ABBAYE DE ST-MICHEL DE CUXA
サン・ミシェル・ド・キュクサ修道院

<旅のメモ>

2017.09.01

 次はPradesの南にあるAbbaye de Saint-Michel de Cuxa。879年から入ってきた修道士らが地元の貴族の支援を受けて10-12世紀にかけて修道院を建設しました。11世紀の院長Olibaがここの建設に大きく関わっていますが、彼はAbbaye Saint-Martin du Canigouの建設支援もしています。

 ここにもPrieure de Serraboneと同様の「トリビューン(内陣にある大きな架台のようなもの)」があったらしいのですが、現在は失われています。柱頭の彫刻もPrieure de Serraboneのそれらに似ているのですが荒削りです。おそらく、同じ工房の職人が最初にここを手がけて修練し、次いでPrieure de Serraboneの柱頭を彫ったのでしょう。

 ここには大きく優雅な回廊があり、63個の柱頭があったのですが、約半分はフランス革命時に散逸し、それを買い集めたアメリカ人がニューユークに持ち帰り、それらをロックフェラー・ジュニィアが買い取り、ニューヨークに中世美術館ザ・クロイスターズを開設してここの回廊を再現しています。

 チェリストで指揮者のパブロ・カザルスはスペイン内戦を避けてPradesに隠遁し、演奏から遠ざかっていた。第二次世界大戦後、彼の復帰を求める声が高まったがカザルスは拒否していました。でも友人のヴァイオリニストアレクサンダー・シュナイダーが、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ没後200年にあたる1950年にPradesで音楽祭を開くことを提案し、カザルスも受け入れました。毎年7月末から8月中旬までカニグー山のふもとのサン・ミシェル・ド・キュクサ修道院で行われます。


この地方特有の聖母子像


回廊です

柱頭彫刻は結構細かい

大きな回廊です

元は2本の鐘楼があったらしい

駐車場から