ORCIVAL
オルシヴァル

<旅のメモ>

2017.08.06

 午前10時過ぎからClermont-Ferrandを起点にOrcival、Saint-Nectaire、Issoireと付近のロマネスク様式の教会を訪ねて歩きました。

 5世紀のローマ帝国崩壊によってイタリア、フランス、スペインの外敵への守りと国内の治安維持のシステムが失われました。南からは北アフリカのイスラム教徒が海賊と化して海を渡り、北からはヴァイキングが襲ってきてフランス内部にまで入ってきて金目の物を略奪する。人々は人質あるいは奴隷としての誘拐されるのが日常でした。 そんな時代、人々は略奪者を避けて山間に逃げ込み、絶望の中でキリスト教にすがったのでした。外を出歩けないので文化交流は途絶えていました。イタリアのように優れた建築家や彫刻家も存在しないため、地元の人たちが自分たちで作り上げたのがロマネスク様式の教会(10-12世紀)です。地元の素材で堅牢で素朴な教会を作り、稚拙な技術ですがどこか可愛らしい柱廊彫刻で飾る。これらがロマネスクの魅力です。

 OrcivalにはNotre-Dame d'Orcivalがある。9世紀末にヴァイキングの略奪を逃れてポン・ラベの修道士が聖母の聖異物とともにこの地に移り住んだ。その後の記録は定かではないが、1166年には教会の建設が始まったらしい。内部には顔と手以外を金銀の薄板で覆われた木造の聖母子像(Vierge de Majeste)があるのだが、ミサ中で中には入れなかった。


山間のNotre-Dame d'Orcival

Notre-Dame d'Orcival

Notre-Dame d'Orcival