BERGAMO
ベルガモ

<旅のメモ>

8000.8.13

 コモ湖畔の町コモ(COMO)から約1時間でベルガモ(BERGAMO)に到着しました。モダンで端正な下町(CITTA BASSA)と、その北部の丘の上を占める昔のままの山の手(CITA ALTA)の二つの相反する地区が同居しているのがこの町の特徴です。特に山の手は、古く狭い路地と歴史の重みを感じる建築物が残されており、ベルガモ最高の見所です。人口は約12万人。

 まずはCITTA BASSAにたどり着いて車で徘徊しながら、やっとの思いでCITTA ALTAに登るルートを幾つか見つけましたが、どこからもホテルまではたどり着けません。ひとたびCITTA ALTAに入ると道は狭い上に観光客で溢れ帰っているので車を進めることが出来ません。1時間ほど格闘した末、携帯でホテルに電話し、どうやってたどり着くのかを教えて貰いました。取りあえず言われたとおりに行ったのですが、最後にCITTA ALTAの北西端にある城塞に行く手を阻まれてしまった。あ〜あ、ホテルはこの城塞の向こう側なのになぁ。取りあえず、城塞前に車を停めて、歩いて城塞のゲートをくぐってホテルへと向かった。ものの3分でホテルに到着。すると、なんとホテルのスタッフが心配してホテルの前で待っていてくれました。事情を説明すると、
 
 「歩いてきたのと同じように車で来て。」
  「え?だって城塞があるでしょう。」
  「だって歩いて通り抜けたでしょう。」
  「車だよ!」
  「階段は無かったでしょう。」

ってな会話になり、車に戻ってエイっ、ままよとばかりに車を城壁内に進める。確かに車で走れないことはないが、人が一杯でほとんど歩行者天国状態の城塞内に車を進めるものだから、事情を知らない観光客から冷たい視線を浴びながら恐る恐る車を進めます。工事中の中庭をクランク状に避けながら、やっとの思いでマスケローニ広場に出ました。ホテルは目の前。数少ない山の手のホテル、サン・ロレンツォ。スタッフはとても親切。一泊208,000Litでした。

ALBERGO SAN LORENZO (★★★)
PIAZZA MASCHERONI 9/a, BERGAMO 24100, ITALIA
TEL:+39-035-237383
FAX:+39-035-237958

 先ほどの城塞(CITTADELLA)は14世紀に建てられ、その後ヴェネツィィア軍の兵舎として利用されたものだそうです。現在は、自然科学博物館(MUSEO DI SCIENZE NATURALI)と市立考古学博物館(MUSEO ARCHEOLOGICO CIVICO)として利用されています。ホテル前のマスケローニ広場(PIAZZA MASCHERONI)は城塞横の14世紀の塔の東側にある広場です。

 落ち着いたところで早速、町の調査に出かけました。まずはCITTA ALTAで最大の見所、ヴェッキア広場(PIAZZA VECCHIA)。15世紀に作られたこの広場の中心には18世紀の噴水があって人々が集い、優しく穏やかな雰囲気を出しています。
 広場の北側には白く端正なパラッツォ・ヌオーヴォ(PALAZZO NUVO)があります。15世紀から建設が始まり1928年になってようやくファサードが完成。現在は市立図書館(BIBLIOTECA CIVICA)となっています。
 ラジオーネ館(PALAZZO DELLA RAGIONE:公会堂)は広場の南西。塔を持つ12世紀末の建物です。
 広場の南側の旧市庁舎は16世紀の建築であり、ヴェッキア広場に中世の雰囲気をもたらします。2階部分にバルコニーと三連ゴシック窓があり、その上にはサン・マルコ(SAN MARCO)の獅子が彫刻されています。これはヴェネツィアの紋章であり、ヴェネツィア支配の名残なんです。こんな空間にいると”現代”であるとの感覚が薄れがちです。不思議な雰囲気です。

 午後7時頃になり、だんだんと雲行きも怪しくなってきたのでその辺のPizzeriaに入って今回の旅で初めてのピザを頂きました。お店の名前は忘れたけど、メインストリートのVia Colleoniの東の外れにある小さなお店。美味しかった。

2000.8.14

 朝からとても良い天気です。Via Colleoniを東に向かい、CITTA ALTAを下ってみることにしました。CITTA ALTAは城壁に囲まれており4つの門があります。自動車用のメインゲートは東側のアゴスティーノ門(PORTA SAN AGOSTINO)、南側のサン・ジャコモ門(PORTA SAN GIACOMO)は歩行者専用の優雅な陸橋に続きます。西側のサン・アレッサンドロ門(PORTA SAN ALESSANNDRO)は現在では山の手の外側に出てしまっている感じ。北側のサン・ガブリバルディ門(PORTA SAN GABRIBALDI)は人通りの少ない静かな場所です。

 東側のアゴスティーノ門から出て下るとCITTA BASSA側のカッラーラ・アカデミー絵画館(PINACOTECA DELL'ACCADEMIA CARRARA)があります。18世紀の新古典主義の建物の内部には15世紀から18世紀にかけてのイタリア国内外の絵画が集められています。ボッティチェッリ、カルパッチョなどの作品があり、必見です。

 下町の中心にあるのはヴィットリオ・ヴェネト広場(PIAZZA VITTORIO VENETO)。その南側、東西に大きく広がっているのがジアコモ・マッテオッティ広場(PIAZZA GIACOMO MATTEOTTI)です。通りの真ん中の広場には木々が沢山あり落ち着いた雰囲気でした。やはりCITTA BASSAはモダンな町です。

 ヴィットリオ・ヴェネト広場から山の手の麓へ向かって南北にのびるメインストリートがヴィットリオ・エマヌエレ2世通り(VIALE VITTORIO EMANUELE II)。清潔で広々した感じの通りです。

 帰りはCITTA BASSAからケーブルカーを使ってCITTA ALTAに登りました。まずは旧市庁舎の北側にあるドゥオーモ広場(PIAZZA DEL DUOMO)へ行きました。この広場は以下の4つの歴史的建造物に囲まれた、中世へタイムスリップしたかのような感覚の空間です。
1) 
ドゥオーモ(DUOMO)の微細な模様のファサード(正面)はどことなく東方のビザンチン様式を感じます。内部は17-18世紀の豪華な絵画、彫刻が施されています。
2)
 サンタ・マリア・マッジョーレ教会(SANTA MARIA MAGGIORE)は12世紀後半のロマネスク様式。特に16世紀に改修されたという緑色を基調にしたスタッコ(化粧漆喰)と金箔のゴシック式天井装飾はこれまであまり見たことのないほど豪華で異様なものでした。内部にはタピスリーが多く見られます。また作曲家ドニゼッティの墓(1855)などもあります。
3)
 コッレオーニ礼拝堂(CAPPELLA COLLEONI )。白とバラ色(ヴェローナ産紅大理石)の大理石でできたこの礼拝堂は、ヴェネツィアによる支配者の墓であり、15世紀のロンバルディア・ルネッサンスの傑作と言われる建築物です。内部の彫像や浮き彫りも見事です。
4) 
洗礼堂(BATTISTERO)。白とバラ色の大理石でできた八角形の建物。14世紀のものを18世紀に再現したもの。

 次にCITTA ALTAの北西端の城塞をくぐって更に西へと足を伸ばしてみると、静な住宅街の中に作曲家ドニゼッティの生家があったり、それなりに面白そうです。

 再びCITTA ALTA内に入って南側のサン・ジャコモ門(PORTA SAN GIACOMO)へ。ここの門の下には歩行者専用の優雅な陸橋がつながっており、不思議な景観です。

 夕食はホテルで教えて貰った地元料理の店でした。 CITTA ALTAにあるレストラン主体の小さな宿で、レストランは人気なのでいつも混んでいるそうです。早めに出かけて座っていましたが、確かに店はアットいう間に満席です。地元料理のポレンタなぞ頂いて、大満足。

ALBERGO SOLE (★★)
VIA RIVOLA 1,BERGAMO 24100, ITALIA
TEL:+39-035-218238
FAX:+39-035-240011

2000.8.15

 人の通りが増える前、朝10時頃にはホテルを出発し、クレモーナ(CREMONA)へと向かいました。


ヴェッキア広場と背後の旧市庁舎<bergamo-h02>


パラッツォ・ヌオーヴォ<bergamo-h01>


ドゥオーモ<bergamo-h09>


洗礼堂<bergamo-h10>


サンタ・マリア・マッジョーレ教会の玄関の柱の基礎になっているライオン<bergamo-h11>


山の手から見た下町<bergamo-h12>


城塞の14世紀の塔<bergamo-h03>

サン・ジャコモ門<bergamo-h15>

アゴスティーノ門<bergamo-h04>

カッラーラ・アカデミー絵画館<bergamo-h05>

作曲家ドニゼッティの家の近くの教会<bergamo-h13>

ヴィットリオ・ヴェネト広場の塔<bergamo-h07>

カッラーラ・アカデミー絵画館の収蔵品<絵葉書>

カッラーラ・アカデミー絵画館の収蔵品<絵葉書>

カッラーラ・アカデミー絵画館の収蔵品<絵葉書>