.マルセーユの港

 

 紀元前数世紀から現在にかけてマルセーユ(MARSEILLE)はヨーロッパ有数の貿易港の地位を保ち続けています。これほど長い期間繁栄を続けている都市はごくまれです。

 フランスとは言っても地中海に面しアフリカへの玄関口であるマルセーユは、イスタンブールとまではゆかずとも、かなりの人種の坩堝といった感じの町です。活気に溢れ、ちょっと粗雑な雰囲気は独特の世界です。

 写真は旧港(VIEUX PORT)の北側から、丘の上のノートル・ダム・ド・ラ・ガルド(NOTRE-DAME-DE-LA-GARD)を望んで撮影したものです。

 ノートル・ダム・ド・ラ・ガルドは19世紀にビザンチン様式で建てられたもので、その装飾にはどこか東洋的な雰囲気を感じます。ノートル・ダム・ド・ラ・ガルドとは守護聖母のことであり、航海の安全を祈願する聖母です。他の教会で良く使うノートル・ダム(キリストの母マリアのこと)とはちょっと違った人格を感じているようです。マルセーユの人達は、何か物をなくしたとき、ここの聖母に願をかけるそうです。