REGGIO CALABRIA
レッジョ・カラブリア

<旅のメモ>

2017.04.30

 Reggio Calabria空港(REG:Aeroporto Dello Stretto)からホテルまでTaxiで10分程度。「昔の高級ホテル」という感じのホテルでフロントは丁寧で親切です。

Grand Hotel Excelsior Reggio Calabria
Via Vittorio Veneto 66, 89123
+39 0965 25830
EUR214.20/2 nights (incl.TAX/BF)


Grand Hotel Excelsior Reggio Calabria

Grand Hotel Excelsior Reggio Calabria

 素朴な南伊の中でも特別に忘れ去られた素朴な地域であるCalabria州。州都ではないが最も大きな都市Reggio Calabriaの人口は約18万人。イタリアにおける最古のギリシャ人植民都市の一つレギオンを起源に持ち、多くの考古遺産を有する。都市の長い歴史には地震と津波も繰り返し刻まれており、とくに1783年と1908年の被害は壊滅的なものであった。
 Reggio Calabriaの起源は紀元前3千年頃で「赤」を意味するエリュトラ(Ερυθρ? / Erythr?)とよばれ、最後の支配者はイタルス王(Italus)であり、「イタリア」という名称は彼から名づけられたと考えられている。
 Reggio CalabriaはCumaに次いで最も古いギリシャ植民市の一つでレギオン(Ρ?γιoν / Rh?gion)と名付けられた。芸術・哲学・科学に関する学校(ピタゴラス学派のもの (it:Scuola pitagorica reggina) もその一つである)も置かれ、また高名な詩人・歴史家・彫刻家を輩出した。
 ローマ時代にはレギウム(Regium, Rhegium)と呼ばれ、ローマにとって重要な同盟都市だったが、ハンニバルが冬営のために逃げ込む先であったり、紀元前1世紀のスパルタクスの反乱においてスパルタクスらの最後の拠点となったりもした。中世以降はいろいろな民族、国家の支配を受けてきた。
 1908年にReggio Calabriaは大地震に見舞われた。近代西ヨーロッパにおける最悪の地震として記録されているメッシーナ地震である。Reggio Calabriaでも2万5000人(住民の27%)とされる膨大な犠牲者を出した。
 Reggio Calabriaはイタリアにおいて空襲による犠牲が多かった都市の一つである。爆撃による死者は約4000人、負傷者約1万2000人、また建物の70%が破壊もしくは被害を受けた。
 1970年代から1980年代末までの20年間、都市の衰退を背景として、ンドランゲタによる組織犯罪が増加した。1990年代初頭以降、住民と行政の協力によって都市を回復・刷新しようとする「レッジョの春(Primavera di Reggio)」と呼ばれる運動がすすめられた。都市の中央にある海沿いの地区では、ンドランゲタの利権や犯罪の温床となっていた違法建築や営業を排除して開かれた大通り(Viale Italo Falcomata)がつくられた。この町では2012年に市長と市議会議員30名がイタリア政府の命令で全員解任された。マフィアとの癒着による政治家の蓄財がその理由だそうです。経済の立て直しには未だ10年以上かかるでしょう。

 さて、ホテルを出て目の前にある博物館Museo Archeologico Nazionale di Reggio Calabriaに入ってみます。カラブリア州に関する貴重なコレクションがあるだけでなく、南イタリアの歴史・文化を知るために重要な博物館。先史時代、旧石器時代、鉄器時代など、考古学コレクションがとても豊富に残されています。最初に印象的だったのがネアンデルタール人の少年の想像図。彼らは40,000〜28,000前に絶滅したが、カラブリアでも石器時代の遺骨が残っているらしい。

 そしてここで最も見たかったのは「リアーチェのブロンズ像(Bronzi di Riace)」。現存する古代ギリシャ像の最高傑作と言われている。紀元前450年頃の2体の兵士裸体像で肉体美と表情の緻密さに優れ、かつ当時の状態をほぼ完璧に維持している。これらは1972年に付近の海底から発見されたもので、紀元前2世紀に沈没したローマ船に戦利品として積まれていたと推測されている。どちらの兵士も精悍で強そうなのですが、私にはどこか憂いを感じさせる表情に見える。作者の表現したかったものは何なのであろうか。その他にも哲学者の肖像(Ritratto di Filosofo)などが見所。


ネアンデルタール人の少年(想像図)

青銅器が出てきます

紀元前3〜4世紀の"CE"マーク入りレンガ?

コーンや豆の購入代金、債務金額などが書かれている青銅版

ギリシャ神殿の様子

スタコラサッサという感じ

リアーチェのブロンズ像(Bronzi di Riace)

リアーチェのブロンズ像(Bronzi di Riace)

リアーチェのブロンズ像(Bronzi di Riace)

 季節外れで日曜の夜なのと明日はメーデーのせいかレストランの多くは閉まっていた。仕方なくすごく普通っぽいレストランに入った。まあ、味も普通。Pizza、Gauscio、ワインも飲んで二人でEUR29。

Pepy's Taverna
Via Buozzi, 38, 89123 Reggio Calabria RC, Italia
pepys.it
+39 320 214 7980

2017.05.01

 ホテルの朝食の場でスライスされたフェンネル(茴香)がおいてありました。レタスやニンジンなどと一緒にサラダとして食べます。これに地元のオリーヴオイルとワインヴィネガー、少々の食塩で頂きます。フェンネルの香りがさわやかで、朝から良い気分です。そして5階の朝食会場からはメッシーナ海峡の対岸にあるシチリア島が目の前に見えます。


フェンネルのサラダ


五階からの景色

五階からの景色
 快晴ですが気温は15℃くらいでそれほど暖かくはありません。先ずは海岸線の散歩道Viale Italo Falcomataへと出てみます。対岸にSiciliaのエトナ山が見えます。Mura Greco(ギリシャの城壁跡)を探しながら南西に向かって歩き、Arena dello Strettoの前で更に海岸線の遊歩道に降りて更に南西に向かうとENEAの潮力発電実験設備がありました。これを過ぎると人影も少ないようです。どうもMura Grecoを見逃したようです。一旦戻ってViale Italo Falcomat?沿いに歩くとMura Grecoがありました。1783年に発掘された紀元前4世紀の城壁の基部で、ここでは唯一古代ギリシャの遺跡として残っている部分だそうです。さらに南西にはTerme Romane(ローマt帝政中期の浴場跡)があり、定番のモザイクの床もありました。

Arena dello Stretto

海岸線の遊歩道

潮力発電実験設備

Mura Greco

Terme Romane

 ここから南東に向かうとPiazza Duomoがあり、その奥のBasilica Cattedrale "Maria S.s. Assunta"は1908年の自信で崩壊したロマネスク聖堂の後に過去のデザインにこだわらず建設された建物なので新しく斬新な感じです。Cattedraleの東にはアラゴン家支配時代に建設されたCastello Aragoneseがあり、その向かいにはChiesa Degli Ottimatiがあり、既に消滅した東方正教会の柱やモザイク床が利用されている。


Piazza DuomoとBasilica Cattedrale "Maria S.s. Assunta"

Castello Aragonese

Chiesa Degli Ottimati
 ここからブランド・ショップなどが立ち並ぶショッピングストリートCorso Giuseppe Garibaldiに出てみます。途中道路工事がなされていましたが、人も多くて立派な真っ直ぐの通りでした。所々で海が見えるのですが、「坂のある港町」であり函館ににた景色です。

Corso Giuseppe Garibaldi

函館みたい
 途中Via II Settembreで坂を上るとほとんど整備されていない遺跡がありました。Area Sacra Griso Laboccettaと書いてあります。紀元前7世紀、古代ギリシャ移植時のレギオン( Rhegion)の聖なる場所らしい。

Area Sacra Griso Laboccetta

 その後モダンなPiazza Indipendenzaまで行き、さらにVilla Genoese Zerbiを通ってMessina行く埠頭の方へと行ってみました。このあたりは未だ荒れて手つかずの状態です。

 Viale Italo Falcomataへと戻ってみます。多くの市民が散歩する美しい通りですが、所々にマフィアの資産だったのかなぁと思われる新旧の建物があり、朽ちて崩れてきています。そんな中にモダンなモニュメントを置いてみたり、市民は色々と工夫をしているようです。


バルコニーが崩れてる

Viale Italo Falcomata

Villa Genoese Zerbi

現代アート

Corso Vittorio Emanuele沿いの建物

一等地Piazza Indipendenzaに面した廃墟商業ビル

 今日もメーデーなので多くのレストランはお休み。仕方なくホテルのレストランを利用しましたが、これが結構まともでした。朝食会場と同じ場所の5階からの眺めは素敵です。スタッフも良く教育されており、高級ホテルといった感じ。前菜は出汁の効いたジャガイモと一緒にタコが茹でられています。Primiは短いパスタでムール貝と特産の辛いソーセージの入ったトマトソース、Secondoはうま味のあるスープで茹でたレンズ豆とロールキャベツ。中身はチーズです。この他にSecondoで豚肉のソテー、地元の赤ワインをボトルで1本、炭酸水1本、デザート、エスプレッソ2杯でEUR72でした。


ホテルの五階

タコと芋

ピリ辛ソーセージのトマトソースのパスタ

2017.05.02

 今朝も良い天気です。8時半にTaxiに乗って空港のHertzへと向かいます。10分くらいでHertzの前に到着。昨夜、ホテルのフロントにてEUR25で!と頼んでいたのでEUR25を支払った。Hertzの他に幾つかのレンタカー会社の入って小さな建物。Hertzの担当者は気さくで親切でした。車はFiat500Lを予約していたのですが、「新車!アップグレード!」と言われて当たったのがRenault-Dacia DusterというルーマニアのSUV。なんと普通の道路沿いに路上駐車されています。なんという鷹揚さ。でもDaciaって正直良くなかった。走行安定性に書けるし、便利な装置や機能(サイドミラー格納ボタン、ヘッドライト自動消灯とか)が少ない。とことんまでコストダウンを計っている感じ。最近、LCCといい、アパートホテルといい、この車といい、コスト切り下げのサービスや製品の粗悪さが気になる。

 予定通り9時過ぎにはReggio Calabriaの空港を出て次の目的地Vibo Valentiaと向かいます。