PAESTUM
ペストゥム
<旅のメモ>

2013.4.30

 Benevemntoから高速道路に乗ってPaestumに向かいます。距離は約120kmほどです。Salerno近郊を過ぎて高速を降りてS18を走ると道の周りはモッツァレッラの工場、販売店が続きます。田舎の観光地って感じの風景が延々と続きます。

 GPSを頼りにPaestumに着いたのですが、遺跡の北の外れに車を停めてしまいました。というのも、バスが沢山停まっていて、子どもの観光団体であふれかえっていて、先に進めない感じだったから。でも、遺跡への入口までは15分くらい歩くことになりました。なおかつ、どこで入場券を売っているのかの案内が未整備で、入口を見つけるのにも苦労しました。出口はやたら見つかるのですが。

 パエストゥムは、紀元前720年にアカイア人とトロイゼン人によって建設された都市シバリス(Sibari)がティレニア海沿岸に影響力を強めるために紀元前7世紀末または6世紀初頭にポセイドニアとして建設。母市シバリスは紀元前510年にクロトン人との戦いに敗れて破壊された。紀元前4世紀にはイタリアのギリシャ人、ルカーニア人、ブレンターニ人の間に戦争が起こり、前332年にはギリシャ側を援助するエピロスの王アレクサンダーがルカーニア人を駆逐するが、翌年の王の死後再びルカーニア人がポセイドニアを取り戻す。前282年から270年にかけてローマとエピロスの王ピュロスとの戦いを経てローマは前273年にポセイドニアをローマの市パエストゥムとした。パエストゥムはその後のポエニ戦争時代にもローマに忠誠を尽くし、その結果自分たちの銅貨を鋳造する権利をティベリウス帝の時代まで有する。このローマ都市の時代に闘技場、フォロ、体育場などの公共施設が作られた。

 その後サルソ川の氾濫による湿地化、アドリア海から直接ローマに向う道路が出来たため、パエストゥムは通商路の要の地位を維持することができなくなり、ケレス神殿周辺の小村と化していった。9世紀にはマラリアの発生とサラセン人の襲撃により残っていた住民もこの地を去って行き忘れ去られた。1752年ブルボン家のカルロス三世王の命による道路建設中にパエストゥムは再発見され、世界の注目を浴びるようになった。

 ここではギリシア時代からイタリキーの支配時代を経てローマ時代にいたる各時代の遺構が混在するのを見ることができる。それらの中で、先ず目をひくのは紀元前6・5世紀のギリシア時代に建てられた3つの神殿の威容だ。それらは北から「ケレス神殿」、「ポセイドン神殿」、「バシリカ」と呼ばれるているが、実際には「ケレス神殿」はアテナ女神、「ポセイドン神殿」と「バシリカ」はヘラ女神をまつるものであったとの説が有力であるようだ。これらの3神殿は雄渾なドーリス式の列柱を備えている。

  「ケレス神殿」と「ポセイドン神殿」の中間には中央広場(フォールム)があり、その周辺に体育場などの公的施設やラテン語の碑文を刻んだ個人の記念碑が幾つものこっている。なかでも、「評議会場」(ブウレウテリオン)と呼ばれる集会場や円形闘技場の跡は、いかにも古代ギリシア・ローマの都市らしい遺構だ。またフォールムの西側には、石畳の路、「聖なる道」(ウィア・サクラ)が残っている。

 遺跡の公開されている地区と道を挟んで、考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale)がある。そこでは、パエストゥムの北12kmに位置する女神ヘラの聖域(ヘライオン)やパエストゥムの市壁の外の墓域(ネクロポリス)から発見された遺物などが展示されている。ネクロポリスでは、壁面や天井をフレスコ画で装飾した墓所がいくつも発掘され、それらのフレスコ画が博物館で展示されている。最も有名なのは、ある墓室の天井に描かれていた「飛び込む男」のフレスコ画。

 Paestumを出て、昨夜webで見つけた近くのモッツァレッラ農場へ行ってみた。Webで見た場所と違ったのでちょっと迷ったけど、何とか見つかった。何の看板も出ていない農場。中に入ってみると販売店らしき入口があり、中に入ってみた。中は洒落た造りで若い女店員がヨーグルト、ジェラートなどを販売している。隣のモッツアレッラの販売店に行ってみたが、モッツアレッラは売り切れだった。ヨーグルトとジェラートを試したが、新鮮な食材ですっきりと美味しい。かなり品質が高い感じです。

Tenuta Uannulo
Casseificico, Yogurteria, Pelletteria, Foresteria
Via G. Galilei, 10 840040 Capaccio Scalo (SA)
http://www.vannulo.it

 高速道路は通らずに海岸線をSalernoに向かって北上します。いつも気になるんだけど、時折、ケバイ化粧や服装の女性が人影の少ない道路脇に立ってる。パイプ椅子やパラソルなど持ち込んで座っていたりして。娼婦だと思うが、結構な頻度で見かける。ちょっと、何というか寂しいというか、可哀想というか、不気味というか。

 Salerno市内に入ってCorso Giuseppe Garibaldi, Via Romaとメインストリートを通りましたが、停まらずに走り抜け、Amalfiへと向かいました。


Paestumに着いたら子どもの団体だらけ


Foroの闘技場


ポセイドン神殿(Temple of Poseidon)


バジリカ


ケレス神殿


ケレス神殿

ローマ時代のForo

ローマ時代のComitium

博物館(Museo Archeologico Nazionaleの外観

考古学博物館

例の二本セットの笛

石棺内部のフレスコ画

有名な飛び込み台の絵

水牛がいますね

Tenuta Uannulo

店内の様子

水牛のジェラート、ヘーゼルナッツとピスタチオ