VALENCIA
ヴァレンシア
<旅のメモ>

2006.12.29

 成田発9:55のJL415で14:35と比較的早くにParisに到着したのですが、そこからValenciaへはローカル線なので乗り継ぎが悪く、5時間後のフライトでValenciaに着いたのは夜21:35。

 人影もまばらな空港でバッゲージの到着を待っていたんですが、これまたなかなかターンテーブルが動き出さない。スペインの方はこのような事は慣れているらしく、あまりイライラしている様子もない。30分以上は待たされただろうか、ようやくターンテーブルが廻りだし、荷物が幾つか出てきた。我々の荷物は優先扱いなのだけれど、通常扱いの荷物が出てきても我々のはいっこうに出て来ない。ドンドンと人は減っていってしまったが、他にもまだ10人くらいはたので、そのうち出て来るだろうとスペイン・モードで待っていたら、ターンテーブルが止まってしまった。荷物はこれでお終いらしい。ここでようやく慌てて係員に詰め寄る。他にも10名以上ロスト・バッゲージだ。ParisからValenciaへのフライトがAirFranceだが、機材はヨーロッパ・エアーという三流会社なのでAirFranceは知らん顔。さらにロスト・バッゲージはヨーロッパ・エアーがSwissAirのカウンターに依頼しているらしく、ロストした10数名はあっち行ったり、こっち行ったり。ようやくカウンターを見つけて各自順番に交渉を始めたのだが、これまたやたらと時間がかかる。後ろに並んだ若い英国女性は英語も通じずに不安そうに”これで大丈夫か”と我々に話しかけてくが、我々も良く分からないと答えるしかない。自分の番が来たので取りあえずタグナンバーと宿泊先ホテルを告げてロスト・バッゲージ証明書を手にした。

 次にレンタカー・カウンターに向かったのが閉店時間23:00の直前。だが、カウンターには既に誰もいない。唖然としているところに幸いにもカウンターの担当者が戻って来た。”今日はもう来ないかと思ったわ”と言いながら親切に対応してくれました。空港からホテルへの道のりは事前にGoogle Earthで地形や町の状況を調べてあったので、すんなりと到着。でも時刻はもうすぐ24:00だった。フロントの女性は親切に対応してくれて、ロスト・バッゲージの件も翌日には航空会社に連絡してくれるとのこと。一安心して取りあえずそのままお休み。

Melia Ingres Boutique Hotel (★★★★)
C/ Marques de dos aguas, 6 Valencia 46002
Tel : +34-963516426/ Fax : +34-963940251
eur79/night(incl. BF)

2006.12.30

 Valenciaは人口約80万人の大都市。オレンジ、パエリアなどが有名な特産品ですが、このあたりの工業を支える基盤でもあります。

 朝起きて窓を開けてみると、隣の国立陶器博物館(Museo Nacional de Ceramica)の豪華な装飾の玄関が目の前にありました。朝食を済ませてまずはレイナ広場(Pl. de la Reina)へと向かいました。まだ朝早いので車も人も少なく、12月末ということで気温も低く、ちょっと寂しい感じ。でもレイナ広場の奥にある八角形のミゲレテの塔(Torre dl Miguerete)は朝日を明るく浴びて一際目立っています。この塔は14〜15世紀の鐘楼で高さ50m。15世紀に大天使ミカエルの祝日に鐘が献上され、それ以来ミゲレテ(ミカエル)の塔と呼ばれるようになったらしい。レイナ広場の北側にはカテドラル(Catedral)があり、早朝でも開いていたので中をちょっと見学。イスラム支配時代のモスクがあった場所にキリスト教カテドラル(大聖堂)として建設されたらしい。面白いのは、いずれもイスラム支配後の建造物であるにもかかわらず、ミゲレテの塔の上部の装飾はイスラムチックなのに、カテドラルはほぼ完璧なキリスト世界の装飾であることです。やっぱりイスラム文化の精緻で美しい装飾は捨てがたいのでしょうね。

 カテドラルの背後には噴水のあるヴィルヘン広場(Pl. de la Virgen)があります。噴水の彫刻はそれほど古いものではないようでした。あまり情報がないので詳しいことは分かりません。

 ヴィルヘン広場から更に北へ向かうと1865年に取り壊された町を囲む城壁のあった場所に出ます。現在そこには1392年に建設されたゴシック様式のセラーノスの塔(Torres de Serranos)が建っています。でもよく見るとイスラム文化の精緻な模様が装飾として施され、ここでもイスラム文化の影響が見られます。

 次に中央市場やラ・ロンハ(世界遺産)に向かいますが、町の所々に面白いものが沢山あります。家の壁に小さなお城が描かれているのですが、それが猫の出入り口だったり。オレンジがなっていたり、イスラムチックな装飾があったり、結構楽しい町歩きです。

 ラ・ロンハ(La Lonja)はイスラム支配時代の王宮であり、その後絹の商品取引所に使用された建物で、世界遺産に登録されています。レースのような外壁の装飾は見事です。

 お昼には一旦ホテルに戻り、ロストした荷物の状況をホテルのフロントの女性に確認して貰いましたが、午後3時頃にはホテルに届けられるだろうとのこと。

 昼食を取りに再び外出し、レイナ広場付近で簡単な昼食を済ませてからヴァレンシア現代美術館でも見ようと旧市街の西側への出かけたのですが、シエスタで人の少ない路地裏をあるいていると目つきの悪い若者の姿をチラチラと見かけるようになりました。”ちょっとおかしい”と感じてそこの地区から出ようと歩き出しましたが、彼らはあきらかに我々の後をつけてきます。ちょっと路地裏で迷いながらもセラーノスの塔にたどり着き、人通りが増えると彼らはまた路地裏に消え去って行きました。安全そうなヴァレンシアでしたが、シエスタの路地裏はやはりちょっと危なかった感じでした。

 午後3時頃にホテルに戻ってみるとまだ荷物は届いていなかった。夕方5時頃に再度確認して貰った。今度はヴァレンシア空港には荷物が着いているが、ロストした我々の荷物は警察の管轄下にあるので勝手に持ち出せないから空港まで取りに来て欲しいという。まったくやっかいなことになったと思いながらも、仕方なく駐車場に停めてあったレンタカーで空港へと向かいました。昨日通った道なのですんなりと空港へ到着したが、地方空港なので整備も悪く、ターミナルも駐車場も場所が良く分からない。あちこち補修、建設途中で荒れた感じ。最期はターミナル横の路上に勝手に駐車して荷物を貰い受けにターミナルに入った。ロストバッゲージの窓口には既に数名が手続きを進めていた。
 ”なんだ、あんたもロストかい?まったく、いっつもこんな調子さ!”
目の前に並んでいたスペイン人のオジサンはそう言いながら大家族なのか5〜6個の荷物を受け取って行った。窓口の女性は我々の荷物はBaggage Claimの中にあるからと言って、付き添って安全検査と税関を逆走して中に入り、その辺に転がっている荷物の中から我々に荷物を見つけ出した。周りには誰もいない。
 ”これ、持って行くわよ!”
窓口係りの女性は離れたところにいる警察官に声を掛けるが、警察官は見向きもしない。これじゃあ、一体何のために呼び出されたのか理解できないと不愉快になりつつ、窓口係りは言い訳がましく喋り続ける。
 ”持ってくわよ。いいよね!中見なくていいの?出るわよ!いいのね?”
結局、何の検査もなく外へ出た・・・まったく。

 路上駐車していた車に戻り、今来た道を不愉快ながら戻る。気晴らしに、妻と今夜はパエリアの有名なお店で食事をしようなどと話ながらダウンタウンに近づいたときだった。大渋滞で車が動かなくなった。どうやら、旧市街を取り巻く城壁跡の環状道路の内側へは入れないらしい。警官がブロックしている。祭をやっているらしい。仕方なく環状線に沿って北上し入れる場所を探そうとしたが、これまた大渋滞でほとんど動かない。1時間ほどしてようやく城壁の真北にたどり着いた。時刻は既に7時を回っていた。ここでまた交通がまったく動かなくなった。8時を過ぎると途端に車が流れ始めた。ドンドンと旧市街の車が入って行くのを見て、我々もすかさず城壁内の旧市街へ入った。中はあまり車は多くなく、比較的すんなりとホテルにたどり着いたが、時刻は8時を大きく過ぎていた。あわててお目当てのレストランへ(La Riua)と出かけたのだが、すでに予約で満杯。せっかく地元ヴァレンシアの美味しいパエリアが食べられると楽しみにしていたのですが、あてが外れてしまいました。諦めきれずに旧市街のレストランを探し歩きましたが、年末のせいかめぼしいレストランは見つかりませんでした。結局、市庁舎広場の西側にある開店間もないレストランに入りました。家族でレストランを始めたばかりらしく、ぎこちないお父さんの給仕で食事をしました。お世辞にも美味しいとは言えない料理でしたが、夕食のセットメニューでEURO10くらいと格安なのと一生懸命やっている姿が印象的で、楽しい夕食となりました。

LA GRILLA
Pl. Mariano Benlliure, No.4 Valencia 46002
Tel : +34-963519738

2006.12.31

 今日はテルエルまで寄り道してからタラゴーナまでドライヴする予定なので早めに朝食を済ませ、10時にはホテルを出発です。



Melia Ingres Boutique Hotel<aホテルのwebより>


国立陶器博物館<valencia-o01>


朝のレイナ広場(Pl. la Reina)<valencia-o14>


朝のレイナ広場(Pl. la Reina)<valencia-o16>


カテドラル(Catedral)<valencia-o17>


カテドラルの入口(Catedral)<valencia-o18>

ヴィルヘン広場(Pl. de la Virgen)<valencia-o22>

ヴィルヘン広場(Pl. de la Virgen)<valencia-o23>

ヴィルヘン広場から見たカテドラル<valencia-o24>

ヴィルヘン広場の噴水<valencia-o22>

ヴィルヘン広場の噴水<valencia-o22>

ヴァレンシアの町にオレンジが<valencia-o28>

マニセス広場のプレート<valencia-o29>

古い街並みが印象的<valencia-o30>

セラーノスの塔<valencia-o31>

微細な彫刻がイスラミックです<valencia-o35>

手すりと街灯が素敵<valencia-o37>

祈りの場でしょうか<valencia-o38>

ピラール教会(Iglesia del Pilar?)<valencia-o39>

何の彫像か良く分からない<valencia-o41>

ピラール教会(Iglesia del Pilar?)<valencia-o42>

通りで見つけた猫(?)の出入口<valencia-o45>

中央市場横の教会<valencia-o47>

中央市場横の教会<valencia-o48>

中央市場の壁<valencia-o49>

中央市場<valencia-o50>

中央市場の屋根の飾り<valencia-o51>

中央市場<valencia-o52>

ラ・ロンハ内部<valencia-o54>

ラ・ロンハ外観<valencia-o56>

ラ・ロンハ中庭<valencia-o57>

ラ・ロンハ中庭のオレンジ<valencia-o60>

ラ・ロンハ外壁の彫刻<valencia-o61>

ラ・ロンハ内部<valencia-o64>

円形の市場<valencia-o69>

円形の市場<valencia-o70>

円形の市場<valencia-o71>
レイナ広場とミゲレテの塔<valencia-o73>
午後のヴィルヘン広場<valencia-o74> ヴィルヘン広場から見たカテドラル<valencia-o75>