Hotel : ホテル情報

1.概要

 日本や米国では近代的で最新設備の整った巨大なホテルが多いのですが、プロヴァンスのホテルは昔ながらの建物に50室程度というこじんまりとしたものが主流です。昔ながらの雰囲気の建物にふっと溶け込むようにホテルが取り込まれています。

 フランス政府は国内のホテルのランクを星の数でランク分けしています(最高が5つ星)。原則的にはバス、トイレ等の設備充実度に応じて星の数が増えるのですが、同時にホテルの品格にもある程度比例します。日本からのツアーで利用しているホテルはたいてい3つ星以上の高級ホテルで、日本や米国と同じ感じの設備でバス・トイレはほぼ間違いなく付いています。料金はツインで一泊800Fr以上というところでしょう。

 ちなみに、7−8月はヨーロッパ中から観光客が押し寄せてきますので早めの予約が必要です。

2.お勧めホテル

 以下は私個人の独断と経験(偏見?)により、お勧めと感じたホテルです。意見や趣味の合わない場合、あるいは情報が更新されていなかったり、誤解があるかも知れません。ご利用の際には、以下の情報を目安としてご自分でご確認ください。

3.お勧め2つ星ホテル

 2つ星クラスのホテルには結構掘り出し物が多いようです。スタッフが家庭的で親切であったり、設備充実度が低いだけで意外と格式の高いホテルがあったりと、比較的安い価格で楽しいホテルライフとなります。

 例えばエクサンプロヴァンスのとあるホテル。目立たないゲートをくぐると素敵な中庭と12世紀の建物があり、内部の調度品も骨董品だらけ。ミラノの有名デザイナーと大勢のモデルが泊りにくることもあるのですが、料金はツインで一泊250−300Frです。ただし、バスダブ付きの部屋はあまり多くはありません。一般的にシャワーのみという場合が多いようです。

 掘り出し物を見つけるためにはある程度の経験や他人の体験談が必要ですが、当サイトでは経験に基づく2つ星クラスのホテルの紹介も検討中です。

4.格安新興ホテル

 町外れに行くと星マークの対象外となっている新興ホテルがあります。ツインで一泊150−200Frと格安であり、一般のフランス人が家族でのヴァカンスでよく利用しているそうです。

5.田舎のホテル

 田舎にはシャトーホテル(CHATEAU HOTEL)があり、一般に格式が高くスタッフもよく教育されています。たいていは地元料理を楽しませてくれる素敵なレストランが付いています。あたりを散策し、プールで泳ぎ、夜にはコンサートとディナーを楽しみといった感じでホテルの機能をフルに活用してのんびりと楽しむことが上手な利用方法です。たいていは小さな村の外れといった感じの場所にありますので町中を散策したい場合やショッピングには不向きです。

 田舎や街道沿いにはリレ(RELAIS)という文字の付いたホテルもありますが、これらは地方料理レストランにホテルがおまけで付いたようなものです。食通のフランス人を満足させる地元料理があるはずです。ただし、宿泊設備は一般にあまり良くありませんが、中には随分と格式の高いリレもあります。

6.気を付けたいこと

 欧米では部屋から外に出ることは外出することと同じです。パジャマやスリッパで廊下に出ることは避けたいものです。

 日中、部屋には掃除の人達も入ってきます。貴重品などが目に付く場所においてあれば、所得の低い彼らは「欲しい」という衝動に駆られるのは致し方のないことです。貴重品は原則的に部屋には放置しないことです。部屋中を探して貴重品を持ってゆく人達だって普通に存在するのですから。

 我々日本人は通常の会話の声が大きいようです。特に夜は声の大きさにも気を配る必要があります。深夜の入浴もできれば避けたいですね。

7.間違いだらけのホテル選び

 日本のガイドブックを見たときの一般的な印象なのですが、多くの場合、その都市にある最高級ホテルを中心に紹介しているような気がします。確かに、日本のホテルの価格から考えると比較的簡単にフランスの高級ホテルに泊れます。確かに高級ホテルはサービスも行き届いていますし、設備も豪華ですし、トラブルも上手に処理してくれるので無難かも知れません。

 ちょっとひがんだ見方かもしれませんが、高級ホテルとはお金だけではなく、マナーや知識や語学力(できなければガイドの1人でも雇って)を身につけた人達が優雅な時を楽しむ場所なのだと思います。最低限ホテルスタッフを自由にコントロールできる語学力と態度(高圧的な態度が必ずしも良いとは思いませんが)や品格が必要なのではないでしょうか。スタッフに何か言われてアタフタしているようでは雇われ人の下にランクされてしまいます。フランスはヨーロッパでも特に貧富の差の激しい厳然たる階級社会なのです。

 それでも上流社会の様子を垣間見てみたいという方にも心配はありません。フランス人は一方で非常に合理的です。たとえスタッフに「似合わない客」と思われたとしても、お金さえ払えばそれはもう王様のごとく丁寧に対応してくれます。彼らはさらに客からお金を引き出すことを常に考えています。ただ、それに気づいてしまうと何となく居心地が悪くなってしまいますが・・・。

 実はフランスの新聞を見ると、バカンスで利用するホテルは家族4人で一泊150−200Frの価格帯のものが主流であると報じていました。フランス国立研究所の主任研究員(一部上場の課長さんくらいかな?)が出張で泊まる場合でもせいぜい200−300Frのホテルを捜して予約していました。

 このくらいのクラスのホテルだとスタッフは客を王様のようには奉り上げてはくれません。でも、同じ次元のお客様として普通に親しく付き合ってくれます。カッコつける必要もありませんので庶民にとっては気楽です。

 パリのとある旅行代理店の談ですが、安価で小さなホテルに日本人客を紹介したい気持ちはあるが、団体で大量の予約がドンッと入る日本人観光客の場合は小さなホテルでは対応できないことが多いとのことでした。予約がドンッと入ったり、キャンセルでドンッと抜けたりするとそのホテルの常連客に影響がでたり、経営の浮き沈みが激しくなったりで、最悪の場合そのホテルをつぶしてしまう可能性もあるそうです。