AGRIGENTO
アグリジェント
<旅のメモ>

2011.8.15

 SciaccaからS115(E931)を南東に向かって走り、Agrigentoのホテルを目指します。Agrigentoの町は海岸線から数km登った丘の上にあるのですが、今回のホテルは海岸線に近い場所。道路は自動車専用道路でランプ状にに枝分かれするので停まってゆっくり考える暇がない。あれよあれよという間に違う路線に入ってしまう。さんざん迷って何度かAgipのガススタンドを利用してはUターンしてはやり直しの連続。もともとホテルのWEBサイトにて分かりにくい場所にあるとは知っていたのだが、そもそもホテルのある方面にたどり着けない。何度か回っているうちにようやくホテル方面の道を見つけた。ホテルのWEBサイトの案内通り鉄道を越え、最初に曲がれる道を右に入り、アレッ? 先がない。民家で行き止まり。灌漑溝に落っこちないように狭い道を民家の目の前で切り返しながらUターン。民家のオジサンがこっちを見ている。ようやく回り切れて、オジサンに手を振ってその場を立ち去る。その後、もう一回くらい振り出しに戻った後、ようやくホテルにたどり着いた。非常に分かりにくい。

 ホテルは古いVillaを改修したような建物。見た目は綺麗で、スタッフも親切だけれどいまいちプロフェッショナル感がないというか、素人っぽいというか。部屋からはホテルの庭が見えて内装もマアマアでしたが、水回りが古く錆びて、チョロチョロとしかお湯が出ない。

Hotel Domus Aurea
Contrada Maddalusa, Agrigento, 92100
Tel +390922511500 info@hoteldomusaurea.it
http://www.hoteldomusaurea.it/ja/
EURO188.00 /2 nights (incl.TAX/BF)

 もう7時過ぎだったので早速レストランを探す。フロントに近くのレストランを聞いたら、自前のレストランがすぐ先の丘の上にあるとか。AgrigentoのVia Ateneaにもレストランが沢山あるらしい。港町San Leoneまでもすぐだと言うのでまずはAgrigento市内へ向けて車で出かけてみた。町の中心に入ろうと試みたが、道に迷うばかりで中心街にたどりつけない。結局、市外のBarで水を買って、今度はSan Leoneに向かったが、港付近は車が込んで駐車スペースがない。しかたなくホテルに戻って自前のレストランに行くことにした。再度フロントに聞いてみると。
 「あの丘の上。塔のように見える建物。歩いても行けるけど、夜暗いし、野良犬がいるから車で行ったほうがいいよ。」
 たしかに、シチリアに来てからよく野良犬を見かける。

 丘の上のレストランまで車で3分。ホテルBaglio della LunaのレストランIl Dehors。ホテル自体もDomus Aureaよりしっかりした感じ。既にDomus Aureaから連絡が入っているのか、スタッフに部屋番号を聞かれ、中庭にある屋外テラスのさらに下のちょっと傾斜した芝生の上のテーブルに通された。照明は暗いけど虫がそれなりに飛んでいる。ここから神殿の谷のギリシャ神殿がライトアップされている様子が見える。とても綺麗な夜景です。

 食事は地元の冷えた白ワイン、Antipastoに鰯の詰め物(中にリコッタチーズが入っている)をシェアして、Primoは大型のペンネ状のパスタに魚と野菜のソースをシェア、Secondoはツナステーキのクスクス添えをシェア、最後にCannoloを1本食べてエスプレッソ2杯で、しめてEURO70.95。ちょと高いかなって感じだけど、夜景代が入っていると思えばこんなもんでしょうか。

Foresteria Baglio della Luna
Ristorante Il Dehors
C.da Maddalusa
Valle de Templi, 92100 Agrigento

 食事も終え、今日は歩き疲れたのであっという間に熟睡。

2011.8.16

 朝からまたまた快晴。朝食の場所はホテル前の庭の中です。一応テントが貼ってありますが、なんとなく雑然とした感じ。昨日は聖母被昇天祭で休みだったためか、朝食の食材、パン、ハム、チーズなどが結構くたびれている。ハムとチーズのケースにはブンブンと蜂が入りまくり。朝食後、他のお客さんにならってちょっとお庭を散歩。

 今日は気合いを入れて神殿の谷巡りですが、その前にAgrigentoの中心街へ行ってみようと再度トライ。迷いながらもなんとか駅前まではたどり着けたが、駐車場に空きが見つからない。渋滞する車の流れに沿っているうちに市外へ出る高速道路に入ってしまいます。もう一回やってみたけど、結局駐車場には車を停められないでいるうちにお昼近くなってしまった。

 これはいかんと町の麓の神殿の谷(Valle dei Templi)へと向かいますが、Tempio d. Giunone(ヘラ神殿)前の駐車場に向かって車の列。片側1車線の細い道なので渋滞して前に進めません。地元の車は前方300m先のカーブから対向車が来なくなると一気に対向車線に出て対向車線をカーブめがけて突っ込んでゆきます。カーブから出てきた対向車は危うくぶつかりそうになりながら、間一髪ですり抜けます。こんな様子が延々と続く。たまにはぶつかるんだろうなぁ。
 あまりに混んでいるので神殿の駐車場は諦めてMuseo Archelogico(州立考古学博物館)へと向かいます。こちらは空いていました。神殿の谷共用の6時間駐車券を買って博物館前に駐車。博物館には先史時代から紀元前の出土品が展示されている。陶器はギリシャ様式がほとんどで、ギリシャの植民地だったことが思い起こされる。一般向けの彫像品もギリシャの女神風のものが多い。圧巻は高さ7.75mのTramone。Tempio di Giove Olimpico(ジュピター神殿)で発掘された人像柱。オリジナルはこちらにあり、レプリカが元の場所に置かれている。Telamoneの横にある3つの石像はTelamoneの顔の部分。左から「アジア」、「アフリカ」、「ヨーロッパ」だそうだ。Telamoneは神殿の半分から上に設置されるものらしく、神殿はゆうに15mを超える高さとなる。他にも紀元前470年の「アグリジェントの青年像(Efebo di Agrigento)」、「水浴するビーナス(Afrodite al bagno)」等の精緻な彫像が見物だ。博物館の外には紀元前1世紀のOratorio di Falaride(ファラリーデの祈祷堂)、紀元前3世紀のComitium(半円形の集会所)、13世紀末、シトー会派のロマネスク・ゴシック様式のSan Nicolaがある。
 次はいよいよ神殿の谷。シエスタの最中で車も少し減っていて、
Porta Vの駐車場が空いていた。チケットを買って中に入ると先ずは修復中のTempio d. Dioscuri(カストール・ポルックス神殿)が目に入る。紀元前5世紀末に建てられ、カルタゴ軍に破壊され、一旦は修復されたがビザンチン時代の大地震で倒壊。現在の4本の円柱は1832年に修復されたもの。このあたりは最古の地域。次はTempio d. Concordia(コンコルディア神殿)へ。紀元前450-440年頃にディオスクロイ神に捧げられた神殿。6世紀末の初期キリスト教時代に教会として転用されたため保存状態がよい。その先の丘に向かってゆくと紀元前460-440年頃のTempio d. Giunone Lacina(ヘラ神殿)の25本の列柱と張りの部分が残っている。紀元前406年、カルタゴ軍によって焼き払われた痕が列柱に残されている。再び丘を下ってTempio d. Ercole(ヘラクレス神殿)へと。Agrigentoでは最古の紀元前520年建立であり、38本の円柱を持つアルカイック建築様式(横長で低い)の特徴を持つ。現在立っている8本の円柱は192年に英国人考古学者ハードキャッスルクによって復元された。現在の道路を越えてTempio di Giove Olimpico(オリュンポスのゼウス神殿)。紀元前480-470年に建設開始されたが、建設途中でカルタゴに破壊され瓦礫の山と化している。基階は113mx56m、円柱の高さは17m。高さ7.75mのTelamone(人像柱)も上半分に収まるギリシア建築史上最大級の神殿です。あたりにはTelamoneのレプリカが横たわっています。良く写真で見るほぼ完璧なTelamoneのそばにもう一体、不完全な形のTelamoneがあります。瓦礫の石塊にはU字型の溝が掘ってある。これは運搬時に縄をかけるためのものらしい。最後にPorta V近くのSantuario di Demetra e Core(デメテルとコレの至聖所)へと行ってみた。紀元前6世紀から紀元前5精機にかけての複合宗教建築の遺構神殿の基部、聖域、祭壇、多数の壕や奉納倉庫の跡がある。
 目一杯ギリシャ建築を見て、喉はカラカラ、足はヨレヨレです。でも頑張ってAgrigento市内方向へ戻ってSparでミネラルウォーターを調達した。その際サングラスのネジが外れて壊れていることを発見。この強烈な日射しの中、サングラス無しでは辛い。どうにかして直さなくては!ホテルに戻る前に夕食を予定しているSan Leoneの海岸のレストラン街をチェックする。一旦ホテルに戻って休憩。

 一休みしてから、先ほど壊れたサングラスを直しに眼鏡屋を探してAgrigento中心街へと再三のチャレンジです。今度はホテルのスタッフに中心街への入り方と駐車場の場所を確認しておいたので、すんなりと中心街に入れました。もう少しで公共の有料駐車場に着くところで簡易な無料駐車スペースを見つけました。おっと、例の無料駐車場を取り仕切るおっちゃんがいる。
 「ここには停めないよ。この先に大きな駐車場があるでしょ。」
 「こっちが中心街に近いぞ。あっちの駐車場は今日は休みだ。」
などと適当なことを言います。確かに地図を見るとこっちにほうが中心街に近いのでEURO1でも渡せばよいかと思って駐車しました。後で出られやすいように道路に面した部分に停めます。おっちゃんは一応、駐車作業ガイドしてくれます。別に一人でも停められるけど。車を停めてEURO1渡すと、おっちゃんが”あっ!”てな顔して「EURO2」くれと言い出します。
 「EURO2なら、この先の有料駐車場に停めるよ。」と言うと、すんなり「そりゃそうだ」ってな感じのことを言ってあっさりと引き下がっていきました。

 駐車場所から急な坂を登るといきなりメインストリートVia Ateneaに出ました。普通の商店やブランド品のお店が並ぶショッピング街のようです。山側に入る路地沿いにはレストランも結構あるようです。目の前に眼鏡屋があったのでそこでサングラスのレンズを止めるネジを付けて貰いました。ご主人は「お金はいらないよ」と言ってくれましたが、ほんの気持ちまでとチップをEURO2置くと、「そんなのいいのに」といった感じでニヤっと笑って「Arivederci、Buona Biaggio!」。
 Via Ateneaを鉄道駅方面へと散策してみます。通りの途中にあるPiazza Purgatorioにはバロック様式のChiesa del Purgatorioのファサードが面しています。若干うさんくさげな感じのする町ですが、恐い感じはしません。一本裏路地に入ると洗濯物を干す普通の民家が沢山あります。駅までは行ってみましたが、時間もないのでVia Ateneaを通って駐車場へと戻ります。

 今夜はSan Leoneで夕食。Akira Circusさんのお薦めで気になっていたレストランです。7時頃には港の駐車場に着いたのでまだ駐車スペースは空いていますが、ぞくぞくと車が入ってきます。早めで良かった。ほとんどレストランは開店準備中なので、目的のレストランだけでなく、ホテルに教わったレストランも見てみようと海岸線を散策してみます。バスターミナルのあるPiazza Asterまで行ってみるとスクーターにまたがった大勢の若者。それもカップルが多いようです。たまにオジサンのスクーターも混じっているけど。結構うるさくて落ち着かないので予定通りIl Pecatoreへと向かいました。Antipastoは蛸のモザイク(ゆでだこの寄せて固めて薄切り)。Primoのスパゲティ・ボンゴレ・ビアンコは一皿で充分2人前。Secondiは海の幸のグリル盛り合わせ(カジキ、エビ、イカ)、イカのグリル、Contornoに焼き野菜。地元の白ワイン。どれをとっても素材の味を活かして最小限の味付け。特にスパゲティ・ボンゴレ・ビアンコは最高でした。思わずもう一皿頼もうかと真剣に迷ったほど。ミネラルウォーター、デザート、エスプレッソ、サービス料も含めてEURO84。

Bar Torattoria Il Pescatore
Lungomare Falcone Borsellino, 20
92110, San Leone (AG)
Tel : 0922-414342

 ホテルに戻ってから庭から神殿の谷でライトアップされているギリシャ神殿の写真を撮って休みました。

2011.8.17

 今日もまたまた朝から良い天気。今日の朝食は昨日より新鮮です。チーズの味もずっと良いようです。相変わらず蜂はブンブンと飛んでいましたが。

 さて、今日はVilla Romana del CasaleとCaltagironeを回ってRagusaへと向かいます。


Villaっぽいホテルの正面入口。


Hotel Domus Aureaの部屋。


Il DehorsのSecondoはマグロのステーキにクスクス添え。


朝、ホテルの中庭から丘の上のAgirigento の遠景を取りました。


Telamoneの顔。左から「アジア人」、「アフリカ人」。


これは「ヨーロッパ人」だって?


Telamoneの実物。高さ7.75m。


Museo Archelogicoを出ると隣りに紀元前1世紀ファラリーデの祈祷堂、紀元前3世紀の半円形の集会所)がある。


13世紀末、シトー会派のロマネスク・ゴシック様式のSan Nicola。

Porta Vから入ってすぐのTempio d. Dioscuri(カストール・ポルックス神殿)。手前のクビは最近置かれた現代美術でしょう。

ここは祭壇だったのでしょうか?

Tempio d. Concordia(コンコルディア神殿)。手前の人物像は最近のもの。

Tempio d. Concordia(コンコルディア神殿)の正面。

Tempio d. Giunone Lacina(ヘラ神殿)へ向かう途中。

Tempio d. Giunone Lacina(ヘラ神殿)は丘の上。

Tempio d. Giunone Lacina(ヘラ神殿)。

Tempio d. Ercole(ヘラクレス神殿)。

オリーヴの実がなっていますね。

Tempio di Giove Olimpicoの残骸。

Tempio di Giove OlimpicoのTelamone(レプリカ)。

Tempio di Giove OlimpicoのTelamoneがもう一体ありました。

Santuario di Demetra e Coree(デメテルとコレの至聖所)。

付近の景観。

Agrigento中心のメインストリートVia Ateneaはショッピング街です。

Chiesa del Purgatorio。

Via Ateneaの裏路地。

Via Atenea。

Il Pescatoreの全景。

Il Pescatoreの店頭のシーフード。

San LeoneのIl Pescatore。Antipastoはタコのモザイク。

Primo Piattoは定番、スパゲティ・ボンゴレ・ビアンコ。

Secondiは海の幸のグリル盛り合わせ、イカのグリル。

今宵のSan Leoneの海岸通りは何やら賑やか。

露天が沢山出ています。

ホテルに戻って中庭からTempio d. Ercoleを撮影。

ホテルに戻って中庭からTempio d. Concordiaを撮影。

ホテルに戻って中庭からTempio d. Giunone Lacinaを撮影。