NARBONNE
ナルボンヌ

<旅のメモ>

2017.6.2

 Paris Orly発のAF便は定刻を若干遅れて10時過ぎにToulouse空港(TLS)に到着。快晴です。Hertzのカウンターには人が並んでいましたが、Gold Memberは駐車場の特別カウンターでチェックイン。今回の車はRenault Captur。ヨーロッパでは珍しくガソリン車ですが、これもフランスでの環境規制の高まりせいでしょうか。

 ToulouseからA61を南東に150kmほど走って11時半頃にNarbonneに到着。快晴で30℃くらいあり、湿度も高いようです。週末にかけて天候の悪化が見込まれていて遠くには薄暗い雲が見えます。

  Narbonneは人口約4.6万人の中堅都市です。紀元前118年に共和政ローマの執政官Quintus Marcius Rexが建設した植民市Colonia Narbo Martiusを紀元としている。その後、執政官Domitiaがプロヴァンスからヒスパニアへのドミティア街道(Via Domitia)の建設を始め、アクィタニア街道(Via Aquitania)との接点にNarbonneが位置したため発展した。

 Langdoc-Lousillonは野性味ある濃いワインの産地として有名だが、紀元前の昔からNarbonne付近には野生のブドウが自生していたため、古代ローマ退役軍人たちがワインを生産して生計を立てていたらしい。

 12世紀には、Narbonneの宮廷は宮廷風恋愛の精神がもたれた文化的な中心地の1つを担い、 11〜12世紀には重要なユダヤ人の聖書解釈学の本拠地となった。14世紀以降はL’Aude(オード川)の堆積物でNarbonneが海港としての機能を失っていったが、16世紀にはCanal de la Robine(ロビーヌ運河)を建設し、1787年にToulouseに繋がるCanal du Midi(ミディ運河)へ接続された。

 Narbonneはフランスでもあまり馴染みのない町のようですが、市内に入ると清潔で(市内に落書きがほとんど無い)、人が穏やかな感じの町です。運河沿いに車を停めてバッグをコロコロと引っ張りながら歩いていると、「どこのホテル?Hotel de France?」と言って道を教えてくれたり、歩道をまたいでバックで屋内駐車場入ろうとしていたBMW X3の子連れの女性が車を停めて道を譲ってくれたり、親切な人が多いようです。ホテルはアパートを改造した感じで素朴なホテルです。

Hotel de France Narbonne
6 Rue Rossini, 11100 Narbonne
hotelnarbonne.com
04 30 37 01 47
EUR85/night (incl. TAX) BF:EUR8

 まだちょっと早すぎて部屋の準備が出来ていなかったのですが、おそらくオーナーである壮年男性が色々と観光場所を丁寧に説明してくれる。地元の料理のレストラン、バーなども。さらには昼食はすぐ近くのMarcheの中に食事が出来るテーブルがあるというので行ってみた。

Les Halles de Narbonne

 ここはいわゆる市場そのもの。肉類、チーズ・バター類、ワイン、魚など色々な食材が売られている。そしてその一部にカウンターやテーブルがあって観光客や地元の人が飲んだり、食べたりしている。その中の一軒、メガホンを持った威勢の良いおじさんのいるテーブル(レストラン?)のカウンター席に座った。ウチのアパートの管理人さんにそっくり!ここの親子三代がラグビー選手だったらしい。

 馬肉のステーキと馬肉のタルタルステーキと白ワインを注文。隣の年配のフランス人夫婦と話したり、ボトルでオーダーした白ワインとロゼワインを交換したり、気軽な雰囲気が楽しい。「威勢の良いおじさん」はオーダーが入るとメガホンを使って周囲の食材店に食材を発注する仕組みらしい。

Chez Bebelle
Halles de Narbonne, 1 Boulevard Dr Ferroul, 11100 Narbonne
chez-bebelle.fr
06 85 40 09 01


Les Halles de Narbonne

Les Halles de Narbonne

ハウスワインか?!

馬肉タルタルステーキ

周り
の食材店にメガホンで食材発注

 食事を終えて一旦ホテルに戻ると玄関前に英国人の年配の女性が3〜4人ほど玄関口に腰掛けて待っていた。「ドアのキーコードを知っているから空けるよ。フロントは5時まで戻ってこないって言っていたけど部屋の鍵はカウンターの上の封筒にあるはず。念のためにオーナーの電話してね。」といって彼女らをホテルに招き入れた。

 先ほど地上階で預かって貰った荷物はエレベータ無しの2階の部屋にちゃんと置いてあった。部屋の窓からピレネー山脈、Pic du Canigou(カニグー岳)が見えると言われたがそちらの方面の雲行きが怪しくてよく見えなかった。

 さて、先ずは綺麗に整備されたCanal de la Robineの横を通ってOffice de Tourismeに行ってみました。綺麗に整備された建物と親切なスタッフが印象的です。

 次いですぐそばのHotel de Villeに向かいます。Hotel de Ville の正面の地面が切り取られ、その下にLa Via Domitiaの一部が見えます。これがローマまで繋がっていたのですね。

 入場料を払ってHotel de Villeの一画にあるDonjonに上ってみます。1290-1311年に建設された4段の塔で高さは41m。思ったよりきつい階段を登って頂上に出ると素晴らしい眺めです。端正で淡い色の町並みが印象的。


Hotel de Ville

La Via Domitia

 Donjonから降りて同じHotel de Ville内のPalais des Archevequesへと行ってみます。ローマ時代の彫刻やモザイク床などが見事でした。


Museeの内部

ローマのフレスコ画

ローマのモザイク床

 その隣のCathedrale Saint-Just et Saint-Pasteur。Amien、Charltres、Beauveのように高さを競った13世紀の未完の大聖堂です。



 Musee de Horreum Romainはフランスでは珍しい地下の博物館で紀元前1世紀頃の色々なローマ建築の基礎となっており、おそらく貯蔵庫(ラテン語:Horreum)として利用されていたと考えられます。




 夕食はホテルオーナーのお薦めの一つ。Langdocの地元赤ワイン、イカのミルク煮、ニンニク多量でキュウリの青みのある新鮮なガスパチョ、そしてメインは牛の煮込み。どれも「作りたて感」があって美味しかった。

L'Entre Temps Restaurant
13 Rue de la Major, 11100 Narbonne
04 68 32 56 22


2017.6.3

 朝はまだ陽が射しているのですが、雲の合間からという感じです。朝食はEUR8.5なので期待しないで食堂に行ったのですが、実は大違い。オーナーがいて色々と説明をしてくれます。地元産のジュース、チーズ、バター、ハム、パン類。そして自家製のヨーグルト。地元を大切にしている感じが良いですね。

 再びLes Halles de Narbonneを訪ねます。TV局が来ていて昨日のChez Bebelleをメインに取材をしていた。




 Eglise Saint-Paul de Narbonne。Narbonneの最初の司教の墓の上に建てられ、その地下には初期キリスト教墓地(AC3〜4世紀)。現在の建物は1180年に建てられ、その後改修を受けてロマネスク様式とゴシック様式が混在した不思議な芸術性を有しています。

 Musee LapidaireはL’eglise Notre-Dame de Lamourguierという典型的な南部ゴシック建築の内部には19世紀以降ローマ時代の墓碑などが1300個以上を保管されています。

 Les Halles de Narbonneに戻って地元サブレーなど買って出発です。11時頃にホテルを出て、郊外のLes Vins du Palaisに立ち寄ってVignerons Independants du Languedoc-Roussillon(ラングドック・リシヨンの独立ワイン業者)のワインを見て、Castresへと向かいました。


Eglise Saint-Paul de Narbonne

Eglise Saint-Paul de Narbonne後陣

Musee Lapidaire

Canal de la Robine

Les Vins du Palais

Languedoc-Roussillonのワイン