもポイントだろう。結果、エキストラクターをモールドではなく別パーツとして採用されているのには好感を持てる。なお、アウターバレルは染めとなっている為に作動によるアウターバレルの傷は簡単に補修出来るのは嬉しい点である。
実射に付いては思った以上に良く動き、良く当たる。内部はインナーハンマー方式でありエンジンは東京マルイのコピーではあるが、スライド前進時に抵抗を減らすパーツが採用されていたり、HOPパッキンにもVパッキンが採用されていたりと工夫が見られるのがポイントである。ただ、リコイルスプリングが海外仕様なので相変わらず冷えには弱い。
ガスの注入も意外に苦もなく、それぞれが平均点以上の出来と思われる。海外製だからと馬鹿に出来ないだろう。
標準価格 20,088円(税込) 当店価格 19,084円(税込)
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