SINTRA
シントラ
<旅のメモ>

2003.9.29

 ロカ岬から約10kmほど、30分もかからずにシントラに到着はしたのですが、まともな町の地図もないままにこの山間の、坂だらけの、道幅の狭い、複雑な町に侵入したのは失敗でした。王宮の目の前のホテルを予約していたのですが、王宮は見えども一向に近づけないのです。一旦はすぐ近くまでたどり着いたのですが、一方通行に流されてドンドンと町外れへと送り出されてしまいました。町の周囲をぐるぐる回ること3回、ようやく王宮前のホテルに到着です。

Hotel Tivoli Sintra (★★★★)
Praca da Republica Sintra
Tel : +351-21-923-0063 /Fax
EURO104.75 (BF&TAX incl.) by HotelBook.com

 このホテル、意外に立派でした。部屋には大きなベランダがあり、日よけの屋根は電動でせり出す仕掛け。王宮側の部屋ではなかったけれど、反対側の方が視界が開けており、谷と山にへばりつく街並みを概観できます。

 お昼も過ぎていたのですぐさまホテルを飛び出し、まずは何か食べようかと辺りを物色し始めました。緑の木々生い茂る山の中に壁が色とりどりで可愛らしく家並みがあります。昔は貴族の避暑地だった街並みはとってもお洒落で可愛らしいのですが、う〜ん、あまりにも観光地化し過ぎている印象です。テーマパーク的な感じがしないでもありません。

 昼食は王宮(PALACIO NATIONAL DE SINTRA)前のレプブリカ広場(PRACA DA REPUBLICA)からちょっと山側に入る小道にあった何の変哲もない小さなパティセリエ(菓子屋/パン屋)。店内に入ってパンとお菓子と珈琲を頼んで着席。後でガイドブックを見たら、我々が入った店と注文した菓子が”人気店の人気菓子”であることが分かった。やっぱり、何か人を引きつける物があるのでしょうかね。そのお菓子とは、トラヴェッセイロ(TRAVESSEIRO)と言い、アーモンド粉の入った固めの卵黄クリームが中央に入った細長いパイです。味は、南仏Aix-en-Provenceの銘菓カリソンヌに良く似ていますね。お店は次の通りです。

Piriquita
Rua da Padarias, 1

 昼食後、まずは王宮を見学しました。特に、大きな厨房が印象的です。厨房から突き出す円錐形の巨大で白い煙突2本は王宮の外観上の特徴になっています。
 次に王宮から坂道を若干下ってゆくと木々に囲まれたムーア人の泉(FONTE DOS MOUROS)がありました。その名の通り、イスラム風の細工がとても美しい泉です。地元の人はペットボトルを持ち込んで水を汲んで帰るようですが、果たして美味しいのやら。

 ちょっと疲れたのでホテルに戻ってベランダから外を眺めながら一休みしてから、いつものようにフロントでお薦めレストランを紹介して貰いました。ちょっとイタリアンっぽい感じの店だけどちゃんと郷土料理も出て来ます。若い従業員が一生懸命働いている感じでとても好感が持てました。パンと共に勝手に運んでくる付け合わせの皿についても、”これはポルトガルの習慣です。要らないなら手を付けないか、要らないと言って下さい。”と説明してくれました。ただ、サービスのつもりでスイッチ・オンしてくれたセリーヌ・ディオンの大画面DVDは余計でしたね。料理の味も決して悪くないのですが、非常に味がくどいのでとても食べ切れませんでした。私のオーダーしたBacalhau a Brazは半分も食べられませんでした。

"Taverna" (Bar Restauramte)
Rua Escadinobas do Teixeira, 3
 -Vinho de Casa Blanco(白のハウスワイン)、Agua Mineral (硬水)
 -Pao(パン)、Pasteis de Bacalhau(干ダラのコロッケ)
 -Sopa de Legumes(野菜のスープ)
 -Bacalhau a Braz(干ダラ、馬鈴薯、玉ねぎの卵綴じ)、Arroz de Peixe(魚のリゾット)
 -Cafe
 *合計EURO46.50(2名)(有名観光地でちょっと高い?)

2003.9.30

 残念ながら朝から雨降りです。ホテルから真っ直ぐペナ宮(PLACIO DA PENA)へと向かいましたが、その途中でちょっとしたアクシデントが発生しました。旧市街から下る狭くきついヘアピンカーブにさしかかる所で前方から大きなRVが登って来たのを見てカーブ手前で強くブレーキを踏み込みました。でも雨で滑ってタイヤはスリップ、RVめがけて滑り落ちて行きます。しまった!その瞬間、ABSが作動してグググッとカーブの中ほどで無事停車しました。と次の瞬間、後ろからドカン!!!と追突されてしまったのです。取りあえず、カーブの先まで行ってから車を停めました。追突してきたのは古いFIATの小型車。ABSが付いてないので停まりきれなかったのでしょう。30歳前後の女性ドライバーは車から降りて軽いパニック状態。彼女のFIATは右ヘッドライトが完全に壊れてフェンダーまで大きくつぶれています。こちらは、”アレッ!? バンパー上部に長さ5mm程度の傷が2本だけ。バンパーの取り付けもゆがんでいません。今回借りたのは小さいとはいえMercedez(A170)。やっぱりボディは丈夫なのでしょうか?彼女もこちらの損傷を見て少し安心した様子です。”これはレンタカーだから、問題があればレンタカー屋から連絡させるよ。”と言ったら、すぐに電話番号と名前を紙に書いてくれました。最後に、”ナンバーも記録しておいた方が良いわよ”とまで。ポルトガル人って、日本人並に親切でお人好しかも知れないですね。

 ペナ宮の駐車場に着いた頃は雨がとても強くなっていました。そこで山の下にある入り口から歩いてペナ宮まで登るのはやめにしてバスを利用しました。料金はEURO1.50/人。帰りもそのチケットを見せたら乗せてくれました。
 ペナ宮は、イスラム的な部分があったり、ゴシック様式があったり、ルネッサンス風であったり、何だか訳の分からない建物です。色の組合せも奇抜で、おとぎ話的ではあるが優雅な感じはししませんでした。後で、このペナ宮は、ドイツのノイシュバンシュタイン城を作ったルートヴィヒ2世の従弟であるフェルディナンド2世が廃墟だった修道院を改修して1850年に完成させたらしいと聞いて、何となく合点がゆきました。成金趣味的に脈絡無く、良いと思ったものを模倣して寄せ集めた感じです。でも、それがまた不思議な感じで面白くもありますが・・・。

 雨のシントラを後に、次はマフラに向かいます。


王宮から見た街並み<sintra-l05>


王宮から見た街並み<sintra-l02>


狭く傾斜した通りが多い<sintra-l06>


ムーア人の泉<sintra-l03>


彩り鮮やかな街並み<sintra-l01>

ペナ宮<sintra-l07>

ペナ宮<sintra-l04>