VERONA
ヴェローナ
<旅のメモ>

2000.8.15

 ベルガモ(BERGAMO)からクレモーナ(CREMONA)に立ち寄ってからヴェローナ(VERONA)にやって来ました。人口25万人を抱える大きな都市です。アディジェ川(ADIGE)が大きく蛇行した部分に遺跡や歴史的建造物が沢山あり、UNESCO世界遺産に登録されています。

 今回泊まったのはHOTEL SAN LUCA。335,000Litと、我々が泊まるにはちょっと高めのホテルでしたが、ARENAが近いので、深夜にオペラが引けた後、徒歩ですぐに帰れる場所と言うことで予約しました。特にこれというお勧めはありません。

HOTEL SAN LUCA (★★★★?)
VICOLO VOLTO SAN LUCA 8, VERONA 37139, ITALIA
TEL:+39-045-591333
FAX:+39-045-8002143

 ホテルにチェックインしてすぐにインターネットで予約してあった今夜のオペラのチケットを買いに行きました。売場はローマ円形闘技場の裏。予約もちゃんと登録されており、すんなりとチケットを発券して貰いました。技術の進歩に敬服。

 この後、ちょっとだけ市内の様子を見て歩き、McDonaldでテイクアウトのハンバーガーを買ってホテルの部屋でほおばり、夜の野外オペラに備えました。

 会場のローマ円形闘技場(ARENA)は紀元1世紀末の建造です。44段の観客席に2万5千人を収容することが可能で、ここの野外オペラは世界的にも有名です。オペラの概況は以下をご覧下さい。

● 野外オペラ

2000.8.16

 ヴェローナには「ピッコラ・ローマ」と言いたくなるほど、ローマのような遺跡や歴史的建造物が沢山残っていますが、アディジェ川が大きく蛇行する部分に見所は集中しており、この町は徒歩での観光に向いています。ただし、じっくりこの町を見ようとすると3日間は必要かも知れません。

 以下に順不同ではありますが、今回の訪問で訪ねた見所をご紹介します。それにしても、熱くて大変な観光でした。

 エルベ広場(PIAZZA DELLE ERBE)はローマ時代の公共広場(FORO)。広場は朝市や観光土産の露店で埋め尽くされており、その中に歴史的建造物、市の円柱(COLONNA DEL MERCATO)、政令や判決を読み上げた演壇カピテッロ(CAPITELLO)、マドンナ・ヴェローナの噴水(FONTANA DI MADONNA VERONA)、ヴェネツィアの象徴である翼を持つライオンを持つサン・マルコの円柱(COLONNA SAN MARCO)、等々があります。広場の周囲も歴史を感じさせる建物に絵囲まれています。特に、広場の北東側で壁にフレスコ画を所々残す14-16世紀に家並みは見事です。一方、北東側で高くそびえるのは1370年のガルデッロ塔(TORRE DEL GARDELLO)です。北西の端にはバロック様式の豪華なマッフェイ館(PALAZZO MAFFEI)があります。現代の活気と長い時の流れを感じさせるエルベ広場です。

 エルベ広場から市庁舎をくぐり抜けると、柱廊で繋がった建物の中央、中庭のようなシニョーリ広場(PIAZZA SIGNORI)に出ます。広場中央には1865年のダンテ記念碑(MONUMENTO A DANTE)があります。広場の北側にはデッラ・スカラ家の墓廟(ARCHE SCALIGERE)があり、見事な彫刻がひときわ目を引きます。

 『ロミオとジュリエット』のモデルとなったジュリエッタの家(CASA DI GIULIETTA)は、エルベ広場からカッペロ通り(VIA CAPPELLO)を少し南東へ行ったところの左手の奥。中庭のような所で、2階に見える有名な「バルコニー」とジュリエットの像があります。この像の右の乳房に触れると何か良いことが起きるらしく、皆が触るので彼女のそこはテカテカになっていました。

 旧市街北部のアデュジェ川右岸から左岸へ渡るピエトラ橋(PONTE DELLA PIETRA)。元はローマ時代の橋。第二次世界大戦で損傷しましたが、同じ材料を使って修復したそうです。橋を左岸に渡るとローマ時代の遺跡として古代劇場(TEATRO ROMANO)があり、これは現在も劇場として使用されています。

 古城(CASTELVECCHIO)は14世紀のレンガ造りの無骨な建造物ですが、散策する場所としては最適です。内部には市立博物館(MUSEO CIVICO)があり、隣接するスカリジェーロ橋(PONTE SCALIGERO)からの眺めも格別です。

 ヴェローナには沢山の聖堂や教会があります。とても全ては紹介し切れませんので、我々が訪ねたものの一部のみご紹介します。

 ドゥオーモ(DUOMO)の基本は12世紀ロマネスク様式。15世紀にゴシック様式に改修され、後にルネッサンス様式が加えられた複雑な構造です。内部にはティツィアーノの作品があります。

 旧市街の西の外れにあるサン・ゼノ・マッジョーレ聖堂(SAN ZENO MAGGIORE)はイタリア・ロマネスク様式の傑作と称される建築です。広く静かな広場に大きなバラ窓を持つ白い大理石のファサード(正面)がとても印象的です。正面左側には古い大修道院の塔(13-14世紀)があり、右側には鐘楼(11-12世紀)が鋭く建っています。

 サンタナスタジア教会(SAN ANASTAGIA)は濃いくすすけた感じのレンガ造りのゴシック建築。15世紀に建てられ、19世紀末に修復されたもの。内部には彫塑や絵画など、素晴らしい作品が納められている。

 サン・ジョルジョ・イン・ブライダ教会(SAN GIORGIO IN BRAIDA)はアディジェ川の左岸にある力強くかつ美しい建物です。現在の姿になったのは16世紀のことだそうです。

 サン・ベルナルディーノ教会(SAN BERNARDINO)は15世紀、ルネッサンスからゴシックへの移行時期に建てられた教会。平面的なロマネスク様式のファサードにゴシック的な細長く上へとのびる窓がアンバランスで印象的でした。

2000.8.17

 雄大で美しい川の流れのごとく古代から現代に連綿と続く人々の営み、それがこの町の印象でした。もう一度訪ねてみたい町です。朝からヴェローナ出発し、次の目的地モンタニャーナ(MONTAGNANA)へと向かいました。


マドンナ・ヴェローナの噴水(エルベ広場)。背後にはフレスコ画の壁面<verona-h11>


アディジェ川にかかるピエトラ橋。背後の白い塔はドゥオーモの鐘楼<verona-h16>


ジュリエッタの家の有名な「バルコニー」<verona-h22>


ジュリエッタの像。胸に触ると何やら良いことが・・・<verona-h23>


ローマ円形闘技場付近<verona-h02>

ローマ円形闘技場<verona-h01>

ガルデッロ塔(エルベ広場)<verona-h03>

バロック様式の豪華なマッフェイ館(エルベ広場)<verona-h04>

政令や判決を読み上げた演壇カピテッロ(エルベ広場)<verona-h08>

エルベ広場の朝市<verona-h10>

マアディジェ川とサンタナスタジア教会の鐘楼<verona-h09>

サン・ジョルジョ・イン・ブライダ教会<verona-h14>

古城<verona-h18>

古城<verona-h19>

イタリア・ロマネスク様式の傑作と称されるサン・ゼノ・マッジョーレ聖堂<verona-h20>

現在も利用されている古代劇場<verona-h15>

ローマ時代の古代劇場の構造<パンフレット>

サンタナスタジア教会<verona-h12>

デッラ・スカラ家の墓廟<verona-h17>

ロマネスク、ゴシック、ルネッサンスの混在するドゥオーモ<verona-h13>

サン・ベルナルディーノ教会<verona-h21>