RAGUSA
ラグーサ
<旅のメモ>

2011.8.17

 Caltagironeから1時間弱。Ragusaに入ります。人口7万人弱の比較的規模の大きな地方都市です。紀元前3000年頃から人が住んでいたようですが、ギリシャ人がやって来て海岸線を占拠して都市建設する傍ら、地元のシクリ人がこの山間に逃れてIbra地区に城塞都市を建設したのですが、1693年の地震で町は廃墟と化し、富裕貴族が隣の高台Ragusa Superioreにバロック建築の町を再建したそうです。その後も農業と鉱業で町は経済的に潤っており、確かにシチリアでは珍しく道路、公園、建物などが綺麗に整備されており、他の町のようにゴミも散らかっていません。

 とは言えども、ここも自動車専用道路を降りた途端に道路標識がなくなり、どちらへ進んで良いのか分からなくなります。高台に広がるRagusa Superioreをしばらく走っているうちにメインストリートであるCorso Ilatiaに出たので、これを東に進めばつづら折りの下り坂があってRagusa InferioreつまりIbra地区に出られるはず。ホテルはIbraの入口付近にあり、ホテル前には車を2台停めるのがやっとのスペースしかないと聞いています。しかし、そのIbraの中に入れず右往左往し、気がついたらIbraの下を周回する道路に出てしまった。と、いきなりLocanda Don Serafino Romantik Hotelの看板が目に入ったので車を付近のパーキングエリアに停めた。でもそこはHotelではなく、ホテルが経営する今宵のレストランだった。ずいぶん洒落たレストラン。さすがはミシュラン一つ星。もう7時近いのでスタッフが車でやって来る。ポルシェのオープンカーでやって来る人もいる。結構高級そう。さて、肝心のホテルはこの先の坂を登ってゆくらしい。先ずは徒歩で場所を確かめよう。

 急坂な坂を歩いて登る。民家の中を通り抜けてゆく感じ。10分ほど登るとChieasa del Purgatorio(ブルガトリオ教会)の横に出た。ホテルはこの裏手にはず。あった、車一台やっと通れる狭い上り坂に小さな入口がある。ホテルの駐車スペースが2台分あって、1台分が空いている。さっそくフロントでチェックイン。感じの上品な年配の女性です。ホテルまで車で来るための複雑な道順を地図に記してもらって、夕食の予約時間を8時にして貰って、駐車スペースの利用を申し出て車へと戻りました。車一台通ると人が通れないほど狭い路地を抜けつつホテル前にさしかかったのですが、スペースが埋まっている。躊躇していると後ろからクラクションを鳴らされて先へと押し出されてしまった。その先でUターンして、同じように狭い路地を抜けて再度ホテル前に出たら今度は駐車スペースが空いていた。すかさず駐車! 

 砂岩の白っぽい岩肌をむき出しにした壁が綺麗な小さなロビーから急な階段を登ると客室が7つくらいあります。階段では荷物があげられないので、一旦外に出て坂を登って裏に回るとそのまま部屋と同じレベルです。

Locanda Don Serafino Romantik Hotel
Via XI febbraio 15, Ragusa Ibla, 97100
Tel +39 0932/220065 info@locandadonserafino.it
http://www.locandadonserafino.it/
EURO140.00 /night (incl.TAX/BF)

 部屋で汗だくになった服を取り替えて、先ほどのレストランへと坂を下ってゆきます。夕食はホテルの経営するミシュラン一つ星レストラン。ポルシェのオープンカーでやって来きた彼もいます。ホテルと同じく砂岩の白っぽい岩肌を活かした壁がお洒落です。建屋内にはお客はいなくて、皆さん外のベランダで食事をしている。雰囲気は良いのですが、照明が少ないので暗い。メニューは女性用には価格が載っておらず、本格的です。

 今夜は豪華にゆくので、先ずはスパークリングワインから。Amuse de Boucheはマグロのカルパッチョ、Antipastoは三種の鮮魚のタルタル、どちらも新鮮な魚を素材に、おそらく地元の新鮮なオイリーヴオイルを使って、上品に美味しくいただけました。Primiはイカスミのパスタと大柄なリガトーニ。イカスミパスタは生パスタを使い、ウニ、リコッタチーズ、イカ刺しが載っているもので、このレストランの特別料理。Secondiは魚貝のスープとDourada(鯛)のグリル。それにデザート、Aqua con gas、シチリアワイン、エスプレッソと豪華に頼んだのでEURO199.どれも上品に美味しい。さすがはミシュラン一つ星!でも、暗くて料理がよく見えなかったのが残念。

2011.8.18

 ホテルで美味しい朝食を済ませ、Ibraを歩いてみます。ホテルから路地裏を歩いてSan Giorgioへと向かいます。1775年のバロック建築の逸品です。Piazza d. Duomoにはカフェが出ています。更に東に進むとSan Giuseppe(サン・ジョゼッペ教会)。このバロック様式もてSan Giorgioと同じ工房で設計されたようです。確かにちょっと小ぶりですが、似た感じのデザインですね。更に東に進むと19世紀のGiardino Ibleo(イブレオ公園)。入口の左側にあるのは1963年の地震で崩壊したS. Giorgio Vecchio教会の廃墟。庭園内部には16世紀創建、18世紀改築のS. Giacomo Apostoloがある。庭園の北側からはRagusa Superioreの街並みが見えます。木陰が多くて涼しい公園ですね。 また普通の建物にもバロック様式の彫刻がそこかしこに見られます。ベランダなども凝った彫刻が施されていたりします。

 ホテルに戻ってチェックアウトし、車に荷物を詰め込んで出発です。一個所、狭い裏路地で90度左折し、San Giorgioへ向かう地点があるのですが、C-MAXは大きすぎて曲がりきれません。最後は右前のフェンダーを少しだけ擦って抜け出ました。

 Ragusa Superioreへと昨日下ったつづら折りの坂を登ります。坂の途中でIbra地区の全景が見下ろせます。よく見るとIbraは尾根に沿って連なる町だったようです。Ragusa SuperioreではCorso Italiaの隣りのCorso Vittorio Venetoに路上駐車し、Cattedraleを見に行きます。1706-1760年に建設された大聖堂です。市内には多くのバロック建築がありますが、個人所有のものが多く内部には入れないケースがほとんどです。ちょっとだけ町歩きをして、近くの陶器屋さんで人形を2体買いました。Museo Archeologico Ibleo(イブレオ考古学博物館)は見ずにTaorminaへと出発しました。どうもシチリアでは道路事情が悪く、地図とと現実との整合も悪かったりして移動に時間がかかるようです。Taorminaは狭い町中をグルグルと走り回るので、シエスタ時間に到着したかったので、早めにRagusaを出発しました。


Locanda Don Serafino。


Antipastoは三種鮮魚のタルタル。


Primi Piatti、イカスミパスタと大柄リガトーニ。


魚貝のスープ。


Dourada(鯛)のグリル。

ホテルの朝食。

綺麗な街並みです。

San Giorgio(Duomo)、1775年のバロック建築の逸品。

Piazza d. Duomo。

Piazza d. Duomoの商店街。

San Giuseppe(サン・ジョゼッペ教会)。

地元のチーズの説明。

イブレオ公園入口の左側にあるS. Giorgio Vecchio教会の廃墟。

イブレオ公園。

イブレオ公園の北側からはRagusa Superioreが見えます。

里芋の噴水?

Piazza d. DuomoとSan Giorgio。

街角にバロック建築。手すりも手が込んでいます。

Ibra地区は尾根に沿っていた。

Ragusa Superioreの中心Piazza San Giovanni。

Piazza San Giovanni面するCattedrale。

Cattedraleの横の噴水。

Corso Italia。

有名なバロック建築だとか。